53イエスは言われた。「はっきり言っておく。
人の子の肉を食べ、その血を飲まなければ、あなたたちの内に命はない。
54わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、永遠の命を得、わたしはその人を終わりの日に復活させる。
55わたしの肉はまことの食べ物、わたしの血はまことの飲み物だからである。
56わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、いつもわたしの内におり、わたしもまたいつもその人の内にいる。
57生きておられる父がわたしをお遣わしになり、またわたしが父によって生きるように、わたしを食べる者もわたしによって生きる。
58これは天から降って来たパンである。
先祖が食べたのに死んでしまったようなものとは違う。このパンを食べる者は永遠に生きる。」
59これらは、イエスがカファルナウムの会堂で教えていたときに話されたことである。
新共同訳聖書
◆ヨハネ福音書6章は天からのパンを巡ってのユダヤ人とイエスの論争がくり広げられます。特に今日の福音書は「はっきり言っておく。人の子の肉を食べ、その血を飲まなければ、あなたの内に命はない」という言葉が強烈に響きます。「永遠の命」の元だと言うのです。ヨハネの神学ではイエスを信じる信仰が勿論大切ですが、ここでは聖体を「食べ、飲む」ことが永遠のいのちの前提となっています。私たちが教会の聖餐式で聖体拝領に与ることが永遠のいのちにつながることを現しているのでしょう。日本聖公会では、少なくとも年に2回、聖餐に与ることが信徒としての務めとなっています。病気や療養などで教会に来ることが出来ないときは遠慮なく教会にご連絡ください。司祭が訪問して祈りを共にささげ聖餐をご一緒にささげます。
牧師 司祭 バルナバ 前田 良彦