2021年3月7日
大斎節第三主日
自宅での礼拝
ご自宅や、それぞれの場所で、大斎節第三主日の礼拝・祈りをお献げください。
日本聖公会の「み言葉の礼拝」式文に基づいて
東京教区で編集した、「一人、または少人数で行う『み言葉の礼拝』」式文を、本日の聖書日課とともに掲載いたします。
◆まもなく10年を迎える、東日本大震災を覚えてお祈りください(日本聖公会「東日本大震災を覚えて」の祈り)。
◆祈りの助けとなるように聖歌129番「40日経るまで(よそかふるまで)」を準備しました。聖マーガレット教会チャンネルの「音楽の贈り物」で配信されている曲です。
◆牧師が主日のために制作した「朝の祈り」の動画をYouTubeの聖マーガレット教会チャンネルよりご覧いただけます。日曜日の午前8時以降視聴が可能となります。
◆2月28日12時半から堅信受領者総会です。新型コロナウイルス感染の緊急事態宣言下、公祷休止中に行われるこの総会が主のみ守りとお導きにより無事に行われ、み心に適ったものとなりますようお祈りください
◆大斎節期間中は「十字架の道行き」の動画をYouTnbeの聖マーガレット教会チャンネルから配信中です。
一人、または少人数で行う『み言葉の礼拝』
一人でこの式文を用いる場合には、すべての部分を一人で唱えます。
(ただし、世界の教会との 連帯のうちに祈っているしるしとして、黙読ではなく声に出して唱えるとよいでしょう。)
立つ、座る、ひざまずくなど、祈りの場所と状況により、ふさわしい姿勢をおとりください。
特祷
第一朗読:出エジプト記 20:1-17
詩編 19:7-14
第二朗読:ローマの信徒への手紙 7:13-25
福音書:ヨハネによる福音書 2:13-22
代祷
祈り「東日本大震災を覚えて」
ともに集う
聖歌129番
音量を控えめにしてお聴きください1 四十日経るまで 糧をも断ちて
惑わす者に わが主は勝てり
2 荒野に立てる み姿 仰ぎ
祈りを深め イェスに結ばれん
3 わが身の願い この世の富も
誇りも捨てて 神に従え
-間奏-
4 イェスに仕えし み使いたちは
わが心にも 安きをたもう
5 勝ち主イェスよ 力をそえて
永遠の命に 進ませたまえ
"Forty days and forty nights"
HEINLEIN (Aus Der Tiefe 深き淵より 詩編130)
作詞 George Hunt Smyttan (1822-1870) 作曲Martin Herbst (1654-1681)/ Paul Heinlein (1626-1686), ニュルンベルグ讃美歌集(1676)収載
マルコ1:12-13 マタイ4:1-11 ルカ4:1-13
ソプラノ:坂井美樹/秋吉邦子;テノール:小貫岩夫;オルガン:平山晴子
日本聖公会 聖歌集
司式者 父なる神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
悔い改めの祈り
司式者 神のみ前にひざまずいて、自らを省み、ともに罪の赦しを祈りましょう
しばらく自らを省みた後、以下の祈りを唱える。
一同 憐れみ深い神よ、わたしたちは、してはならないことをし、しなければならないことをせず、思いと、言葉と、行いによって、あなたと隣り人に対して多くの罪を犯しています。どうか罪深いわたしたちをお赦しください。新しい命に歩み、み心に従い、み栄えを現すことができますように、救い主イエス・キリストによってお願いいたします アーメン
特祷
ここで当日の特祷を用いる。
司式者 主は皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
司式者 祈りましょう
大斎節第三主日特祷
全能の神よ、どうかあなたを呼び求める僕らの願いをみ心に留め、力あるみ手を差し伸べてすべての敵を防いでください。主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン
日本聖公会 祈祷書
ともに聞く
司式者 聖書のみ言葉を聞きましょう
第一朗読
出エジプト記20:1-17
