2020年5月31日
聖霊降臨日
自宅での礼拝
本日はキリスト教の三大祝日の一つである聖霊降臨日、ペンテコステです。教会が成立した日として祝います。ご自宅や、それぞれの場所で、礼拝・祈りをお献げください。
日本聖公会の「み言葉の礼拝」式文に基づいて
東京教区で編集した、「一人、または少人数で行う『み言葉の礼拝』」式文を、本日の聖書日課とともに掲載いたします、参考にしてください。
◆聖歌を2曲(聖歌379番、381番)準備しました。ご一緒に歌ってください。音楽グループ"タクトF"が昨年私たちの教会でシャローム・ロッジ維持改修募金コンサートで歌った曲です。
◆「Thy Kingdom come(み国が来ますように)」の祈りをお献げください。聖霊降臨日まで毎日、愛する人、家族や子どもたちが、イエス・キリストと出会えるように祈ります。日本聖公会で作成した「11日間の祈りのしおり」をダウンロードしてご活用ください。
◆牧師が主日のために制作した「朝の祈り」の動画をYouTubeの聖マーガレット教会チャンネルよりご覧いただけます。日曜日の午前7時半以降視聴が可能となります。
一人、または少人数で行う『み言葉の礼拝』
一人でこの式文を用いる場合には、すべての部分を一人で唱えます。(ただし、世界の教会との 連帯のうちに祈っているしるしとして、黙読ではなく声に出して唱えるとよいでしょう。) 立つ、座る、ひざまずくなど、祈りの場所と状況により、ふさわしい姿勢をおとりください。
ともに集う
聖歌379番
1 聖なる息吹よ この身に降り
主に立つ心を 強くしたまえ
2 祈りを助ける 愛の息吹よ
弱さを聞き入れ 慰めたまえ
3 新たな命を 吹き込む霊よ
閉ざした心を 開かせたまえ
4 父子 聖霊よ ひとつの愛よ
あなたの命を まとわせたまえ
ALL FOR JESUS 作詞 William Brian Foley 1919-2000 作曲 John Stainer 1840-1901
使2:32-33 ロマ8:26 1テサ5:23
日本聖公会 聖歌集
司式者 初めに、世界が闇であったとき、神は言われた。
「光あれ」
会衆 そして、光があった(創 1:1-3)
司式者 初めに、静けさの中で、言は神とともにあった
会衆 言は、神であった(ヨハネ 1:1)
司式者 神は、その独り子を世にお遣わしになった
会衆 その方によって、わたしたちが生きるようになるためである(Ⅰヨハネ 4:9)
悔い改めの祈り
司式者 神はその独り子をお与えになったほどに、世を愛してくださいました。この神の愛に応えるため、自らを省み、ともに罪の赦しを祈りましょう
しばらく自らを省みた後、以下の祈りを唱える。
一同 憐れみ深い神よ、わたしたちは、してはならないことをし、しなければならないことをせず、思いと、言葉と、行いによって、あなたと隣り人に対して多くの罪を犯しています。どうか罪深いわたしたちをお赦しください。新しい命に歩み、み心に従い、み栄えを現すことができますように、救い主イエス・キリストによってお願いいたします アーメン
続いて次を歌いまたは唱える。
大栄光の歌
いと高きところには神に栄光、地にはみ心にかなう人びとに平和がありますように。 全能の父、天の王、主なる神よ、主を拝み、主に感謝し、主の栄光をほめたたえます。 父の独り子・主イエス・キリスト、世の罪を除く神の小羊・主なる神よ、わたしたちに憐れみをお与えください。父の右に座しておられる主よ、わたしたちの祈りを受け入れてください。 イエス・キリストよ、主のみ聖、主のみ王、主のみ聖霊とともに、父なる神の栄光のうちに、最も高くおられます ア-メン
特祷
ここで当日の特祷を用いる。
司式者 主は皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
司式者 祈りましょう
全能の神よ、この日あなたは、約束された聖霊の降臨によって、すべての民族、国民に永遠の命の道を開かれました。どうか福音の宣教によって、この聖霊がますます世界に注がれ、地の果てまで広がりますように、聖霊の一致のうちに父と一体であり、世々に生き支配しておられる主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン
日本聖公会 祈祷書
ともに聞く
司式者 聖書のみ言葉を聞きましょう
第一朗読
使徒言行録 2:1-11
聖霊が降る
1五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、2突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。
3そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。
4すると、一同は聖霊に満たされ、
”霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。
