大阪教区神学生・聖職候補生 フランチェスコ 成岡 宏晃
聖マーガレット教会で約一年間実習をさせていただき、とても素晴らしいと思ったことの一つは、信徒一人ひとりが本当に多彩な働きを担っておられるということでした。教会の暦に合わせた特別な礼拝、大規模なバザー、夏のキャンプにマーガレット会、チャリティコンサート、そして教会委員会をはじめとしたいくつもの諸委員会。またウィークデイの働きや、気がついたときに教会に足を運んでくださる方々の本当に細やかな働きなど、言い尽くすことはとてもできません。このように私たちは、一人ひとりに与えられた賜物を用いて、神さまの働きを担っています。
聖霊降臨日には苗だったひまわり。大きくなって、見上げるほどです。
教会に連なる私たちのすべての働きは、主イエス・キリストの父なる神さまにお捧げするものであり、与えられた賜物を与えられた時間の中で神さまにお捧げすることは、イエスさまの招きに応える私たちの信仰そのものだと思います。マルタのようにもてなしのためにあれこれと立ち振る舞うことも、マリアのように自分に与えられた時間と、遣わされている空間の中で静かにお祈りを捧げることも、イエスさまの招きに応えるための尊い一つひとつの働きであると思います。
教会というのは、本当に素晴らしい共同体だと思います。なぜならば、教会に連なる私たちは、主イエスさまが私たちを大切にしてくださる、その愛に応える人たちの集まりであるからです。イエスさまの愛に応える、その形や時間や場所は違えども、私たちはそれぞれに与えられた「いのち」を率直に神さまにお捧げし、時空を超えて私たちを招いてくださる、唯一の主(あるじ)であるイエスさまの招きに応え続けていきます。
これからも主イエスさまに招かれている子羊の群れの一人である私たちが、日々の祈りや生活、そして教会の諸活動を通し
てそれぞれにとって良い形でイエスさまの招きに応え、愛の業に参与し、喜びを感じ続けていけるようにと願っています。