2021年3月14日
大斎節第四主日
自宅での礼拝
ご自宅や、それぞれの場所で、大斎節第四主日の礼拝・祈りをお献げください。
日本聖公会の「み言葉の礼拝」式文に基づいて
東京教区で編集した、「一人、または少人数で行う『み言葉の礼拝』」式文を、本日の聖書日課とともに掲載いたします。
◆10年を迎えた、東日本大震災を覚えてお祈りください(日本聖公会「東日本大震災を覚えて」の祈り)。
◆祈りの助けとなるように聖歌139番「イェス独り歩む」を準備しました(聖マーガレット教会チャンネルの「音楽の贈り物」より)
◆牧師が主日のために制作した「朝の祈り」の動画をYouTubeの聖マーガレット教会チャンネルよりご覧いただけます。日曜日の午前8時以降視聴が可能となります。
◆大斎節期間中は「十字架の道行き」の動画をYouTnbeの聖マーガレット教会チャンネルから配信中です。
一人、または少人数で行う『み言葉の礼拝』
一人でこの式文を用いる場合には、すべての部分を一人で唱えます。
(ただし、世界の教会との 連帯のうちに祈っているしるしとして、黙読ではなく声に出して唱えるとよいでしょう。)
立つ、座る、ひざまずくなど、祈りの場所と状況により、ふさわしい姿勢をおとりください。
特祷
第一朗読:歴代誌下36:14-23
詩編 89:46-52
第二朗読:エフェソの信徒への手紙 2:4-10
福音書:ヨハネによる福音書 6:4-15
代祷
祈り「東日本大震災を覚えて」
ともに集う
聖歌139番
音量を控えめにしてお聴きください1 イェス独り歩む 茨の道
気づかぬわれらに 悲しみつつ
2 イェス独り担う この世の罪
われに気づかせよ 深き愛を
3 暗闇の中に 光ともし
命を与えよ 永遠なる主よ
-間奏-
4 イェスの十字架を われも担い
永遠なる命の 道をたどらん
Sohs ad victimam procedis, Domine (BANGOR)
詞 Peter Abelard (Pierre Abailard) (1079-1142);曲(Title: Bangor) William Tans’ur (1734) A Compleat Melody or Harmony of Zion, 1739 収載
マルコ8:31-35; へブル 9:28; Iヨハネ2:2; ロマ4:23
ソプラノ:坂井美樹/秋吉邦子;テノール:小貫岩夫;オルガン:平山晴子
日本聖公会 聖歌集
司式者 父なる神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
悔い改めの祈り
司式者 神のみ前にひざまずいて、自らを省み、ともに罪の赦しを祈りましょう
しばらく自らを省みた後、以下の祈りを唱える。
一同 憐れみ深い神よ、わたしたちは、してはならないことをし、しなければならないことをせず、思いと、言葉と、行いによって、あなたと隣り人に対して多くの罪を犯しています。どうか罪深いわたしたちをお赦しください。新しい命に歩み、み心に従い、み栄えを現すことができますように、救い主イエス・キリストによってお願いいたします アーメン
特祷
ここで当日の特祷を用いる。
司式者 主は皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
司式者 祈りましょう
大斎節第四主日特祷
恵み深い父なる神よ、み子は、すべての人のまことの命のパンとなるために、天からこの世に降られました。どうかこの命のパンによってわたしたちを養い、常に主がわたしたちのうちに生き、わたしたちが主のうちに生きられるようにしてください。父と聖霊とともに一体であって世々に生き支配しておられる主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン
日本聖公会 祈祷書
ともに聞く
司式者 聖書のみ言葉を聞きましょう
第一朗読
歴代誌下36:14-23