1神はこれらすべての言葉を告げられた。 2「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である。 3あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない。 4あなたはいかなる像も造ってはならない。上は天にあり、下は地にあり、また地の下の水の中にある、いかなるものの形も造ってはならない。 5あなたはそれらに向かってひれ伏したり、それらに仕えたりしてはならない。わたしは主、あなたの神。わたしは熱情の神である。わたしを否む者には、父祖の罪を子孫に三代、四代までも問うが、 6わたしを愛し、わたしの戒めを守る者には、幾千代にも及ぶ慈しみを与える。 7あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。みだりにその名を唱える者を主は罰せずにはおかれない。 8安息日を心に留め、これを聖別せよ。 9六日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、 10七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、家畜も、あなたの町の門の中に寄留する人々も同様である。 11六日の間に主は天と地と海とそこにあるすべてのものを造り、七日目に休まれたから、主は安息日を祝福して聖別されたのである。 12あなたの父母を敬え。そうすればあなたは、あなたの神、主が与えられる土地に長く生きることができる。 13殺してはならない。 14姦淫してはならない。 15盗んではならない。 16隣人に関して偽証してはならない。 17隣人の家を欲してはならない。隣人の妻、男女の奴隷、牛、ろばなど隣人のものを一切欲してはならない。」
日本聖書協会 新共同訳聖書詩編 19:7-14
7 主の教えは完全で、魂を生き返らせ‖ 主の諭しは変わらず、心に知恵を与える
8 主の定めは正しく、心を喜ばせ‖ 主のみ旨は清く、目を開く
9 主の言葉は混じりけなくとこしえに続き‖ 主の審きは真実ですべて正しい
10 金よりもどんな純金よりもすばらしく‖ 密よりも、蜂の巣のしたたりよりも甘い
11 あなたの僕はこれに教えられ‖ それを守って大きな報いを受ける
12 だれが自分の過ちを悟り得よう‖ 知らずに犯した過ちから清めてください
13 あなたの僕をおごりから引き離し、その支配に陥らぬようにしてください‖ わたしが汚れることなく、大きなとがを避けることができますように
14 主よ、わたしの岩、わたしの贖い主‖ わたしの言葉と思いがみ心にかないますように
日本聖公会 祈祷書
第二朗読
ローマの信徒への手紙 7:13-25
13それでは、善いものがわたしにとって死をもたらすものとなったのだろうか。決してそうではない。実は、罪がその正体を現すために、善いものを通してわたしに死をもたらしたのです。このようにして、罪は限りなく邪悪なものであることが、掟を通して示されたのでした。 14わたしたちは、律法が霊的なものであると知っています。しかし、わたしは肉の人であり、罪に売り渡されています。 15わたしは、自分のしていることが分かりません。自分が望むことは実行せず、かえって憎んでいることをするからです。 16もし、望まないことを行っているとすれば、律法を善いものとして認めているわけになります。 17そして、そういうことを行っているのは、もはやわたしではなく、わたしの中に住んでいる罪なのです。 18わたしは、自分の内には、つまりわたしの肉には、善が住んでいないことを知っています。善をなそうという意志はありますが、それを実行できないからです。 19わたしは自分の望む善は行わず、望まない悪を行っている。 20もし、わたしが望まないことをしているとすれば、それをしているのは、もはやわたしではなく、わたしの中に住んでいる罪なのです。 21それで、善をなそうと思う自分には、いつも悪が付きまとっているという法則に気づきます。 22「内なる人」としては神の律法を喜んでいますが、 23わたしの五体にはもう一つの法則があって心の法則と戦い、わたしを、五体の内にある罪の法則のとりこにしているのが分かります。 24わたしはなんと惨めな人間なのでしょう。死に定められたこの体から、だれがわたしを救ってくれるでしょうか。 25わたしたちの主イエス・キリストを通して神に感謝いたします。このように、わたし自身は心では神の律法に仕えていますが、肉では罪の法則に仕えているのです。
