2020年5月17日
復活節第六主日 自宅での礼拝
ご自宅や、それぞれの場所で、礼拝をお献げください。
日本聖公会の「み言葉の礼拝」式文に基づいて
東京教区で編集した、「一人、または少人数で行う『み言葉の礼拝』」式文を、本日の聖書日課とともに掲載いたします、参考にしてください。
教会は決して閉ざされているわけではありません。わたしたちが一つになって思い祈るところに、教会があります。主がともにいてくださいます。
◆本日から、牧師が主日のために制作した「朝の祈り」の動画をYouTubeの聖マーガレット教会チャンネルよりご覧いただけます。日曜日の午前7時半以降視聴が可能となります。
◆聖歌を2曲(聖歌262番、476番)準備しました。ご一緒に歌ってください。音楽グループ"タクトF"が福島聖ステパノ教会(NHK朝の連続ドラマ「エール」にも登場する教会)のコンサートで歌った曲です。
◆うれしい知らせがあります。いつも代祷の中で祈っている、聖職候補生志願者の福永澄さんが、日本聖公会神学院での学びを4月27日からスタートしました。5月11日の神学院入学式の写真を掲載いたします(代祷もご覧ください)。祈りのうちに、彼の歩みを憶えてください。
一人、または少人数で行う『み言葉の礼拝』
一人でこの式文を用いる場合には、すべての部分を一人で唱えます。(ただし、世界の教会との 連帯のうちに祈っているしるしとして、黙読ではなく声に出して唱えるとよいでしょう。) 立つ、座る、ひざまずくなど、祈りの場所と状況により、ふさわしい姿勢をおとりください。
ともに集う
聖歌262番
1 「なが罪 赦さる 安らに行け」と
赦しの み言葉 たまいしイェスは
思いと言葉と 行いの罪
悔い嘆くわれに 赦しをたもう
2 「疲れたる者よ われに来たれ」と
招きの み言葉 たまいしイェスは
この世の旅路に 疲れしわれを
主の みそばちかく 憩わせたもう」
3 「命の糧なる われを食らえ」と
恵の み言葉 たまいしイェスは
ひたすらもとむる 飢えし心に
まことの食い物 豊かにたもう
4 「世の終わりまでも つねに守れ」と
記念のまつりを 残ししイェスは
われをも招きて あまつ宴の
幸と栄とを 望ませたもう
原曲 ST. WINIFRED 聖ウィニフレッド(ウェールズの聖女): 作詞 Fumi Inagaki (1887-1936); 作曲 Sidney J. P. Dunman (1843-1913-)
ルカ8:48 マタ11:28 ヨハ6:54 Iコリ11:23-26 ルカ22:14-20並行
日本聖公会 聖歌集
司式者 初めに、世界が闇であったとき、神は言われた。 会衆 そして、光があった(創 1:1-3)
司式者 初めに、静けさの中で、言は神とともにあった 会衆 言は、神であった(ヨハネ 1:1) 司式者 神は、その独り子を世にお遣わしになった 会衆 その方によって、わたしたちが生きるようになるためである(Ⅰヨハネ 4:9)
「光あれ」
悔い改めの祈り
司式者 神はその独り子をお与えになったほどに、世を愛してくださいました。この神の愛に応えるため、自らを省み、ともに罪の赦しを祈りましょう
しばらく自らを省みた後、以下の祈りを唱える。
一同 憐れみ深い神よ、わたしたちは、してはならないことをし、しなければならないことをせず、思いと、言葉と、行いによって、あなたと隣り人に対して多くの罪を犯しています。どうか罪深いわたしたちをお赦しください。新しい命に歩み、み心に従い、み栄えを現すことができますように、救い主イエス・キリストによってお願いいたします アーメン
続いて次を歌いまたは唱える。
大栄光の歌
いと高きところには神に栄光、地にはみ心にかなう人びとに平和がありますように。 全能の父、天の王、主なる神よ、主を拝み、主に感謝し、主の栄光をほめたたえます。 父の独り子・主イエス・キリスト、世の罪を除く神の小羊・主なる神よ、わたしたちに憐れみをお与えください。父の右に座しておられる主よ、わたしたちの祈りを受け入れてください。 イエス・キリストよ、主のみ聖、主のみ王、主のみ聖霊とともに、父なる神の栄光のうちに、最も高くおられます ア-メン
特祷
ここで当日の特祷を用いる。
司式者 主は皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
司式者 祈りましょう
