7そして、十二人を呼び寄せ、二人ずつ組にして遣わすことにされた。その際、汚れた霊に対する権能を授け、8旅には杖一本のほか何も持たず、パンも、袋も、また帯の中に金も持たず、9ただ履物は履くように、そして「下着は二枚着てはならない」と命じられた。
10また、こうも言われた。「どこでも、ある家に入ったら、その土地から旅立つときまで、その家にとどまりなさい。
11しかし、あなたがたを迎え入れず、あなたがたに耳を傾けようともしない所があったら、そこを出ていくとき、彼らへの証しとして足の裏の埃を払い落しなさい。」
12十二人は出かけて行って、悔い改めさせるために宣教した。13そして、多くの悪霊を追い出し、油を塗って多くの病人をいやした。
新共同訳聖書
◆本日の福音書はイエスが弟子を派遣する記事です。宣教と言う言葉は教えを宣べるから来ています。英語でミッションと言う言葉ですが、ある目的のために遣わされるという意味です。昔テレビ映画で「スパイ大作戦」という番組がありましたが、原題は「ミッション インポッシブル」実行不可能な指令とでもいうことでしょうか。宣教と言うといろいろ整えてからという議論が起き上がりますが、イエスは「何も持つな」と言われます。福音を告げるという命令です。私たちが語らなければならない福音の言葉は何でしょうか。私たちがそれぞれに救いの体験を自分の言葉で語ることなのだと思います。誰かが宣教してくれるのではなく、「あなた」が宣教の担い手なのです。
牧師 司祭 バルナバ 前田 良彦