2021年2月28日
大斎節第二主日
自宅での礼拝
ご自宅や、それぞれの場所で、大斎節第二主日の礼拝・祈りをお献げください。
日本聖公会の「み言葉の礼拝」式文に基づいて
東京教区で編集した、「一人、または少人数で行う『み言葉の礼拝』」式文を、本日の聖書日課とともに掲載いたします。
◆祈りの助けとなるように聖歌133番「イエスは閉じたる門に立ちて」を準備しました。聖マーガレット教会チャンネルの「音楽の贈り物」で配信されている曲です。
◆牧師が主日のために制作した「朝の祈り」の動画をYouTubeの聖マーガレット教会チャンネルよりご覧いただけます。日曜日の午前8時以降視聴が可能となります。
◆2月28日12時半から堅信受領者総会です。新型コロナウイルス感染の緊急事態宣言下、公祷休止中に行われるこの総会が主のみ守りとお導きにより無事に行われ、み心に適ったものとなりますようお祈りください
◆大斎節期間中は「十字架の道行き」の動画をYouTnbeの聖マーガレット教会チャンネルから配信中です。
一人、または少人数で行う『み言葉の礼拝』
一人でこの式文を用いる場合には、すべての部分を一人で唱えます。(ただし、世界の教会との 連帯のうちに祈っているしるしとして、黙読ではなく声に出して唱えるとよいでしょう。) 立つ、座る、ひざまずくなど、祈りの場所と状況により、ふさわしい姿勢をおとりください。
特祷
第一朗読:創世記22:1-14
詩編 16編
第二朗読:ローマの信徒への手紙 8:31-39
福音書:マルコによる福音書 8:31-38
代祷
ともに集う
聖歌133番
音量を控えめにしてお聴きください1 イェスは閉じたる かどに立ちて
戸をたたきつつ 開くを待つ
などか み声を 聞きてなおも
心はかたく 主をこばみぬ
2 茨の冠 傷の手にて
涙ながらに たたきたもう
などか否みて いつくしみを
あなどり 罪を いや重ぬる
-間奏-
3 「われはながため 殺されしに
などか こばむ」と 嘆きたもう
とく 戸を開き 迎え入れて
永く心に とどめまつれ
EDENGROVE/ O Jesus, Thou art standing
作詞 William Walsham How (1823-1897) 作曲 Samuel Smith (1821-1917)
黙示録3:20
ソプラノ:坂井美樹/秋吉邦子;テノール:小貫岩夫;オルガン:海宝良子
日本聖公会 聖歌集
司式者 父なる神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
悔い改めの祈り
司式者 神のみ前にひざまずいて、自らを省み、ともに罪の赦しを祈りましょう
しばらく自らを省みた後、以下の祈りを唱える。
一同 憐れみ深い神よ、わたしたちは、してはならないことをし、しなければならないことをせず、思いと、言葉と、行いによって、あなたと隣り人に対して多くの罪を犯しています。どうか罪深いわたしたちをお赦しください。新しい命に歩み、み心に従い、み栄えを現すことができますように、救い主イエス・キリストによってお願いいたします アーメン
特祷
ここで当日の特祷を用いる。
司式者 主は皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
司式者 祈りましょう
大斎節第二主日特祷
全能の神よ、わたしたちには自らを助ける力のないことをあなたは知っておられます。どうか外は体を損なうすべての災いを防ぎ、内は魂を襲う悪念を除いてください。主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン
日本聖公会 祈祷書
ともに聞く
司式者 聖書のみ言葉を聞きましょう
第一朗読
創世記22:1-14