5さて、エルサレムには天下のあらゆる国から帰って来た、信心深いユダヤ人が住んでいたが、6この物音に大勢の人が集まって来た。そして、だれもかれも、自分の故郷の言葉が話されているのを聞いて、あっけにとられてしまった。 7人々は驚き怪しんで言った。 「話をしているこの人たちは、皆ガリラヤの人ではないか。 8どうしてわたしたちは、めいめいが生まれた故郷の言葉を聞くのだろうか。 9わたしたちの中には、パルティア、メディア、エラムからの者がおり、また、メソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントス、アジア、10フリギア、パンフィリア、エジプト、キレネに接するリビア地方などに住む者もいる。またローマから来て滞在中の者、11ユダヤ人もいれば、ユダヤ教への改宗者もおり、クレタ、アラビアから来た者もいるのに、彼らがわたしたちの言葉で神の偉大な業を語っているのを聞こうとは。」
日本聖書協会 新共同訳聖書
詩篇104:124-35
24 主よ、あなたが造られたものは数えきれない‖ 知恵によって形造られたものは地に満ちている
25 はるかに広がる海の中には、造られた物は数 知れず‖ 大小さまざまの生き物が泳ぐ
26 その上を船が行き交い‖ あなたが造られてレビヤタンもそこに戯れる
27 命あるすべてのものはあなたを待ち望み‖ あなたは必要なときに食物を与えられる
28 あなたが与えられるものを彼らは集め‖ あなたがみ手を開くと、彼らは良いもので満たされる
29 あなたがみ顔を隠されると彼らはあわてふためき‖ 息を止められるとすべては滅び、塵に戻る
30 あなたが息を送られると、すべては生き‖ 地の面は新たになる
31 主の栄光はとこしえに‖ 主がそのみ業を喜ばれるように
32 神が目を注がれると、地は揺れ動き‖ 山々に触れられると煙を吐く
33 わたしは生涯、主に向かって歌い‖ 命ある限り神をたたえよう
34 わたしの思いが神に喜ばれるように‖ わたしは主のうちにあって喜ぶ
35 罪人が地上から姿を消し、悪人がいなくなるように‖ 主をたたえよ、わたしの魂よ、ハレルヤ
日本聖公会 祈祷書
第二朗読
コリントの信徒への手紙一 12:4-13
4 賜物にはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ霊です。 5 務めにはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ主です。 6 働きにはいろいろありますが、すべての場合にすべてのことをなさるのは同じ神です。 7 一人一人に“霊”の働きが現れるのは、全体の益となるためです。 8 ある人には“霊”によって知恵の言葉、ある人には同じ“霊”によって知識の言葉が与えられ、 9 ある人にはその同じ“霊”によって信仰、ある人にはこの唯一の“霊”によって病気をいやす力、 10 ある人には奇跡を行う力、ある人には預言する力、ある人には霊を見分ける力、ある人には種々の異言を語る力、ある人には異言を解釈する力が与えられています。 11 これらすべてのことは、同じ唯一の“霊”の働きであって、“霊”は望むままに、それを一人一人に分け与えてくださるのです。 12 体は一つでも、多くの部分から成り、体のすべての部分の数は多くても、体は一つであるように、キリストの場合も同様である。 13 つまり、一つの霊によって、わたしたちは、ユダヤ人であろうとギリシア人であろうと、奴隷であろうと自由な身分の者であろうと、皆 一つの体となるために洗礼を受け、皆 一つの霊をのませてもらったのです。
日本聖書協会 新共同訳聖書
福音書
ヨハネによる福音書 20:19-23
イエス、弟子たちに現れる
19その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。そこへ、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。
20そう言って、手とわき腹とをお見せになった。
弟子たちは、主を見て喜んだ。
21イエスは重ねて言われた。「あなたがたに平和があるように。
父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。」
22そう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。
23だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。だれの罪でも、あなたがたが赦さなければ、赦されないまま残る。」
日本聖書協会 新共同訳聖書
み言葉の分かち合い
本日のみ言葉をふりかえります
昨年の聖霊降臨日「み言葉の礼拝」の勧話も参考にしてください。
使徒信経
わたしは、天地の造り主、全能の父である神を信じます。 また、その独り子、わたしたちの主イエス・キリストを信じます。主は聖霊によって宿り、おとめマリヤから生まれ、ポンテオ・ピラトのもとで苦しみを受け、十字架につけられ、死んで葬られ、よみに降り、三日目に死人のうちからよみがえり、天に昇られました。そして全能の父である神の右に座しておられます。そこから主は生きている人と死んだ人とを審くために来られます。 また、聖霊を信じます。聖なる公会、聖徒の交わり、罪の赦し、体のよみがえり、永遠の命を信じます アーメン
平和の挨拶
司式者 主の平和が皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
司式者 平和の挨拶を交わしましょう
ともに祈る
代祷