全能の神よ、罪人の制御できない心を治められる方はあなたのほかにはありません。どうかわたしたちに、主の戒めを喜び、主の約束を慕う恵みを与え、移り変わりの多いこの世において、常に心を変わることのない喜びに置くことができますように、主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン
日本聖公会 祈祷書
ともに聞く
司式者 聖書のみ言葉を聞きましょう
第一朗読
使徒言行録 17:22-31
22パウロは、アレオパゴスの真ん中に立って言った。「アテネの皆さん、あらゆる点においてあなたがたが信仰のあつい方であることを、わたしは認めます。 23道を歩きながら、あなたがたが拝むいろいろなものを見ていると、『知られざる神に』と刻まれている祭壇さえ見つけたからです。それで、あなたがたが知らずに拝んでいるもの、それをわたしはお知らせしましょう。 24世界とその中の万物とを造られた神が、その方です。この神は天地の主ですから、手で造った神殿などにはお住みになりません。 25また、何か足りないことでもあるかのように、人の手によって仕えてもらう必要もありません。すべての人に命と息と、その他すべてのものを与えてくださるのは、この神だからです。 26神は、一人の人からすべての民族を造り出して、地上の至るところに住まわせ、季節を決め、彼らの居住地の境界をお決めになりました。 27これは、人に神を求めさせるためであり、また、彼らが探し求めさえすれば、神を見いだすことができるようにということなのです。実際、神はわたしたち一人一人から遠く離れてはおられません。 28皆さんのうちのある詩人たちも、
『我らは神の中に生き、動き、存在する』
『我らもその子孫である』と、
言っているとおりです。29 わたしたちは神の子孫なのですから、神である方を、人間の技や考えで造った金、銀、石などの像と同じものと考えてはなりません。 30さて、神はこのような無知な時代を、大目に見てくださいましたが、今はどこにいる人でも皆 悔い改めるようにと、命じておられます。 31それは、先にお選びになった一人の方によって、この世を正しく裁く日をお決めになったからです。神はこの方を死者の中から復活させて、すべての人にそのことの確証をお与えになったのです。」
日本聖書協会 新共同訳聖書
詩篇148
1 ハレルヤ、天において主をたたえよ‖ 高い所で主をたたえよ
2 み使いよ、主をたたえよ‖ 天の万軍よ、主をたたえよ
3 太陽と月よ、主をたたえよ‖ きらめく星よ、主をたたえよ
4 大空よ、主をたたえよ‖ 天の上の水よ、主をたたえよ
5 神のみ言葉で造られたすべてのものよ‖ 主のみ名をたたえよ
6 神は造られたものにおきてを与え‖ とこしえにそれらを堅くされた
7 地において、主をたたえよ‖ 海とそこに住むものよ、主をたたえよ
8 稲妻とあられ、雪と霜よ、主をたたえよ‖ み言葉を成し遂げる嵐よ、主をたたえよ
9 山と丘よ、主をたたえよ‖ 実を結ぶ木、すべての杉よ、主をたたえよ
10 野の獣、すべての家畜よ、主をたたえよ‖ 地をはうもの、翼ある鳥よ、主をたたえよ
11 地を治める王、すべての民よ、主をたたえよ‖ すべての支配者、裁き人よ、主をたたえよ
12 若者とおとめたちよ、主をたたえよ‖ 年老いた者、子供たちよ、主をたたえよ
13 すべての者よ、主のみ名をたたえよ‖ み名のみがあがめられ、その栄光は天地を覆う
14 神は、その民の角を上げられた
日本聖公会 祈祷書
第二朗読
ペテロの手紙一 3:8-18
8終わりに、皆 心を一つに、同情し合い、兄弟を愛し、憐れみ深く、謙虚になりなさい。 9悪をもって悪に、侮辱をもって侮辱に報いてはなりません。かえって祝福を祈りなさい。祝福を受け継ぐためにあなたがたは召されたのです。
10「命を愛し、
幸せな日々を過ごしたい人は、
唇を閉じて、偽りを語らず、
11悪から遠ざかり、善を行い、
平和を願って、これを追い求めよ。
12主の目は正しい者に注がれ、
主の耳は彼らの祈りに傾けられる。
主の顔は悪事を働く者に対して向けられる。」
13もし、善いことに熱心であるなら、だれがあなたがたに害を加えるでしょう。 14しかし、義のために苦しみを受けるのであれば、幸いです。人々を恐れたり、心を乱したりしてはいけません。 15心の中でキリストを主とあがめなさい。あなたがたの抱いている希望について説明を要求する人には、いつでも弁明できるように備えていなさい。 16それも、穏やかに、敬意をもって、正しい良心で、弁明するようにしなさい。そうすれば、キリストに結ばれたあなたがたの善い生活をののしる者たちは、悪口を言ったことで恥じ入るようになるのです。 17神の御心によるのであれば、善を行って苦しむ方が、悪を行って苦しむよりはよい。18キリストも、罪のためにただ一度 苦しまれました。正しい方が、正しくない者たちのために苦しまれたのです。あなたがたを神のもとへ導くためです。キリストは、肉では死に渡されましたが、霊では生きる者とされたのです。
