招宴 2012年10,11月号 牧師巻頭言から

 

2012年日本聖公会宣教協議会
「いのち、尊厳限りないもの」

―宣教する共同体のありようをもとめて―

牧師 司祭 バルナバ 前田(まえだ) 良彦(よしひこ)


 去る九月、表記の日本聖公会宣教協議会が浜松で行われました。各教区から主教、常置委員、財政・宣教担当者が集まったのです。東京教区でもこのための準備が行われました。日本聖公会でもプレ宣教協議会を開催し、各教区も準備をしたように聞い ています。その結果「日本聖公会〈宣教・牧会の十年〉提言が十月の末に公表され、各教会に届けられました。五つの提言が記されております。
 ① み言葉に聴き、伝えること〈ケリュグマ〉
 ② 世界、社会の必要に応え仕えること〈ディアコニア〉
 ③ 生活の中で福音を具体的に証しすること〈マルトゥリア〉
 ④ 祈り、礼拝をすること〈レイトゥルギア〉
 ⑤ 主にある交わり、共同体となること〈コイノニア〉
  (各項目には4~5の提言が載せてあります。)
    日本聖公会管区事務所だより第273号に掲載された宣教協議会記事pdf参照
この日本聖公会〈宣教・牧会の十年〉提言を一言でまとめることはとても難しいのですが、敢えて言えば「教会が教会になるために考えなければならない私たちの姿勢」とでも言えるでしょうか。各項目にあるギリシャ語は①ケリュグマ(宣言)、②ディアコニア(仕える)、③マルトゥリア(証し)、④レイトゥルギア(礼拝)、⑤コイノニア(交わり)ですが、とりわけ新しい提言というよりも従来から議論されていた内容を改めてまとめたというように考えていいのでしょう。

bazaar for charity

チャリティーバザーで焼き鳥を焼く司祭


 教会が教会となるという言い方は、教会が本来果たしていかなければならない役割は何があるのか、ということを再度学び、イエスさまが私たちに何を求めているのかを再確認することから始めるしかないでしょう。そのための手掛かりとしてこの提言を読み直す事が必要なのだと思います。



end of summer
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