51イエスは、天に上げられる時期が近づくと、エルサレムに向かう決意を固められた。
52そして先に使いの者を出された。
彼らに行って、イエスのために準備しようと、サマリア人の村に入った。
53しかし、村人はイエスを歓迎しなかった。イエスがエルサレムを目指して進んでおられたからである。
54弟子のヤコブとヨハネはそれを見て、「主よ、お望みなら、天から火を降らせて、彼らを焼き滅ぼしましょうか」と言った。
55イエスは振り向いて二人を戒められた。
56そして一行は別の村に行った。
57一行が道に進んで行くと、イエスに対して、「あなたがおいでになる所なら、どこへでも従って参ります」と言う人がいた。 58イエスは言われた。「狐には穴があり、空の鳥には巣がある。だが、人の子には枕する所もない。」 59そして別の人に、「わたしに従いなさい」と言われたが、その人は、「主よ、まず、父を葬りに行かせてください」と言った。 60イエスは言われた。「死んでいる者たちに、自分たちの死者を葬らせなさい。あなたは行って、神の国を言い広めなさい。」 61また、別の人も言った。「主よ、あなたに従います。しかし、まず家族にいとまごいに行かせてください。」 62イエスはその人に、「鍬に手をかけてから後ろを顧みる者は、神の国にふさわしくない」と言われた。
新共同訳聖書
当教会では第5主日の昼食は男性が準備します。今回はネットで調べた「夏だ!栄養満点 ねばねば三昧」を基に少し味付けに工夫をしました。納豆、おくら、めかぶ、山芋、ねばねばした食材を、これでもかと混ぜてうどんにのせました。
◆今日の福音書はイエスに従うことの厳しさが述べられています。イエスはエルサレムに向かう決意を固めます。この旅は弟子たちに覚悟を固めさせる旅でもありました。イエスは「人の子は寝る場所もない」とを語ります。また、たとえ、親がなくなっても神の国の宣教を優先させること、家族との暇乞いさえも許さなかったところに、神の国の宣教を優先させるイエスの姿勢が明確にされます。イエスの姿勢を厳しいと感じるでしょうか。イエスの宣教の中心は人の命が救われることです。生きる姿勢や意欲がそがれている人をまず救うことが、優先すべき課題だと考えているのです。
牧師 司祭 バルナバ 前田 良彦