聖霊降臨後第24主日 2012年11月11日(日)

 

マルコによる福音書 12:38 - 44


38イエスは(おし)えの(なか)でこう()われた。「律法学者(りつぽうがくしゃ)()をつけなさい。 (かれ)らは、(なが)(ころも)をまとって(ある)(まわ)ることや、広場(ひろば)挨拶(あいさつ)されること、39会堂(かいどう)では上席(じょうせき)宴会(えんかい)では上座(かみざ)(すわ)ることを(のぞ)み、40また、やもめの(いえ)()(もの)にし、()せかけの(なが)(いの)りをする。このような(もの)たちは、(ひと)一倍(いちばい)(きび)しい(さば)きを()けることになる。」

 41イエスは賽銭箱(さいせんばこ)()かいに(すわ)って、群衆(ぐんしゅう)がそれに(かね)()れる様子(ようす)()ておられた。 大勢(おおぜい)(かね)()ちがたくさん()れていた。 42ところが、一人(ひとり)(まず)しいやもめが()て、レプトン銅貨(どうか)二枚(にまい)、すなわち一クァドランスを()れた。 43イエスは、弟子(でし)たちを()()せて()われた。「はっきり()っておく。この(まず)しいやもめは、賽銭箱(さいせんばこ)()れている(ひと)(なか)で、だれよりもたくさん()れた。 44(みな)()(あま)(なか)から()れたが、この(ひと)は、(とぼ)しい(なか)から自分(じぶん)()っている(もの)をすべて、生活費(せいかつひ)全部(ぜんぶ)()れたからである。」

新共同訳聖書


牧師コーナー

児童祝福式
児童祝福式(11/11の礼拝で)

今週の福音書はレプトン2枚を捧げた貧しいやもめの物語ですが、同時に思い起こさせるのはファリサイ人と徴税人の物語です(ルカ18章)。やもめの存在は殆ど誰にも顧みられることはありません。経済的にも社会的にも本当に弱い立場なのです。徴税人も孤独の中にしか生きられない人でありました。レプトン2枚は生活費の全てと訳されていますが、「人生」とも読むことが出来ます。自分の人生を捧げたやもめをイエス様は見逃しません。徴税人もまた自分の人生を神様の前に悔いてささげます。この姿をイエスは見逃さないのです。どのように生きるかを神様は見ておられるのです。

牧師 司祭 バルナバ 前田(まえだ) 良彦(よしひこ)


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