14祭司長たちのすべても民と共に諸国の民のあらゆる忌むべき行いに倣って罪に罪を重ね、主が聖別されたエルサレムの神殿を汚した。 15先祖の神、主は御自分の民と御住まいを憐れみ、繰り返し御使いを彼らに遣わされたが、 16彼らは神の御使いを嘲笑い、その言葉を蔑み、預言者を愚弄した。それゆえ、ついにその民に向かって主の怒りが燃え上がり、もはや手の施しようがなくなった。 17主はカルデア人の王を彼らに向かって攻め上らせられた。彼は若者たちを聖所の中で剣にかけて殺し、若者のみならず、おとめも、白髪の老人も容赦しなかった。主はすべての者を彼の手に渡された。 18彼は神殿の大小の祭具のすべて、主の神殿の宝物も、王とその高官たちの宝物も残らずバビロンに持ち去った。 19神殿には火が放たれ、エルサレムの城壁は崩され、宮殿はすべて灰燼に帰し、貴重な品々はことごとく破壊された。 20剣を免れて生き残った者は捕らえられ、バビロンに連れ去られた。彼らはペルシアの王国に覇権が移るまで、バビロンの王とその王子たちの僕となった。 21こうして主がエレミヤの口を通して告げられた言葉が実現し、この地はついに安息を取り戻した。その荒廃の全期間を通じて地は安息を得、七十年の年月が満ちた。 22ペルシアの王キュロスの第一年のことである。主はかつてエレミヤの口を通して約束されたことを成就するため、ペルシアの王キュロスの心を動かされた。キュロスは文書にも記して、国中に次のような布告を行き渡らせた。 23「ペルシアの王キュロスはこう言う。天にいます神、主は、地上のすべての国をわたしに賜った。この主がユダのエルサレムに御自分の神殿を建てることをわたしに命じられた。あなたたちの中で主の民に属する者はだれでも、上って行くがよい。神なる主がその者と共にいてくださるように。」
日本聖書協会 新共同訳聖書詩編 89:46-52
46 主よ、いつまで身を隠されるのか‖ あなたの怒りは永遠に燃え盛るのか
47 わたしのことを思い出してください、人の命は短い‖ あなたはすべての人の子を、何とむなしく造られたことか
48 生きている者で死を見ない者があろうか‖ 自分を死の力から救い出せる者があろうか
49 主よ、まことをもってダビデに誓われた‖ その慈しみは今どこにあるのか
50 主よ、あなたの僕を心に留めてください‖ 諸国の民のそしりに耐えることができますように
51 主よ、あなたの敵はわたしをあざけり‖ 油注がれた者をなぶり者にしている
52 主が永遠にたたえられるように‖ アーメン、アーメン
日本聖公会 祈祷書
第二朗読
エフェソの信徒への手紙 2:4-10
4しかし、憐れみ豊かな神は、わたしたちをこの上なく愛してくださり、その愛によって、 5罪のために死んでいたわたしたちをキリストと共に生かし、――あなたがたの救われたのは恵みによるのです―― 6キリスト・イエスによって共に復活させ、共に天の王座に着かせてくださいました。 7こうして、神は、キリスト・イエスにおいてわたしたちにお示しになった慈しみにより、その限りなく豊かな恵みを、来るべき世に現そうとされたのです。 8事実、あなたがたは、恵みにより、信仰によって救われました。このことは、自らの力によるのではなく、神の賜物です。 9行いによるのではありません。それは、だれも誇ることがないためなのです。 10なぜなら、わたしたちは神に造られたものであり、しかも、神が前もって準備してくださった善い業のために、キリスト・イエスにおいて造られたからです。わたしたちは、その善い業を行って歩むのです。
日本聖書協会 新共同訳聖書福音書
ヨハネによる福音書 6:4-15
4ユダヤ人の祭りである過越 祭が近づいていた。 5イエスは目を上げ、大勢の群衆が御自分の方へ来るのを見て、フィリポに、「この人たちに食べさせるには、どこでパンを買えばよいだろうか」と言われたが、 6こう言ったのはフィリポを試みるためであって、御自分では何をしようとしているか知っておられたのである。 7フィリポは、「めいめいが少しずつ食べるためにも、二百デナリオン分のパンでは足りないでしょう」と答えた。 8弟子の一人で、シモン・ペトロの兄弟アンデレが、イエスに言った。 406:09「ここに大麦のパン五つと魚 二匹とを持っている少年がいます。けれども、こんなに大勢の人では、何の役にも立たないでしょう。」 10イエスは、「人々を座らせなさい」と言われた。