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平和ではなく剣を
34わたしが来たのは地上に平和をもたらすためだ、と思ってはならない。 平和ではなく、剣をもたらすために来たのだ。 35わたしは敵対させるために来たからである。
人をその父に、
娘を母に、
嫁をしゅうとめに。
36こうして、自分の家族の者が敵となる。 37わたしよりも父や母を愛する者は、わたしにふさわしくない。わたしよりも息子や娘を愛する者も、わたしにふさわしくない。 38また、自分の十字架を担ってわたしに従わない者は、わたしにふさわしくない。 39自分の命を得ようとする者は、それを失い、わたしのために命を失う者は、かえってそれを得るのである。」
受け入れる人の報い(マコ941)
40「あなたがたを受け入れる人は、わたしを受け入れ、わたしを受け入れる人は、わたしを遣わされた方を受け入れるのである。 41預言者を預言者として受け入れる人は、預言者と同じ報いを受け、正しい者を正しい者として受け入れる人は、正しい者と同じ報いを受ける。 42はっきり言っておく。わたしの弟子だという理由で、この小さな者の一人に、冷たい水一杯でも飲ませてくれる人は、必ずその報いを受ける。」
新共同訳聖書
南アフリカ原産のアガパンサスが玄関脇に咲いて、ひときわ大きな姿で、皆を迎えてくれます。花の名前はagape(アガペー、愛)とanthos(花)の組み合わせとか。アガペーはキリスト教では神さまの無償の愛、イエス・キリストが十字架の死によって示された愛とされています。
◆マタイ10章は宣教に向かう弟子を励ますための指示です。本田神父はこの箇所で「分裂をおそれず立場を鮮明にせよ」とタイトルをつけているほどです。弟子たちも弱さの中にありますが、特別な状況の場合は家族を捨てよというのではなく、切り分けて考えて行動するように求めているのです。弟子への励ましは私たちへの励ましと考えて、イエスの励ましに耳を傾けつつ前に進みたいものです。
牧師 司祭 バルナバ 前田 良彦