2021年4月1日
聖木曜日
自宅での礼拝のために
本日は、イエス様が十字架に架けられる前夜に、賛美の祈りののちパンと葡萄酒をそれぞれ「自分の体」「自分の血」として弟子たちに与え、「わたしの記念としてこのように行いなさい」(ルカ22:19)と命じられた日として、この日をおぼえ礼拝を献げます。教会は2000年以上にわたって、これを守ってきました。また、イエス様が弟子たちの足を洗われたことに倣って、例年でしたら、私たちの教会でも互いに足を洗い合います。
昨年に続き、今年も新型コロナウイルス感染拡大防止のため、教会での礼拝は中止となりました。それぞれの場所で、礼拝・祈りをお献げください。
◆本日の特祷、聖書日課を準備しましたので参考にしてください
◆牧師が主日のために制作した「朝の祈り」の動画をYouTubeの聖マーガレット教会チャンネルよりご覧いただけます。日曜日の午前8時以降視聴が可能となります。
聖木曜日の特祷、聖書日課
第一朗読:出エジプト記12:1-14
詩編116:12-19
第二朗読:コリントの信徒への手紙一 11:23-26
福音書:ヨハネによる福音書13:1-15
聖木曜日特祷
永遠にいます全能の父よ、この尊い聖奠のうちに、み子イエス・キリストの受難の記念を残されたことを、感謝します。どうかキリストの体と血の聖なる奥義を畏れ敬い、贖いの実を自らのうちに悟り、生活の中に現すことができますように、父と聖霊とともに一体であって世々に生き支配しておられるみ子イエス・キリストによってお願いいたします。 アーメン
日本聖公会 祈祷書
はじめに戻る第一朗読
旧約聖書 出エジプト記12:1-14
1エジプトの国で、主はモーセとアロンに言われた。 212:02「この月をあなたたちの正月とし、年の初めの月としなさい。 3イスラエルの共同体全体に次のように告げなさい。『今月の十日、人はそれぞれ父の家ごとに、すなわち家族ごとに小羊を一匹用意しなければならない。 4もし、家族が少人数で小羊一匹を食べきれない場合には、隣の家族と共に、人数に見合うものを用意し、めいめいの食べる量に見合う小羊を選ばねばならない。 5その小羊は、傷のない一歳の雄でなければならない。用意するのは羊でも山羊でもよい。6それは、この月の十四日まで取り分けておき、イスラエルの共同体の会衆が皆で夕暮れにそれを屠り、 7その血を取って、小羊を食べる家の入り口の二本の柱と鴨居に塗る。 8そしてその夜、肉を火で焼いて食べる。また、酵母を入れないパンを苦菜を添えて食べる。 9肉は生で食べたり、煮て食べてはならない。必ず、頭も四肢も内臓も切り離さずに火で焼かねばならない。 10それを翌朝まで残しておいてはならない。翌朝まで残った場合には、焼却する。 11それを食べるときは、腰帯を締め、靴を履き、杖を手にし、急いで食べる。これが主の過越である。 12その夜、わたしはエジプトの国を巡り、人であれ、家畜であれ、エジプトの国のすべての初子を撃つ。また、エジプトのすべての神々に裁きを行う。わたしは主である。 13あなたたちのいる家に塗った血は、あなたたちのしるしとなる。血を見たならば、わたしはあなたたちを過ぎ越す。わたしがエジプトの国を撃つとき、滅ぼす者の災いはあなたたちに及ばない。 14この日は、あなたたちにとって記念すべき日となる。あなたたちは、この日を主の祭りとして祝い、代々にわたって守るべき不変の定めとして祝わねばならない。
日本聖書協会 新共同訳聖書詩編 116:12-19
12 主が与えてくださったすべての恵みに‖ わたしはどのようにこたえようか
13 救いの杯を献げ‖ 主のみ名を呼び求めよう
14 わたしはすべての民のみ前で‖ 主に立てた誓いを果たそう
15 神を敬う人の死は‖ 主の目に尊い
16 主よ、わたしはあなたの僕‖ わたしはあなたに仕え、あなたはわたしを救われる
17 わたしは感謝のいけにえを献げ‖ 主のみ名を呼びもとめよう
18 わたしはすべての民の前で‖ 主に立てた誓いを果たそう
19 エルサレムよ、お前の中で‖ 主の家の中庭で、ハレルヤ
日本聖公会 祈祷書
第二朗読
コリントの信徒への手紙一 11:23-26
23わたしがあなたがたに伝えたことは、わたし自身、主から受けたものです。すなわち、主イエスは、引き渡される夜、パンを取り、 24感謝の祈りをささげてそれを裂き、「これは、あなたがたのためのわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい」と言われました。 25また、食事の後で、杯も同じようにして、「この杯は、わたしの血によって立てられる新しい契約である。飲む度に、わたしの記念としてこのように行いなさい」と言われました。 26だから、あなたがたは、このパンを食べこの杯を飲むごとに、主が来られるときまで、主の死を告げ知らせるのです。
日本聖書協会 新共同訳聖書福音書
ヨハネによる福音書13:1-15
1さて、過越祭の前のことである。イエスは、この世から父のもとへ移る御自分の時が来たことを悟り、世にいる弟子たちを愛して、この上なく愛し抜かれた。 2夕食のときであった。既に悪魔は、イスカリオテのシモンの子ユダに、イエスを裏切る考えを抱かせていた。 3イエスは、父がすべてを御自分の手にゆだねられたこと、また、御自分が神のもとから来て、神のもとに帰ろうとしていることを悟り、 4食事の席から立ち上がって上着を脱ぎ、手ぬぐいを取って腰にまとわれた。 5それから、たらいに水をくんで弟子たちの足を洗い、腰にまとった手ぬぐいでふき始められた。 6シモン・ペトロのところに来ると、ペトロは、「主よ、あなたがわたしの足を洗ってくださるのですか」と言った。 7イエスは答えて、「わたしのしていることは、今あなたには分かるまいが、後で、分かるようになる」と言われた。 8ペトロが、「わたしの足など、決して洗わないでください」と言うと、イエスは、「もしわたしがあなたを洗わないなら、あなたはわたしと何のかかわりもないことになる」と答えられた。 9そこでシモン・ペトロが言った。「主よ、足だけでなく、手も頭も。」 10イエスは言われた。「既に体を洗った者は、全身清いのだから、足だけ洗えばよい。あなたがたは清いのだが、皆が清いわけではない。」 11イエスは、御自分を裏切ろうとしている者がだれであるかを知っておられた。それで、「皆が清いわけではない」と言われたのである。 12さて、イエスは、弟子たちの足を洗ってしまうと、上着を着て、再び席に着いて言われた。「わたしがあなたがたにしたことが分かるか。 13あなたがたは、わたしを『先生』とか『主』とか呼ぶ。そのように言うのは正しい。わたしはそうである。 14ところで、主であり、師であるわたしがあなたがたの足を洗ったのだから、あなたがたも互いに足を洗い合わなければならない。 15わたしがあなたがたにしたとおりに、あなたがたもするようにと、模範を示したのである。
日本聖書協会 新共同訳聖書
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