そこには草がたくさん生えていた。男たちはそこに座ったが、その数はおよそ五千人であった。 11さて、イエスはパンを取り、感謝の祈りを唱えてから、座っている人々に分け与えられた。また、魚も同じようにして、欲しいだけ分け与えられた。 12人々が満腹したとき、イエスは弟子たちに、「少しも無駄にならないように、残ったパンの屑を集めなさい」と言われた。 13集めると、人々が五つの大麦パンを食べて、なお残ったパンの屑で、十二の籠がいっぱいになった。 14そこで、人々はイエスのなさったしるしを見て、「まさにこの人こそ、世に来られる預言者である」と言った。 15イエスは、人々が来て、自分を王にするために連れて行こうとしているのを知り、ひとりでまた山に退かれた。 16夕方になったので、弟子たちは湖畔へ下りて行った。
日本聖書協会 新共同訳聖書
み言葉の分かち合い
本日のみ言葉をふりかえります
使徒信経
わたしは、天地の造り主、全能の父である神を信じます。 また、その独り子、わたしたちの主イエス・キリストを信じます。主は聖霊によって宿り、おとめマリヤから生まれ、ポンテオ・ピラトのもとで苦しみを受け、十字架につけられ、死んで葬られ、よみに降り、三日目に死人のうちからよみがえり、天に昇られました。そして全能の父である神の右に座しておられます。そこから主は生きている人と死んだ人とを審くために来られます。 また、聖霊を信じます。聖なる公会、聖徒の交わり、罪の赦し、体のよみがえり、永遠の命を信じます アーメン
司式者 主の平和が皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
司式者 平和の挨拶を交わしましょう
ともに祈る
代祷
自宅で行う礼拝の代祷は、定型の文によらなくとも、それぞれの節ごとにお名前を挙げたり、代祷項目を挙げたりするだけでも十分です。また、特に祈りたいことがらについては、祈祷書の「諸祈祷・感謝」(p.106~)や短い祈りをこの箇所で捧げてもよいでしょう。
以下は、祈りを唱える形で代祷を行う場合の一つの例です。この例をもとに、適宜改変して用いてくださって構いません。
代祷者 今週3月11日に10年を迎える東日本大震災を覚えて祈りましょう
慈しみ深い神、 慰めの主よ、今、わたしたちは東日本大震災を覚えて祈りま す。どうか、被災地 にある人 、避難 生活を強いられている人、特に日本社会の中で生きることの困難に苦 しむ人、将来 の希望を見い出せない人、ことに(―――)を支えてください。
また原子力 発電所 事故により、失われた自然と人々の生活を覚えます。故郷を離れて生活 する人、危険な作業に 従事する人とその家族をお守りください。そ して政治と社会に責任を持つ人々に正しい道を歩ませてください。 わたしたちもまた、これらの苦難をつねに覚えることができますように。日本 聖公会の被災者 支援の働きを強めてください。そしてわたしたちも思いと力を合わせて、共に歩み続けることができるように導いてください。 いのちの源である主よ、東日本 大震災のすべての犠牲者、そして世界 各地の災害と争いの中で生命を失った人々を、あなたのみ腕の中に抱き、永遠の安らぎを与えてくださいますように。 主イエス・キリストのみ名によってお願いいたします。 アーメン
日本聖公会主教会作成(2016 年 2 月一部改訂版)代祷者 世界の教会とわたしたちの教区のために祈りましょう。
世界の聖公会では、チリ聖公会のために祈りましょう
祈りのパードナー東北教区の大館聖パウロ教会と、教役者・信徒のためにいのいましょう。
東京教区では月島聖公会、月島聖ルカ保育園、「障がい者」関連活動連絡会の聖職・信徒・先生・各委員とその働きのために祈ります。また園児を見守ってください。
エルサレム教区では、ラムラのインマニュエル教会のために祈りましょう。
メリーランド教区では、カルバート・カウンティのミドルハム聖ペテロ教会のため、またポート・リパブリックのキリスト教会のため、プリンス・フレデリックの聖パウロ教会のために祈ります
これらの教会、また世界に広がるすべての教会を覚えて祈ります。
