2021年2月21日
大斎節第一主日
自宅での礼拝
2021年の大斎節がはじまりました。ご自宅や、それぞれの場所で、大斎節第一主日の礼拝・祈りをお献げください。
日本聖公会の「み言葉の礼拝」式文に基づいて
東京教区で編集した、「一人、または少人数で行う『み言葉の礼拝』」式文を、本日の聖書日課とともに掲載いたします。
◆大斎節期間中の礼拝とプログラムのページも是非ごらんください。
◆祈りの助けとなるように聖歌521番を準備しました。
◆牧師が主日のために制作した「朝の祈り」の動画をYouTubeの聖マーガレット教会チャンネルよりご覧いただけます。日曜日の午前8時以降視聴が可能となります。
一人、または少人数で行う『み言葉の礼拝』
一人でこの式文を用いる場合には、すべての部分を一人で唱えます。(ただし、世界の教会との 連帯のうちに祈っているしるしとして、黙読ではなく声に出して唱えるとよいでしょう。) 立つ、座る、ひざまずくなど、祈りの場所と状況により、ふさわしい姿勢をおとりください。
第一朗読:創世記 9:8-17
詩編25編 4-10
第二朗読:ペトロの手紙一 3:18-22
福音書:マルコによる福音書1:9-13
代祷
聖歌521番
ともに集う
司式者 初めに、世界が闇であったとき、神は言われた。
「光あれ」
会衆 そして、光があった(創 1:1-3)
司式者 初めに、静けさの中で、言は神とともにあった
会衆 言は、神であった(ヨハネ 1:1)
司式者 神は、その独り子を世にお遣わしになった
会衆 その方によって、わたしたちが生きるようになるためである(Ⅰヨハネ 4:9)
悔い改めの祈り
司式者 神はその独り子をお与えになったほどに、世を愛してくださいました。この神の愛に応えるため、自らを省み、ともに罪の赦しを祈りましょう
しばらく自らを省みた後、以下の祈りを唱える。
一同 憐れみ深い神よ、わたしたちは、してはならないことをし、しなければならないことをせず、思いと、言葉と、行いによって、あなたと隣り人に対して多くの罪を犯しています。どうか罪深いわたしたちをお赦しください。新しい命に歩み、み心に従い、み栄えを現すことができますように、救い主イエス・キリストによってお願いいたします アーメン
続いて次を歌いまたは唱える。
特祷
ここで当日の特祷を用いる。
司式者 主は皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
司式者 祈りましょう
大斎節第一主日特祷
四十日四十夜、わたしたちのためにみ子を断食させられた主よ、どうか己に勝つ力を与え、肉の思いを主のみ霊に従わせ、常にわたしたちがその導きにこたえ、ますます清くなり、主の栄光を現すことができますように、父と聖霊とともに一体であって世々に生き支配しておられるみ子イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン
日本聖公会 祈祷書
ともに聞く
司式者 聖書のみ言葉を聞きましょう
第一朗読
創世記9:8-17
8神はノアと彼の息子たちに言われた。 9「わたしは、あなたたちと、そして後に続く子孫と、契約を立てる。 10あなたたちと共にいるすべての生き物、またあなたたちと共にいる鳥や家畜や地のすべての獣など、箱舟から出たすべてのもののみならず、地のすべての獣と契約を立てる。 11わたしがあなたたちと契約を立てたならば、二度と洪水によって肉なるものがことごとく滅ぼされることはなく、洪水が起こって地を滅ぼすことも決してない。」 12更に神は言われた。「あなたたちならびにあなたたちと共にいるすべての生き物と、代々とこしえにわたしが立てる契約のしるしはこれである。 13すなわち、わたしは雲の中にわたしの虹を置く。これはわたしと大地の間に立てた契約のしるしとなる。 14わたしが地の上に雲を湧き起こらせ、雲の中に虹が現れると、 15わたしは、わたしとあなたたちならびにすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた契約に心を留める。水が洪水となって、肉なるものをすべて滅ぼすことは決してない。 16雲の中に虹が現れると、わたしはそれを見て、神と地上のすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた永遠の契約に心を留める。」 17神はノアに言われた。「これが、わたしと地上のすべて肉なるものとの間に立てた契約のしるしである。」