日本聖書協会 新共同訳聖書
福音書
ヨハネによる福音書 14:1-14
「羊の囲い」のたとえ
1「心を騒がせるな。 神を信じなさい。そして、わたしをも信じなさい。 2わたしの父の家には住む所がたくさんある。もしなければ、あなたがたのために場所を用意しに行くと言ったであろうか。 3行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える。こうして、わたしのいる所に、あなたがたもいることになる。 4わたしがどこへ行くのか、その道をあなたがたは知っている。」 5トマスが言った。「主よ、どこへ行かれるのか、わたしたちには分かりません。どうして、その道を知ることができるでしょうか。」 6イエスは言われた。「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。 7あなたがたがわたしを知っているなら、わたしの父をも知ることになる。 今から、あなたがたは父を知る。いや、既に父を見ている。」 8フィリポが「主よ、わたしたちに御父をお示しください。そうすれば満足できます」と言うと、9イエスは言われた。「フィリポ、こんなに長い間一緒にいるのに、わたしが分かっていないのか。わたしを見た者は、父を見たのだ。なぜ、『わたしたちに御父をお示しください』と言うのか。 10わたしが父の内におり、父がわたしの内におられることを、信じないのか。わたしがあなたがたに言う言葉は、自分から話しているのではない。わたしの内におられる父が、その業を行っておられるのである。 11わたしが父の内におり、父がわたしの内におられると、わたしが言うのを信じなさい。もしそれを信じないなら、業そのものによって信じなさい。 12はっきり言っておく。わたしを信じる者は、わたしが行う業を行い、また、もっと大きな業を行うようになる。わたしが父のもとへ行くからである。 13わたしの名によって願うことは、何でもかなえてあげよう。こうして、父は子によって栄光をお受けになる。 14わたしの名によってわたしに何かを願うならば、わたしがかなえてあげよう。」
日本聖書協会 新共同訳聖書
み言葉の分かち合い
本日のみ言葉をふりかえります
使徒信経
わたしは、天地の造り主、全能の父である神を信じます。 また、その独り子、わたしたちの主イエス・キリストを信じます。主は聖霊によって宿り、おとめマリヤから生まれ、ポンテオ・ピラトのもとで苦しみを受け、十字架につけられ、死んで葬られ、よみに降り、三日目に死人のうちからよみがえり、天に昇られました。そして全能の父である神の右に座しておられます。そこから主は生きている人と死んだ人とを審くために来られます。 また、聖霊を信じます。聖なる公会、聖徒の交わり、罪の赦し、体のよみがえり、永遠の命を信じます アーメン
平和の挨拶
司式者 主の平和が皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
司式者 平和の挨拶を交わしましょう
ともに祈る
代祷
自宅で行う礼拝の代祷は、定型の文によらなくとも、それぞれの節ごとにお名前を挙げたり、代祷項目を挙げたりするだけでも十分です。また、特に祈りたいことがらについては、祈祷書の「諸祈祷・感謝」(p.106~)や短い祈りをこの箇所で捧げてもよいでしょう。 以下は、祈りを唱える形で代祷を行う場合の一つの例です。この例をもとに、適宜改変して用いてくださって構いません。
代祷者 世界の教会とわたしたちの教区のために祈りましょう。
世界の聖公会では、大韓 聖公会、モーセ・ユ・ナクジュン首座 主教 (テジョン教区主教) のため
日本 聖公会では、本日 教区 成立 96周年 記念日を迎える、東京 教区のフランシスコ・ザビエル髙橋 宏幸 主教と教区のすべての働きのために
東京 教区では、神愛 教会、聖職 試験 委員会、教役者 待遇 調査 委員会、日曜学校連絡会の働きと、こどもたちの活動のために
エルサレム教区ではエルサレムの聖ジョージ学院ため
メリーランド教区では、 ラクストンの良い羊飼い教会、ダウニー・バレーの顕現 教会の働きのため
