2020年4月19日
復活節第二主日 自宅での礼拝
非常事態宣言が全国に拡大し、不自由と不安な日々を、お過ごしのことと思います。あるいは、ご自身やご家族がつらい日々を過ごしておられるかもしれません。しかし、今、わたしたちは、主イエス御復活後の、希望と喜びに包まれた復活節の中にいます。
花も鳥も、4月の陽光に生を謳歌しています。神様にすべてをゆだねて。
復活節第二主日の礼拝や祈りを、ご自宅あるいはそれぞれの場所で、ともにお献げしましょう。わたしたちはキリストにあって一つの体です。死に打ち勝たれた主の癒しと慰め、そして希望が与えられますように。
礼拝の参考となるように、日本聖公会の「み言葉の礼拝」式文に、本日の聖書朗読箇所等を加えたものを以下に示します。
ともに集う
司式者 主イエス・キリストの光と平和が、皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
悔い改めの祈り
司式者 神はその独り子をお与えになったほどに、世を愛してくださいました。この神の愛に応えるため、自らを省み、ともに罪の赦しを祈りましょう
一同 憐れみ深い神よ、わたしたちは、してはならないことをし、しなければならないことをせず、思いと、言葉と、行いによって、あなたと隣り人に対して多くの罪を犯しています。どうか罪深いわたしたちをお赦しください。新しい命に歩み、み心に従い、み栄えを現すことができますように、救い主イエス・キリストによってお願いいたします アーメン
キリエ・エレイソン
キリステ・レイソン
キリエ・エレイソン
大栄光の歌
司式者 この世界とわたしたちをお造りになった方をほめたたえましょう
会衆 父なる神よ、あなたのみわざを賛美します
司式者 わたしたちに新しい命を与えてくださった方をほめたたえましょう
会衆 み子イエス・キリストよ、あなたの愛に感謝します
司式者 わたしたちを清め導いてくださる方をほめたたえましょう
会衆 聖霊なる神よ、常にあなたのみ助けを喜びうたいます
特祷
司式者 主は皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
司式者 祈りましょう
全能の父よ、あなたはわたしたちを罪から救うため、独りのみ子を死に渡し、また義とするためによみがえらせてくださいました。どうか悪意とよこしまのパン種を除き、常にまことの信仰と清い行いをもってあなたに仕えさせてください。主イエス・キリストのいさおによってお願いいたします。アーメン
日本聖公会 祈祷書
ともに聞く
司式者 聖書のみ言葉を聞きましょう
第一朗読
使徒現行録 2:14a,22-32
14すると、ペトロは十一人と共に立って、声を張り上げ、話し始めた。 22イスラエルの人たち、これから話すことを聞いてください。ナザレの人イエスこそ、神から遣わされた方です。神は、イエスを通してあなたがたの間で行われた奇跡と、不思議な業と、しるしとによって、そのことをあなたがたに証明なさいました。あなたがた自身が既に知っているとおりです。 23このイエスを神は、お定めになった計画により、あらかじめご存じのうえで、あなたがたに引き渡されたのですが、あなたがたは律法を知らない者たちの手を借りて、十字架につけて殺してしまったのです。 24しかし、神はこのイエスを死の苦しみから解放して、復活させられました。イエスが死に支配されたままでおられるなどということは、ありえなかったからです。 25ダビデは、イエスについてこう言っています。『わたしは、いつも目の前に主を見ていた。主がわたしの右におられるので、 わたしは決して動揺しない。 26だから、わたしの心は楽しみ、 舌は喜びたたえる。体も希望のうちに生きるであろう。 27あなたは、わたしの魂を陰府に捨てておかず、 あなたの聖なる者を 朽ち果てるままにしておかれない。 28あなたは、命に至る道をわたしに示し、 御前にいるわたしを喜びで満たしてくださる。』 29兄弟たち、先祖ダビデについては、彼は死んで葬られ、その墓は今でもわたしたちのところにあると、はっきり言えます。 30ダビデは預言者だったので、彼から生まれる子孫の一人をその王座に着かせると、神がはっきり誓ってくださったことを知っていました。 31そして、キリストの復活について前もって知り、 『彼は陰府に捨てておかれず、 その体は朽ち果てることがない』 と語りました。 32神はこのイエスを復活させられたのです。わたしたちは皆、そのことの証人です。
日本聖書協会 新共同訳聖書
詩篇118:14-17、22-24
1 ハレルヤ、心を尽くして主に感謝しよう‖ 神をたたえる人の集いの中で
2 主のみ業は偉大‖ み業を愛する者は皆これを楽しむ
3 そのみ業は力と輝きに満ち‖ その正義はとこしえに及ぶ
4 主は不思議なみ業の記念を残された‖ 主は恵み豊かで憐れみ深く
5 神を畏れる者には糧を恵み‖ とこしえに契約を心に留めてくださる
6 神はその民に力を現し‖ 国々の領地を分け与えられた
7 み手の業はまことで正しく‖ すべてのみ諭しは揺るぎなく
8 世々、とこしえに据えられ‖ まことと正しさに基づいている
9 神はその民を救い、契約をとこしえに結ばれた‖ 神の名は尊く、畏るべきもの
10 主を畏れることは知恵の初め‖ これを行う者にはすべてよい悟りが与えられる、神への賛美はとこしえに続く
日本聖公会 祈祷書
第二朗読
ペトロの手紙 1:3-9
3わたしたちの主イエス・キリストの父である神が、ほめたたえられますように。神は豊かな憐れみにより、わたしたちを新たに生まれさせ、死者の中からのイエス・キリストの復活によって、生き生きとした希望を与え、 4また、あなたがたのために天に蓄えられている、朽ちず、汚れず、しぼまない財産を受け継ぐ者としてくださいました。 5あなたがたは、終わりの時に現されるように準備されている救いを受けるために、神の力により、信仰によって守られています。 6それゆえ、あなたがたは、心から喜んでいるのです。今しばらくの間、いろいろな試練に悩まねばならないかもしれませんが、 7あなたがたの信仰は、その試練によって本物と証明され、火で精錬されながらも朽ちるほかない金よりはるかに尊くて、イエス・キリストが現れるときには、称賛と光栄と誉れとをもたらすのです。8あなたがたは、キリストを見たことがないのに愛し、今 見なくても信じており、言葉では言い尽くせないすばらしい喜びに満ちあふれています。 9それは、あなたがたが信仰の実りとして魂の救いを受けているからです。