日本聖書協会 新共同訳聖書
4 主よ、あなたの道を示し‖ その道筋を教えてください
5 真理のうちにわたしを教え導いてください‖ あなたはわたしの救い、いつの日も、わたしはあなたを待ち望む
6 主よ、あなたの憐れみと慈しみを思い出してください‖ それは昔から変わらないもの
7 若いときの罪と過ちに心を留めず‖ 慈しみ深くわたしを思い出してください
8 主は憐れみ深く正しい方‖ 罪人に道を示される
9 神は貧しい人を正義に導き‖ へりくだる人にその道を授けられる
10 契約と諭しを守る人に‖ 主の道筋は慈しみとまことに溢れる
日本聖公会 祈祷書
第二朗読
ペテロの手紙一 3:18-21
18キリストも、罪のためにただ一度 苦しまれました。正しい方が、正しくない者たちのために苦しまれたのです。あなたがたを神のもとへ導くためです。キリストは、肉では死に渡されましたが、霊では生きる者とされたのです。 19そして、霊においてキリストは、捕らわれていた霊たちのところへ行って宣教されました。 20この霊たちは、ノアの時代に箱舟が作られていた間、神が忍耐して待っておられたのに従わなかった者です。この箱舟に乗り込んだ数人、すなわち八人だけが水の中を通って救われました。 21この水で前もって表された洗礼は、今やイエス・キリストの復活によってあなたがたをも救うのです。洗礼は、肉の汚れを取り除くことではなくて、神に正しい良心を願い求めることです。
日本聖書協会 新共同訳聖書福音書
マルコによる福音書1:9-13
9そのころ、イエスはガリラヤのナザレから来て、ヨルダン川でヨハネから洗礼を受けられた。 10水の中から上がるとすぐ、天が裂けて“霊”が鳩のように御 自分に降って来るのを、御覧になった。 11すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。 12それから、“霊”はイエスを荒れ野に送り出した。 13イエスは四十日間そこにとどまり、サタンから誘惑を受けられた。その間、野獣と一緒におられたが、天使たちが仕えていた。
日本聖書協会 新共同訳聖書
み言葉の分かち合い
本日のみ言葉をふりかえります
使徒信経
わたしは、天地の造り主、全能の父である神を信じます。 また、その独り子、わたしたちの主イエス・キリストを信じます。主は聖霊によって宿り、おとめマリヤから生まれ、ポンテオ・ピラトのもとで苦しみを受け、十字架につけられ、死んで葬られ、よみに降り、三日目に死人のうちからよみがえり、天に昇られました。そして全能の父である神の右に座しておられます。そこから主は生きている人と死んだ人とを審くために来られます。 また、聖霊を信じます。聖なる公会、聖徒の交わり、罪の赦し、体のよみがえり、永遠の命を信じます アーメン
司式者 主の平和が皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
司式者 平和の挨拶を交わしましょう
ともに祈る
代祷
自宅で行う礼拝の代祷は、定型の文によらなくとも、それぞれの節ごとにお名前を挙げたり、代祷項目を挙げたりするだけでも十分です。また、特に祈りたいことがらについては、祈祷書の「諸祈祷・感謝」(p.106~)や短い祈りをこの箇所で捧げてもよいでしょう。
以下は、祈りを唱える形で代祷を行う場合の一つの例です。この例をもとに、適宜改変して用いてくださって構いません。
代祷者 世界の教会とわたしたちの教区のために祈りましょう。
世界の聖公会では、中央アフリカ聖公会のために祈りましょう。
祈りのパードナー東北教区の大館聖パウロ教会と、教役者・信徒のためにいのいましょう。
東京教区では、東京聖十字教会、聖公会神学院(諸聖徒礼拝堂)、ハラスメント防止委員会の聖職・信徒・委員の働きのために祈ります。
エルサレム教区ではシェファアルムの聖パウロ教会のはたらきのために祈ります。
メリーランド教区では、ニューマーケットの聖愛教会と、ポイント・オブ・ロックスの聖パウロ教会のために祈りましょう。
これらの教会、また世界に広がるすべての教会を覚えて祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 世界の国々の正義と平和のために祈りましょう。
争い・分裂のうちにある、またそれを引き起こしている国々とその指導者の悔い改めのために