これらの教会、また世界に広がるすべての教会を覚えて祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 世界の国々の正義と平和のために祈りましょう。
争い・分裂のうちにある、またそれを引き起こしている国々とその指導者の悔い改めのために
不正義、不平等、人間の尊厳を傷つける搾取、傲慢や強欲、ますます一般化する無関心を私 たちが取り除くことができるように祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 わたしたちの教会と地域 社会のために祈りましょう。
ことに5人の洗礼 志願者とその準備のために、また5月11日に聖公会 神学院の入学式を無事 終えた聖職 候補生 志願者 福永 澄のこれからの学びと成長、その導きと見守りのために
その他、わたしたちの教会や教友のため
(お誕生日を迎える方や洗礼志願中の方々のお名前をあげてもよい)
教会の置かれた地域社会のため、
自分が属する地域社会のために祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 苦しみや悲しみのうちにある人びとのために祈りましょう。
ことに新型コロナウィルス感染により、家族を亡くされた方、入院あるいは自宅療養中の方、医療に携わる方、仕事をなくされた方、不自由で不安な日々を過ごす人々のため
東日本 大震災および自然 災害による犠牲者と被災者、支援する人々のため、
病気療養中の、わたしたちの教会の兄弟姉妹のため
孤独な人、愛する人を失った人、抑圧・虐待されている人びとのため
家や食べ物がない人、貧困のうちにある人、生活に必要なものが与えられない人びとのため
難民、囚人、また犯罪 被害者のため
事故や過失により傷を負った人びとのため
また他人に傷を負わせた人びとのため
その他、多くの悩み・悲しみ・苦しみのうちにある人びとのために祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 世を去った人びとのために祈りましょう。
(この世を去った方々を覚え、名前を挙げてもよい)
世を去ったすべての人の、あなたの永遠のみ国における平安を祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 憐れみ深い神よ、あなたは私たちを知り、私たちを愛し、私たちの祈りをお聞きくださいます。私たちが、いつもあなたとの交わりのうちにあり、喜びをもって仕えることが できますように。み子イエス・キリストのみ名によってお願いいたします アーメン
主の祈り
司式者 主よ、憐れみをお与えください
会衆 キリストよ、憐れみをお与えください
司式者 主よ、憐れみをお与えください
天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
国と力と栄光は、永遠にあなたのものです アーメン
日本聖公会/ローマ・カトリック教会/日本福音ルーテル教会の共通口語訳
感謝
司式者 ともに祈りましょう
主なる神よ、わたしたちに限りない恵みを与えてくださることを感謝します。どうか、あなたのみ言葉の光でわたしたちの心を照らし導いてください。わたしたちがあなたを賛美し、み言葉に従い、ともに主の愛のうちに生活することができますように。主イエス・キリストのみ名によってお願いいたします アーメン
玄関に「3月のライオン」作者の羽海野チカさんが描かれた「手の洗い方」イラストが置かれています。
主とともに行く
司式者 主イエス・キリストの惠み、神の愛、聖霊の交わりが、わたしたちとともにありますように。アーメン (IIコリント 13:13)
聖歌476番
1 暗闇 行くときには 主イェスが示された
輝く星をもとめ 光に顔むけよう
(おりかえし)
光は闇を照らし 昼は夜をつつむ
とりまく影をぬぐいて 光を仰ぎ見よう
2 救いのない苦しみ 行く手をふさぐとも
主の み手に支えられ 光 もとめ歩もう
(おりかえし)
3 悲しみは喜びに 争いに平和を
死の中には命を さあ 光を灯そう
(おりかえし)
原題 LET US LIGHT A CANDLE:作詞 Robert Wills (1947-); 作曲 Richard Shephard (1949-); 伴奏 Cecilia Hina Sakamoto (1968-)
ヨハ8:12 詩112:4 マタ5:14-16 エフェ5:8 イザ9:1 2コリ4:6
日本聖公会 聖歌集
派遣の唱和
司式者 ハレルヤ、主とともに行きましょう
会衆 ハレルヤ、主のみ名によって アーメン