14イエスは“霊”の力に満ちてガリラヤに帰られた。その評判が周りの地方一帯に広まった。
15イエスは諸会堂で教え、皆から尊敬を受けられた。
16イエスはお育ちになったナザレに来て、いつものとおり安息日に会堂に入り、聖書を朗読しようとしてお立ちになった。
17預言者イザヤの巻物が渡され、お開きになると、次のように書いてある個所が目に留まった。
18「主の霊がわたしの上におられる。
貧しい人に福音を告げ知らせるために、
主がわたしに油を注がれたからである。
主がわたしを遣わされたのは、
捕らわれている人に解放を、
目の見えない人に視力の回復を告げ、
圧迫されている人を自由にし、
19主の恵みの年を告げるためである。」
20イエスは巻物を巻き、係の者に返して席に座られた。 会堂にいるすべての人の目がイエスに注がれていた。 21そこでイエスは、「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した」と話し始められた。
新共同訳聖書
◆今週の福音書はイエスがイザヤ書を読まれた。「主の霊はわたしに吹き付ける。主がわたしに油を注がれたのだ。貧しい人たちに福音を告げ知らせるためである。主は私を派遣された。それは、捕らわれている人に解放があると告げ、ものが見えていない人に、見えるようになると告げるため、また、打ちのめされた人を自由の身にして派遣し、『主が受け入れてくださる期が来た』と告げ知らせるためである。」イザヤ6:1-2
これらの言葉はイエスがこれから先に進む方向を示していると思われます。イエスは福音を告げます。それは「主の恵みの年」です。救いの到来を告げるのです。神が望むのは人の救いなのです。
牧師 司祭 バルナバ 前田 良彦