1もし、盗人が壁に穴をあけて入るところを見つけられ、打たれて死んだ場合、殺した人に血を流した罪はない。 2しかし、太陽が昇っているならば、殺した人に血を流した責任がある。彼は必ず償わなければならない。もし、彼が何も持っていない場合は、その盗みの代償として身売りせねばならない。 3もし、牛であれ、ろばであれ、羊であれ、盗まれたものが生きたままで彼の手もとに見つかった場合は、二倍にして償わねばならない。 4人が畑あるいはぶどう畑で家畜に草を食べさせるとき、自分の家畜を放って、他人の畑で草を食べさせたならば、自分の畑とぶどう畑の最上の産物をもって償わねばならない。 5火が出て、茨に燃え移り、麦束、立ち穂、あるいは畑のものを焼いた場合、火を出した者が必ず償わねばならない。 6人が銀あるいは物品の保管を隣人に託し、それが隣人の家から盗まれた場合、もし、その盗人が見つかれば、盗人は二倍にして償わねばならない。 7もし、盗人が見つからない場合は、その家の主人が神の御もとに進み出て、自分は決して隣人の持ち物に手をかけなかったことを誓わねばならない。 8牛、ろば、羊、あるいは衣服、その他すべての紛失物について言い争いが生じ、一方が、「それは自分の物です」と言うとき、両者の言い分は神の御もとに出され、神が有罪とした者が、隣人に二倍の償いをせねばならない。 9人が隣人にろば、牛、羊、その他の家畜を預けたならば、それが死ぬか、傷つくか、奪われるかして、しかもそれを見た者がいない場合、 10自分は決して隣人の持ち物に手をかけなかった、と両者の間で主に誓いがなされねばならない。そして、所有者はこれを受け入れ、預かった人は償う必要はない。 11ただし、彼のところから確かに盗まれた場合は、所有者に償わねばならない。 12もし、野獣にかみ殺された場合は、証拠を持って行く。かみ殺されたものに対しては、償う必要はない。 13人が隣人から家畜を借りて、それが傷つくか、死んだならば、所有者が一緒にいなかったときには必ず償わねばならない。 14もし、所有者が一緒にいたならば、償う必要はない。ただし、それが賃借りしたものであれば、借り賃は支払わねばならない。
日本聖書協会 新共同訳聖書詩編 第16編
1 神よ、わたしを守ってください‖ わたしはみもとに逃れます
2 主に向かってわたしは叫ぶ、「あなたはわたしの主‖ あなたのほかに幸せはない」
3 地にある聖徒たちに‖ わたしの大きな喜びがある
4 ほかの神々のもとに走る者は苦しみを増す‖ わたしは血の祭りを献げず、その名を口にすることはない
5 主よ、あなたはわたしの受ける譲り、わたしの受ける杯‖ わたしの行方を決める方
6 秤り縄はわたしのために良い所に落とされた‖ わたしの受けたものはすばらしい
7 わたしに勧めを与えてくださった主をたたえよう‖ 夜わたしは深く悟る
8 わたしは絶えず主を思う‖ 神はわたしの右におられ、わたしは揺るがない
9 心は喜びに満ち恐れ‖ 体は安らかに憩う
10 神よ、あなたはわたしを死の国に見捨てられず‖ あなたを敬う人が朽ち果てるのを望まれない
11 あなたは命の道を示してくださる‖ み前には溢れる喜び、みもとには永遠の楽しみがある
日本聖公会 祈祷書
第二朗読
ローマの信徒への手紙 8:31-39
31では、これらのことについて何と言ったらよいだろうか。もし神がわたしたちの味方であるならば、だれがわたしたちに敵対できますか。 32わたしたちすべてのために、その御子をさえ惜しまず死に渡された方は、御子と一緒にすべてのものをわたしたちに賜らないはずがありましょうか。 33だれが神に選ばれた者たちを訴えるでしょう。人を義としてくださるのは神なのです。 34だれがわたしたちを罪に定めることができましょう。死んだ方、否、むしろ、復活させられた方であるキリスト・イエスが、神の右に座っていて、わたしたちのために執り成してくださるのです。 35だれが、キリストの愛からわたしたちを引き離すことができましょう。艱難か。苦しみか。迫害か。飢えか。裸か。危険か。剣か。
36「わたしたちは、あなたのために
一日中死にさらされ、
屠られる羊のように見られている」
と書いてあるとおりです。 37しかし、これらすべてのことにおいて、わたしたちは、わたしたちを愛してくださる方によって輝かしい勝利を収めています。 38わたしは確信しています。死も、命も、天使も、支配するものも、現在のものも、未来のものも、力あるものも、 39高い所にいるものも、低い所にいるものも、他のどんな被造物も、わたしたちの主キリスト・イエスによって示された神の愛から、わたしたちを引き離すことはできないのです。