不正義、不平等、人間の尊厳を傷つける搾取、傲慢や強欲、ますます一般化する無関心を私 たちが取り除くことができるように祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 わたしたちの教会と地域 社会のために祈りましょう。
ことに、福永 澄 聖職 候補生 志願者の聖公会 神学院での学びと成長、その導きとみ守りのために
その他、わたしたちの教会や教友のため
(お誕生日を迎える方や洗礼志願中の方々のお名前をあげてもよい)
教会の置かれた地域社会のため、
自分が属する地域社会のために祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 苦しみや悲しみのうちにある人びとのために祈りましょう。
東日本大震災からまもなく10年を迎えますが、被災地の宮城県、福島県を再び大きな地震が襲いました。新型コロナウイルス感染や放射能汚染の問題を抱え、被災者の方々は不安のうちに、不自由な生活を強いられています。どうか被災された方々の生命と暮らしを守り、心の傷を癒してください。
また、さまざまな自然 災害による犠牲者と被災者、支援する人々のため、
新型コロナウィルス感染により、家族を亡くされた方、入院あるいは自宅療養中の方、医療に携わる方、仕事をなくされた方、不自由で不安な日々を過ごす人々のため
病気療養中の、わたしたちの教会の兄弟姉妹のため
孤独な人、愛する人を失った人、抑圧・虐待されている人びとのため
家や食べ物がない人、貧困のうちにある人、生活に必要なものが与えられない人びとのため
難民、囚人、また犯罪 被害者のため
事故や過失により傷を負った人びとのため
また他人に傷を負わせた人びとのため
その他、多くの悩み・悲しみ・苦しみのうちにある人びとのために祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 世を去った人びとのために祈りましょう。
(この世を去った方々を覚え、名前を挙げてもよい)
世を去ったすべての人の、あなたの永遠のみ国における平安を祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 憐れみ深い神よ、あなたは私たちを知り、私たちを愛し、み子をとおして私たちの痛み・苦しみもご存知です。そして、私たちの祈りをお聞きくださいます。私たちが、たとえ、教会に集うことができなくても、いつもあなたとの交わりのうちにあり、喜びをもって仕えることが できますように。み子イエス・キリストのみ名によってお願いいたします。アーメン
主の祈り
司式者 主よ、憐れみをお与えください
会衆 キリストよ、憐れみをお与えください
司式者 主よ、憐れみをお与えください
天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
国と力と栄光は、永遠にあなたのものです アーメン
日本聖公会/ローマ・カトリック教会/日本福音ルーテル教会の共通口語訳
感謝
司式者 ともに祈りましょう
主なる神よ、わたしたちに限りない恵みを与えてくださることを感謝します。どうか、あなたのみ言葉の光でわたしたちの心を照らし導いてください。わたしたちがあなたを賛美し、み言葉に従い、ともに主の愛のうちに生活することができますように。主イエス・キリストのみ名によってお願いいたします アーメン
主とともに行く
司式者 主イエス・キリストの惠み、神の愛、聖霊の交わりが、わたしたちとともにありますように。アーメン (IIコリント 13:13)
聖歌521番
音量を控えめにしてお聴きください1 主よ終わりまで 仕えまつらん
みそば離れず おらせたまえ
世のたたかいは はげしくとも
主はわが力 わが導き
2 この世の栄え 目をまどわし
いざないの声 耳に満ちて
試むるもの 内外にあり
主よ わが盾と ならせたまえ
3 しずかに聖き み声をもて
求むる誉れ 鎮めたまえ
心にさわぐ 波は なぎて
わが主の みむね 清にうつさん
(間奏)
4 主よ 今ここに 誓いをたて
しもべとなりて 仕えまつる
世にあるかぎり この心を
つねに変わらず もたせたまえ
ANGEL'S STORY 作詞 John Ernest Bode (1816-1874) 作曲 Arthur Henry Mann (1850-1929)
ヨハネ 12:26 詩編 18:3 フィリピ 1:29
ソプラノ:坂井美樹/秋吉邦子;テノール:小貫岩夫;オルガン:平山晴子
日本聖公会 聖歌集
派遣の唱和
司式者 ハレルヤ、主とともに行きましょう
会衆 ハレルヤ、主のみ名によって アーメン