11わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。12羊飼いでなく、自分の羊を持たない雇い人は、狼が来るのを見ると、羊を置き去りにして逃げる。-狼は羊を奪い、また追い散らす。-13彼は雇い人で、羊のことを心にかけていないからである。14わたしは良い羊飼いである。わたしは自分の羊を知っており、羊もわたしを知っている。15それは、父がわたしを知っておられ、わたしが父を知っているのと同じである。わたしは羊のために命を捨てる。16わたしには、この囲いに入っていないほかの羊もいる、その羊をも導かなければならない。その羊もわたしの声を聞き分ける。こうして、羊は一人の羊飼いに導かれ、一つの群れになる。
新共同訳聖書
◆本日の福音書は「羊と羊飼い-良い羊飼い」がテーマになっています。ユダヤでは羊と羊飼いの姿は日常の姿で、いつでも見ることが出来たでしょう。羊飼いが羊のありとあらゆる姿と状態を知り尽くして飼うのは当然のことであったのです。この譬は「イエスとわたしたち」と置き換えることが出来るでしょう。良い羊飼いの譬はイエスがどれほど私たちを愛していたかを示す言葉として「わたしは本物の羊飼いである。本物の羊飼いは羊たちのために身を投げ出す。」と語ります。十字架の上にご自身を差し出すほどにご自身を投げ出してくださったところに本物の羊飼いの姿があるのです。わたしたちはどのようにイエス様のあとを追うことができるのか心の内を辿りたいものです。
牧師 司祭 バルナバ 前田 良彦