18イエスがひとりで祈っておられたとき、弟子たちは共にいた。
そこでイエスは、「群衆は、わたしのことを何者だと言っているか」とお尋ねになった。
19弟子たちは答えた。「『洗礼者ヨハネ』だと言っています。ほかに『エリヤだ』と言う人も、『だれか昔の預言者が生き返ったのだ』と言う人もいます。」
20イエスが言われた。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」ペトロが答えた、「神からのメシアです。」
21イエスは弟子たちを戒め、このことをだれにも話さないように命じて、22次のように言われた。「人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日目に復活することになっている。」 23それから、イエスは皆に言われた。「わたしについて来たい者は、自分を捨て、日々、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。 24自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのために命を失う者は、それを救うのである。
新共同訳聖書
◆今日の福音書でイエスは自分のことを何と言っているのかと問います。また弟子にも同様に問います。その中で「自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい」と言います。自分の十字架を背負うということを考えると、それぞれに負わなければならない固有のこともあるでしょうが、イエスを信じて歩むが故の困難を指す言葉と理解することが出来ます。キリスト者として生き抜くことは簡単ありませんが、神の導きを信頼して歩むことが「信仰の歩み」です。
牧師 司祭 バルナバ 前田 良彦