日本聖書協会 新共同訳聖書福音書
ヨハネによる福音書 2:13-22
13ユダヤ人の過越祭が近づいたので、イエスはエルサレムへ上って行かれた。 14そして、神殿の境内で牛や羊や鳩を売っている者たちと、座って両替をしている者たちを御覧になった。 15イエスは縄で鞭を作り、羊や牛をすべて境内から追い出し、両替人の金をまき散らし、その台を倒し、 16鳩を売る者たちに言われた。「このような物はここから運び出せ。わたしの父の家を商売の家としてはならない。」 17弟子たちは、「あなたの家を思う熱意がわたしを食い尽くす」と書いてあるのを思い出した。 18ユダヤ人たちはイエスに、「あなたは、こんなことをするからには、どんなしるしをわたしたちに見せるつもりか」と言った。 19イエスは答えて言われた。「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。」 20それでユダヤ人たちは、「この神殿は建てるのに四十六年もかかったのに、あなたは三日で建て直すのか」と言った。 21イエスの言われる神殿とは、御自分の体のことだったのである。 22イエスが死者の中から復活されたとき、弟子たちは、イエスがこう言われたのを思い出し、聖書とイエスの語られた言葉とを信じた。
日本聖書協会 新共同訳聖書
み言葉の分かち合い
本日のみ言葉をふりかえります
使徒信経
わたしは、天地の造り主、全能の父である神を信じます。 また、その独り子、わたしたちの主イエス・キリストを信じます。主は聖霊によって宿り、おとめマリヤから生まれ、ポンテオ・ピラトのもとで苦しみを受け、十字架につけられ、死んで葬られ、よみに降り、三日目に死人のうちからよみがえり、天に昇られました。そして全能の父である神の右に座しておられます。そこから主は生きている人と死んだ人とを審くために来られます。 また、聖霊を信じます。聖なる公会、聖徒の交わり、罪の赦し、体のよみがえり、永遠の命を信じます アーメン
司式者 主の平和が皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
司式者 平和の挨拶を交わしましょう
ともに祈る
代祷
自宅で行う礼拝の代祷は、定型の文によらなくとも、それぞれの節ごとにお名前を挙げたり、代祷項目を挙げたりするだけでも十分です。また、特に祈りたいことがらについては、祈祷書の「諸祈祷・感謝」(p.106~)や短い祈りをこの箇所で捧げてもよいでしょう。
以下は、祈りを唱える形で代祷を行う場合の一つの例です。この例をもとに、適宜改変して用いてくださって構いません。
代祷者 今週3月11日に10年を迎える東日本大震災を覚えて祈りましょう
慈しみ深い神、 慰めの主よ、今、わたしたちは東日本大震災を覚えて祈りま す。どうか、被災地 にある人 、避難 生活を強いられている人、特に日本社会の中で生きることの困難に苦 しむ人、将来 の希望を見い出せない人、ことに(―――)を支えてください。 また原子力 発電所 事故により、失われた自然と人々の生活を覚えます。故郷を離れて生活 する人、危険な作業に 従事する人とその家族をお守りください。そ して政治と社会に責任を持つ人々に正しい道を歩ませてください。 わたしたちもまた、これらの苦難をつねに覚えることができますように。日本 聖公会の被災者 支援の働きを強めてください。そしてわたしたちも思いと力を合わせて、共に歩み続けることができるように導いてください。 いのちの源である主よ、東日本 大震災のすべての犠牲者、そして世界 各地の災害と争いの中で生命を失った人々を、あなたのみ腕の中に抱き、永遠の安らぎを与えてくださいますように。 主イエス・キリストのみ名によってお願いいたします。 アーメン
日本聖公会主教会作成(2016 年 2 月一部改訂版)代祷者 世界の教会とわたしたちの教区のために祈りましょう。
世界の聖公会では、コンゴ聖公会のために祈りましょう
祈りのパードナー東北教区の大館聖パウロ教会と、教役者・信徒のためにいのいましょう。
先週は春季聖職按手節でした。聖職に召される人が増し加えられますように
