2ファリサイ派の人々が近寄って、「夫が妻を離縁することは、律法に適っているでしょうか」と尋ねた。イエスを試そうとしたのである。
3イエスは、「モーセはあなたたちに何と命じたか」と問い返された。
4彼らは、「モーセは、離縁状を書いて離縁することを許しました」と言った。
5イエスは言われた、「あなたたちの心が頑固なので、このような掟をモーセは書いたのだ。
6しかし、天地創造の初めから、神は人を男と女とにお造りになった。
7それゆえ、人は父母を離れてその妻と結ばれ、8二人は一体となる。だから二人はもはや別々ではなく、一体である。
9従って、神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。」
新共同訳聖書
教会花壇のミズヒキ
◆本日の福音書は離婚と結婚についての考え方が出ています。モーセが離縁を認めたのは男の身勝手から女性を守るためでありました。男が離縁状を書けば離縁となるのですが、離縁状を書かなければ女性は辛い立場に置かれたままです。離縁によって女性を助けることが目的であったのでしょう。イエスは創造の初めに戻って神が男の助けとなる相方を創ったのは助手としての相方ではなく、パートナーとしての女性の創造であることを教えているのです。掟は人を縛り付けるためではなく、むしろ神の招きであることを意味します。「神が合わせられた者を人は離してはならい」という聖婚式文は招きの言葉として受け止めることが大切なのです。
牧師 司祭 バルナバ 前田 良彦