日本聖公会 聖マーガレット教会
〒167-0054 東京都 杉並区 松庵1-12-29
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1イエスはエリコに入り、町を通っておられた。
2そこにザアカイという人がいた。この人は徴税人の頭で、金持ちであった。
3イエスがどんな人か見ようとしたが、背が低かったので、群衆に遮られて見ることができなかった。
4それで、イエスを見るために、走って先回りし、いちじく桑の木に登った。そこを通り過ぎようとしておられたからである。
5イエスはその場所に来ると、上を見上げて言われた。「ザアカイ、急いで降りて来なさい。
今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい。」
6ザアカイは急いで降りて来て、喜んでイエスを迎えた。
7これを見た人たちは皆つぶやいた。「あの人は罪深い男のところに行って宿をとった。」
8しかし、ザアカイは立ち上がって、主に言った。「主よ、わたしは財産の半分を貧しい人々に施します。また、だれかから何かだまし取っていたら、それを四倍にして返します。」
9イエスは言われた。「今日、救いがこの家を訪れた。この人もアブラハムの子なのだから。
10人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」
新共同訳聖書
11月2日(土)10:30~諸聖徒日・諸魂日逝去者記念礼拝に80名近くの方が出席されました。午後からは小平霊園にて墓地礼拝を行いました。
◆今日の福音書ではザアカイがイエスと出会うことの喜びが語られます。イエスが社会から疎んじられている人々と食事をしたり、耳を傾けたりしていることを知っていたのでしょう。どれほどお金があっても徴税人という立場のザアカイは、人々から孤立して生きなければならないことをいやというほど実感していたのでしょう。イエスが「ぜひあなたの家に泊まりたい。」と言われた時、どれほど嬉しかったことでしょう。食事を共にする会食は命の交流であり、心の交わりです。命の交流へと招かれたのです。私たちもまたイエスに招かれているのです。
牧師 司祭 バルナバ 前田 良彦