東京教区では聖パウロ教会、財政委員会、広報委員会の聖職・信徒・各委員とその働きのために祈ります。
エルサレム教区では、ハイファの聖ヨハネ・聖ルカ教会のために祈りましょう。
メリーランド教区では、サイクスビルの聖バルナバ教会のため、またウェストミンスターの昇天教会のために祈ります。
これらの教会、また世界に広がるすべての教会を覚えて祈ります。
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 世界の国々の正義と平和のために、ことにミャンマーで起きた軍事クーデターと市民弾圧の平和的な解決のために祈りましょう。
争い・分裂のうちにある、またそれを引き起こしている国々とその指導者の悔い改めのために
不正義、不平等、人間の尊厳を傷つける搾取、傲慢や強欲、ますます一般化する無関心を私 たちが取り除くことができるように祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 わたしたちの教会と地域 社会のために祈りましょう。
ことに、福永 澄 聖職 候補生 志願者の聖公会 神学院での学びと成長、その導きとみ守りのために祈ります。よき学びの時をおあたえください。
その他、わたしたちの教会や教友のため
(お誕生日を迎える方や洗礼志願中の方々のお名前をあげてもよい)
教会の置かれた地域社会のため、
自分が属する地域社会のために祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 苦しみや悲しみのうちにある人びとのために祈りましょう。
ことに新型コロナウィルス感染により、家族を亡くされた方、入院あるいは自宅療養中の方、医療に携わる方、仕事をなくされた方、不自由で不安な日々を過ごす人々のため
東日本 大震災および、そのほかの自然 災害による犠牲者と被災者、支援する人々のため、
病気療養中の、わたしたちの教会の兄弟姉妹のため
孤独な人、愛する人を失った人、抑圧・虐待されている人びとのため
家や食べ物がない人、貧困のうちにある人、生活に必要なものが与えられない人びとのため
難民、囚人、また犯罪 被害者のため
事故や過失により傷を負った人びとのため
また他人に傷を負わせた人びとのため
その他、多くの悩み・悲しみ・苦しみのうちにある人びとのために祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 世を去った人びとのために祈りましょう。
(この世を去った方々を覚え、名前を挙げてもよい)
世を去ったすべての人の、あなたの永遠のみ国における平安を祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 憐れみ深い神よ、あなたは私たちを知り、私たちを愛し、み子をとおして私たちの痛み・苦しみもご存知です。そして、私たちの祈りをお聞きくださいます。私たちが、たとえ、教会に集うことができなくても、いつもあなたとの交わりのうちにあり、喜びをもって仕えることが できますように。み子イエス・キリストのみ名によってお願いいたします。アーメン
主の祈り
司式者 主よ、憐れみをお与えください
会衆 キリストよ、憐れみをお与えください
司式者 主よ、憐れみをお与えください
天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
国と力と栄光は、永遠にあなたのものです アーメン
日本聖公会/ローマ・カトリック教会/日本福音ルーテル教会の共通口語訳
感謝
司式者 ともに祈りましょう
主なる神よ、わたしたちに限りない恵みを与えてくださることを感謝します。どうか、あなたのみ言葉の光でわたしたちの心を照らし導いてください。わたしたちがあなたを賛美し、み言葉に従い、ともに主の愛のうちに生活することができますように。主イエス・キリストのみ名によってお願いいたします アーメン
主とともに行く
司式者 主イエス・キリストの惠み、神の愛、聖霊の交わりが、わたしたちとともにありますように。アーメン (IIコリント 13:13)
派遣の唱和
司式者 ハレルヤ、主とともに行きましょう
会衆 ハレルヤ、主のみ名によって アーメン