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復活する
1週の初めの日、朝早く、まだ暗いうちに、マグダラのマリアは墓に行った。そして、墓から石が取りのけてあるのを見た。 2そこで、シモン・ペトロのところへ、また、イエスが愛しておられたもう一人の弟子のところへ走って行って彼らに告げた。「主が墓から取り去られました。どこに置かれているのか、わたしたちには分かりません。」 3そこでペトロとそのもう一人の弟子は、外に出て墓へ行った。 4二人は一緒に走ったが、もう一人の弟子の方が、ペトロより速く走って、先に墓に着いた。 5身をかがめて中をのぞくと、亜麻布が置いてあった。しかし、彼は中には入らなかった。 6続いて、シモン・ペトロも着いた。 彼は墓に入り、亜麻布が置いてあるのを見た。 7イエスの頭を包んでいた覆いは、亜麻布と同じ所には置いてなく、離れた所に丸めてあった。 8それから、先に墓に着いたもう一人の弟子も入って来て、見て信じた。 9イエスは必ず死者の中から復活されることになっているという聖書の言葉を、二人はまだ理解していなかったのである。 10それから、この弟子たちは家に帰って行った。
新共同訳聖書
モッコウバラも満開です。
◆今週の福音書は十字架と復活の出来事は歴史的な事実だけではなく、意味のあるものであったのでしょう。弟子たちにとってはイエスの死は絶望であったことでしょう。絶望の中にありながら弱さみじめさを救う力があることを弟子たちは受け止め始めたのでしょう。弟子のペテロがそうであったのでしょう。一番弟子と言われながらイエスを知らないと断言したペテロですが、彼の心の闇を復活のイエスが回復してくれたことを覚えましょう。
牧師 司祭 バルナバ 前田 良彦
通りに面した教会の一角にイースターガーデンが作られました。墓の入口は石で閉ざしました。
500個のイースターエッグが準備されました。イースターの朝日曜学校の子どもたちにより近隣にもくばられます。
イースタービジルの礼拝で、復活のロウソクの祝福が行われ、夕闇の迫る中、火が灯されました。皆でグロリアの歌を歌い、2階の礼拝堂へと向かいます。司祭の「キリスト復活」の声に、「実に復活」と会衆が応えます。
無数のキャンドルの灯された聖堂内に、復活のロウソク(パスカルキャンドル)が運ばれ、夕の礼拝が持たれ、洗礼の誓約を新たにしました。教会が古くから大切にしてきた主の復活を待ち望む徹夜祭の一部として、今年も大勢の方によって祝われました。
朝早く、イースターガーデンの墓の入口を塞いでいた石は横に置かれ、ただ布のみが残されていました(写真左上)。 今年も、イースターに合わせるかのように、ハナミズキの花が満開になりました(写真右上)。教会のシンボルのようなこの木は、十字の花びらの先に釘あとを残して、私たちに「主の平和がありますように」と語りかけてくれます。教会入口には日曜学校と前田司祭が作成した、カラフルなイースターおめでとうの看板が掲げられました。(写真右)
入堂の長いプロセッション(行列)の先頭には、日曜学校の中学生がサーバーとして参加し、クロスとトーチを掲げ、その後に幼児クワイヤーが続きます。前田司祭はチャズブル(縫い目の無い衣)を着用して列の最後を進みます。 チャズブルはイエスご受難の際に、ピラトの兵士によって着せられた紫の服、あるいは十字架につけられ剥ぎ取られた縫い目の無い下着を表すともいわれていて、贖罪と主の愛の象徴です。
聖堂には会衆が溢れ、皆でご復活の喜びに与りました。
クワイヤーのアンセム奉唱にも力が入ります。
この日の聖職団には立教女学院チャプレンの上田亜樹子司祭も加わってくださいました。退職された野田司祭もご高齢にも関わらず、分餐にあたり、教会をいつまでも支えてくださっています。
礼拝後、出席者にイースターエッグが配られました。1Fに準備された食事を囲んで賑やかな祝会の時を皆で分かち合いました。