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 世界の国々の正義と平和のために、ことにミャンマーで起きた軍事クーデターと市民弾圧の平和的な解決のために祈りましょう。
1945年3月10日の東京大空襲を覚えて祈ります。この空襲で10万人以上の方が亡くなられました。罹災者お一人おひとりの、そして太平洋戦争で亡くなられた、かけがえのない命の犠牲のうえに戦後の日本が、平和への決意をもって歩みだしたことを思い起こしましょう。あのような悲劇がくり返されることのないように祈ります。
争い・分裂のうちにある、またそれを引き起こしている国々とその指導者の悔い改めのために
不正義、不平等、人間の尊厳を傷つける搾取、傲慢や強欲、ますます一般化する無関心を私 たちが取り除くことができるように祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 わたしたちの教会と地域 社会のために祈りましょう。
ことに、福永 澄 聖職 候補生 志願者の聖公会 神学院での学びと成長、その導きとみ守りのために祈ります。よき学びの時をおあたえください。
その他、わたしたちの教会や教友のため
(お誕生日を迎える方や洗礼志願中の方々のお名前をあげてもよい)
教会の置かれた地域社会のため、
自分が属する地域社会のために祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 苦しみや悲しみのうちにある人びとのために祈りましょう。
ことに新型コロナウィルス感染により、家族を亡くされた方、入院あるいは自宅療養中の方、医療に携わる方、仕事をなくされた方、不自由で不安な日々を過ごす人々のため
東日本 大震災および、そのほかの自然 災害による犠牲者と被災者、支援する人々のため、
病気療養中の、わたしたちの教会の兄弟姉妹のため
孤独な人、愛する人を失った人、抑圧・虐待されている人びとのため
家や食べ物がない人、貧困のうちにある人、生活に必要なものが与えられない人びとのため
難民、囚人、また犯罪 被害者のため
事故や過失により傷を負った人びとのため
また他人に傷を負わせた人びとのため
その他、多くの悩み・悲しみ・苦しみのうちにある人びとのために祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 世を去った人びとのために祈りましょう。
(この世を去った方々を覚え、名前を挙げてもよい)
世を去ったすべての人の、あなたの永遠のみ国における平安を祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 憐れみ深い神よ、あなたは私たちを知り、私たちを愛し、み子をとおして私たちの痛み・苦しみもご存知です。そして、私たちの祈りをお聞きくださいます。私たちが、たとえ、教会に集うことができなくても、いつもあなたとの交わりのうちにあり、喜びをもって仕えることが できますように。み子イエス・キリストのみ名によってお願いいたします。アーメン
主の祈り
司式者 主よ、憐れみをお与えください
会衆 キリストよ、憐れみをお与えください
司式者 主よ、憐れみをお与えください
天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
国と力と栄光は、永遠にあなたのものです アーメン
日本聖公会/ローマ・カトリック教会/日本福音ルーテル教会の共通口語訳
感謝
司式者 ともに祈りましょう
主なる神よ、わたしたちに限りない恵みを与えてくださることを感謝します。どうか、あなたのみ言葉の光でわたしたちの心を照らし導いてください。わたしたちがあなたを賛美し、み言葉に従い、ともに主の愛のうちに生活することができますように。主イエス・キリストのみ名によってお願いいたします アーメン
主とともに行く
司式者 主イエス・キリストの惠み、神の愛、聖霊の交わりが、わたしたちとともにありますように。アーメン (IIコリント 13:13)
派遣の唱和
司式者 ハレルヤ、主とともに行きましょう
会衆 ハレルヤ、主のみ名によって アーメン