福音書
マルコによる福音書 8:31-38
31それからイエスは、人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司 長、律法 学者たちから排斥されて殺され、三日の後に復活することになっている、と弟子たちに教え始められた。 32しかも、そのことをはっきりとお話しになった。すると、ペトロはイエスをわきへお連れして、いさめ始めた。 33イエスは振り返って、弟子たちを見ながら、ペトロを叱って言われた。「サタン、引き下がれ。あなたは神のことを思わず、人間のことを思っている。」 34それから、群衆を弟子たちと共に呼び寄せて言われた。「わたしの後に従いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。 35自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのため、また福音のために命を失う者は、それを救うのである。 36人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろうか。 37自分の命を買い戻すのに、どんな代価を支払えようか。 38神に背いたこの罪深い時代に、わたしとわたしの言葉を恥じる者は、人の子もまた、父の栄光に輝いて聖なる天使たちと共に来るときに、その者を恥じる。」
日本聖書協会 新共同訳聖書
み言葉の分かち合い
本日のみ言葉をふりかえります
使徒信経
わたしは、天地の造り主、全能の父である神を信じます。 また、その独り子、わたしたちの主イエス・キリストを信じます。主は聖霊によって宿り、おとめマリヤから生まれ、ポンテオ・ピラトのもとで苦しみを受け、十字架につけられ、死んで葬られ、よみに降り、三日目に死人のうちからよみがえり、天に昇られました。そして全能の父である神の右に座しておられます。そこから主は生きている人と死んだ人とを審くために来られます。 また、聖霊を信じます。聖なる公会、聖徒の交わり、罪の赦し、体のよみがえり、永遠の命を信じます アーメン
司式者 主の平和が皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
司式者 平和の挨拶を交わしましょう
ともに祈る
代祷
自宅で行う礼拝の代祷は、定型の文によらなくとも、それぞれの節ごとにお名前を挙げたり、代祷項目を挙げたりするだけでも十分です。また、特に祈りたいことがらについては、祈祷書の「諸祈祷・感謝」(p.106~)や短い祈りをこの箇所で捧げてもよいでしょう。
以下は、祈りを唱える形で代祷を行う場合の一つの例です。この例をもとに、適宜改変して用いてくださって構いません。
代祷者 世界の教会とわたしたちの教区のために祈りましょう。
世界の聖公会では、中央アメリカ聖公会のために祈りましょう
日本の聖公会では聖公会生野センターのはたらきのために、
祈りのパードナー東北教区の大館聖パウロ教会と、教役者・信徒のためにいのいましょう。
先週は春季聖職按手節でした。聖職に召される人が増し加えられますように
東京教区では聖パトリック教会、滝乃川学園と同学園の聖三一礼拝堂の聖職、信徒、園児、スタッフとその働きのために祈ります。
エルサレム教区では、クファーヤッシフの聖救主教会のために祈りましょう。
メリーランド教区では、フレデリック・カウンティのカトクティン教会と、マンチェスターの聖ジョージ教会のため、また全ての教区関連学校・教育施設のため に祈りましょう。
これらの教会、また世界に広がるすべての教会を覚えて祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 世界の国々の正義と平和のために祈りましょう。
争い・分裂のうちにある、またそれを引き起こしている国々とその指導者の悔い改めのために
不正義、不平等、人間の尊厳を傷つける搾取、傲慢や強欲、ますます一般化する無関心を私 たちが取り除くことができるように祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 わたしたちの教会と地域 社会のために祈りましょう。