日本聖書協会 新共同訳聖書
福音書
ヨハネによる福音書 20:19-31
弟子たちに現れる
19その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。そこへ、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。 20そう言って、手とわき腹とをお見せになった。 弟子たちは、主を見て喜んだ。 21イエスは重ねて言われた。「あなたがたに平和があるように。 父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。」22そう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。 23だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。だれの罪でも、あなたがたが赦さなければ、赦されないまま残る。」
十二人の一人でディディモと呼ばれるトマスは、イエスが来られたとき、彼らと一緒にいなかった。 25そこで、ほかの弟子たちが、「わたしたちは主を見た」と言うと、トマスは言った。「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、また、この手をそのわき腹に入れてみなければ、わたしは決して信じない。」 26さて八日の後、弟子たちはまた家の中におり、トマスも一緒にいた。 戸にはみな鍵がかけてあったのに、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。 27それから、トマスに言われた。「あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。また、あなたの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。 信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」28トマスは答えて、「わたしの主、わたしの神よ」と言った。 29イエスはトマスに言われた。「わたしを見たから信じたのか。 見ないのに信じる人は、幸いである。」
本書の目的
30このほかにも、イエスは弟子たちの前で、多くのしるしをなさったが、それはこの書物に書かれていない。 31これらのことが書かれたのは、あなたがたが、イエスは神の子メシアであると信じるためであり、また、信じてイエスの名により命を受けるためである。
日本聖書協会 新共同訳聖書
み言葉の分かち合い
本日のみ言葉をふりかえります
使徒信経
わたしは、天地の造り主、全能の父である神を信じます。 また、その独り子、わたしたちの主イエス・キリストを信じます。主は聖霊によって宿り、おとめマリヤから生まれ、ポンテオ・ピラトのもとで苦しみを受け、十字架につけられ、死んで葬られ、よみに降り、三日目に死人のうちからよみがえり、天に昇られました。そして全能の父である神の右に座しておられます。そこから主は生きている人と死んだ人とを審くために来られます。 また、聖霊を信じます。聖なる公会、聖徒の交わり、罪の赦し、体のよみがえり、永遠の命を信じます アーメン
平和の挨拶
司式者 主の平和が皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
司式者 平和の挨拶を交わしましょう
ともに祈る
代祷
司式者 救い主イエス・キリストのみ言葉とみ業に頼り、全公会のため、また世界のために祈りましょう
・世界の教会とわたしたちの教区のため
・世界の国々の正義と平和のため
・わたしたちの教会、ことに復活日に向けて洗礼準備を続けてきた5人の洗礼志願者のため、また地域社会のため
・苦しみや悲しみのうちにある人びとのため、ことに、新型コロナウィルス感染により、亡くなられた方、そのご家族、入院あるいは自宅で療養中の方、医療に携わる方、仕事をなくされた方、不自由で不安な日々を過ごす方、また、4年目を迎えた熊本地震から復興のさなかにこの感染の脅威にさらされている方々、その他災いの中にある人びとを顧み、み力を与えて、勇気と希望を増し加え、主の救いの喜びに導いてください
・世を去った人びとのため
一同 み子イエス・キリストによってお願いいたします
主の祈り
司式者 主よ、憐れみをお与えください
会衆 キリストよ、憐れみをお与えください
司式者 主よ、憐れみをお与えください
天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
国と力と栄光は、永遠にあなたのものです アーメン
日本聖公会/ローマ・カトリック教会/日本福音ルーテル教会の共通口語訳
感謝
司式者 ともに祈りましょう
全能の神、慈悲の父よ、わたしたちに豊かな恵みを与えてくださることを感謝いたします。主はわたしたちを造り、わたしたちを守り、この世のものを与え、ことに主イエス・キリストにより世を贖って限りない愛を現し、恵みを受ける方法を示し、後の世の栄光の望みを抱かせてくださいました。どうかこのもろもろの恵みに深く感じ、ただ言葉だけでなく、自らを献げて主に仕え、生涯 清い行いによって、主の栄光を現すことができますように、主イエス・キリストによってお願いいたします。誉れと栄光が父と子と聖霊に限りなくありますように アーメン
主とともに行く
司式者 主イエス・キリストの惠み、神の愛、聖霊の交わりが、わたしたちとともにありますように。アーメン (IIコリント 13:13)
派遣の唱和
司式者 ハレルヤ、主とともに行きましょう
会衆 ハレルヤ、主のみ名によって アーメン