自宅で行う礼拝の代祷は、定型の文によらなくとも、それぞれの節ごとにお名前を挙げたり、代祷項目を挙げたりするだけでも十分です。また、特に祈りたいことがらについては、祈祷書の「諸祈祷・感謝」(p.106~)や短い祈りをこの箇所で捧げてもよいでしょう。 以下は、祈りを唱える形で代祷を行う場合の一つの例です。この例をもとに、適宜改変して用いてくださって構いません。
代祷者 世界の教会とわたしたちの教区のために祈りましょう。
世界の聖公会では、メラネシア聖公会とレオナード・ダウェア大主教(テモトゥ教区 主教)のため
本日のエキュメニカル・サンデーのために
祈りのパートナーである東北 教区 大館 聖パウロ教会と、教役者・信徒のために
東京 教区では小笠原 聖ジョージ教会、教区 事務所、総会 代議員の宣教と奉仕・協働の働きのため、また教役者・信徒の奉仕のために
メリーランド教区では、タウソンの三一 教会、コロンビアのキリスト教会のため
エルサレム教区では、ナブルスのキリスト教幼稚園のため
これらの教会、また世界に広がるすべての教会を覚えて祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 世界の国々の正義と平和のために祈りましょう。
争い・分裂のうちにある、またそれを引き起こしている国々とその指導者の悔い改めのために
不正義、不平等、人間の尊厳を傷つける搾取、傲慢や強欲、ますます一般化する無関心を私 たちが取り除くことができるように祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 わたしたちの教会と地域 社会のために祈りましょう。
ことに5人の洗礼 志願者とその準備のために、また福永 澄 聖職 候補生 志願者の聖公会 神学院での学びと成長、その導きとみ守りのために
その他、わたしたちの教会や教友のため
(お誕生日を迎える方や洗礼志願中の方々のお名前をあげてもよい)
教会の置かれた地域社会のため、
自分が属する地域社会のために祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 苦しみや悲しみのうちにある人びとのために祈りましょう。
ことに新型コロナウィルス感染により、家族を亡くされた方、入院あるいは自宅療養中の方、医療に携わる方、仕事をなくされた方、不自由で不安な日々を過ごす人々のため
東日本 大震災および自然 災害による犠牲者と被災者、支援する人々のため、
病気療養中の、わたしたちの教会の兄弟姉妹のため
孤独な人、愛する人を失った人、抑圧・虐待されている人びとのため
家や食べ物がない人、貧困のうちにある人、生活に必要なものが与えられない人びとのため
難民、囚人、また犯罪 被害者のため
事故や過失により傷を負った人びとのため
また他人に傷を負わせた人びとのため
その他、多くの悩み・悲しみ・苦しみのうちにある人びとのために祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 世を去った人びとのために祈りましょう。
ことに5月20日 主のもとに召された 東北 教区 アントニオ影山 博美 司祭の魂が、主の憐れみによって安らかに憩うことができますように
(この世を去った方々を覚え、名前を挙げてもよい)
世を去ったすべての人の、あなたの永遠のみ国における平安を祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 憐れみ深い神よ、あなたは私たちを知り、私たちを愛し、私たちの祈りをお聞きくださいます。私たちが、いつもあなたとの交わりのうちにあり、喜びをもって仕えることが できますように。み子イエス・キリストのみ名によってお願いいたします アーメン
主の祈り
司式者 主よ、憐れみをお与えください
会衆 キリストよ、憐れみをお与えください
司式者 主よ、憐れみをお与えください
天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
国と力と栄光は、永遠にあなたのものです アーメン
日本聖公会/ローマ・カトリック教会/日本福音ルーテル教会の共通口語訳
感謝
司式者 ともに祈りましょう
主なる神よ、わたしたちに限りない恵みを与えてくださることを感謝します。どうか、あなたのみ言葉の光でわたしたちの心を照らし導いてください。わたしたちがあなたを賛美し、み言葉に従い、ともに主の愛のうちに生活することができますように。主イエス・キリストのみ名によってお願いいたします アーメン
主とともに行く
司式者 主イエス・キリストの惠み、神の愛、聖霊の交わりが、わたしたちとともにありますように。アーメン (IIコリント 13:13)
聖歌381番
1 炎よ息吹よ 今くだりて
われらの祈りに
聖なる愛の火 燃やしたまえ
2 聖なる愛の火 燃え上がりて
罪を焼き尽くし
とく 世を み国と ならせたまえ
3 とく 世は み国と あらたまりて
国々 島々
もろびと共にぞ 主をたたえよ
REST 作詞Shuntaro Ikezawa (1876-1956), alt 作曲Frederick Charles Maker (1844-1927)
イザ4:4 イザ10:17 黙21:24-26
日本聖公会 聖歌集
派遣の唱和
司式者 ハレルヤ、主とともに行きましょう
会衆 ハレルヤ、主のみ名によって アーメン