ことに、本日12時半から行われるわたしたちの教会の堅信受領者総会のために祈ります。
永遠にいます神よ、新型コロナウイルス感染やさまざまな事情から、この総会に出席できない人もいます。離れていても、主のみ手のなかに、わたしたちの思いが一つとなって、この教会が、主のみ心に適う道を歩むことができますように、聖霊によってわたしたちの心を清め、導いてください。
また、福永 澄 聖職 候補生 志願者の聖公会 神学院での学びと成長、その導きとみ守りのために祈ります。よき学びの時をおあたえください。
その他、わたしたちの教会や教友のため
(お誕生日を迎える方や洗礼志願中の方々のお名前をあげてもよい)
教会の置かれた地域社会のため、
自分が属する地域社会のために祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 苦しみや悲しみのうちにある人びとのために祈りましょう。
東日本大震災からまもなく10年を迎えますが、被災地の宮城県、福島県を再び大きな地震が襲いました。新型コロナウイルス感染や放射能汚染の問題を抱え、被災者の方々は不安のうちに、不自由な生活を強いられています。どうか被災された方々の生命と暮らしを守り、心の傷を癒してください。
また、未だおさまらない栃木県足利市の山火事で避難生活を余儀なくされている方々、消火活動にあたる方々のために祈ります。これら各地の自然災害による犠牲者と被災者に癒しと慰めをお与えください、救援・支援活動にあたる人々を守り・強めてください。
新型コロナウィルス感染により、家族を亡くされた方、入院あるいは自宅療養中の方、医療に携わる方、仕事をなくされた方、不自由で不安な日々を過ごす人々のため
病気療養中の、わたしたちの教会の兄弟姉妹のため
孤独な人、愛する人を失った人、抑圧・虐待されている人びとのため
家や食べ物がない人、貧困のうちにある人、生活に必要なものが与えられない人びとのため
難民、囚人、また犯罪 被害者のため
事故や過失により傷を負った人びとのため
また他人に傷を負わせた人びとのため
その他、多くの悩み・悲しみ・苦しみのうちにある人びとのために祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 世を去った人びとのために祈りましょう。
(この世を去った方々を覚え、名前を挙げてもよい)
世を去ったすべての人の、あなたの永遠のみ国における平安を祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 憐れみ深い神よ、あなたは私たちを知り、私たちを愛し、み子をとおして私たちの痛み・苦しみもご存知です。そして、私たちの祈りをお聞きくださいます。私たちが、たとえ、教会に集うことができなくても、いつもあなたとの交わりのうちにあり、喜びをもって仕えることが できますように。み子イエス・キリストのみ名によってお願いいたします。アーメン
主の祈り
司式者 主よ、憐れみをお与えください
会衆 キリストよ、憐れみをお与えください
司式者 主よ、憐れみをお与えください
天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
国と力と栄光は、永遠にあなたのものです アーメン
日本聖公会/ローマ・カトリック教会/日本福音ルーテル教会の共通口語訳
感謝
司式者 ともに祈りましょう
主なる神よ、わたしたちに限りない恵みを与えてくださることを感謝します。どうか、あなたのみ言葉の光でわたしたちの心を照らし導いてください。わたしたちがあなたを賛美し、み言葉に従い、ともに主の愛のうちに生活することができますように。主イエス・キリストのみ名によってお願いいたします アーメン
主とともに行く
司式者 主イエス・キリストの惠み、神の愛、聖霊の交わりが、わたしたちとともにありますように。アーメン (IIコリント 13:13)
派遣の唱和
司式者 ハレルヤ、主とともに行きましょう
会衆 ハレルヤ、主のみ名によって アーメン