聖週・2020年4月12日
復活日 自宅での礼拝
それぞれの場所で
主の御復活をともに祝いましょう
主の御復活おめでとうございます。今年は新型コロナウィルス感染の拡大を防ぐために、ご自宅あるいはそれぞれの場所で復活日の礼拝や祈りをお献げしていただくことになりました。離れていても、ともに主の御復活をお祝いしましょう。
日本聖公会の「み言葉の礼拝」式文をご活用ください。
同式文に、本日の聖書朗読箇所等を加えたものを以下に示します。
ともに集う
司式者 初めに、世界が闇であったとき、神は言われた。 会衆 そして、光があった(創 1:1-3) 司式者 初めに、静けさの中で、言は神とともにあった 会衆 言は、神であった(ヨハネ 1:1)
「光あれ」
悔い改めの祈り
司式者 神のみ前にひざまずいて、自らを省み、ともに罪の赦しを祈りましょう
主よ、憐れみをお与えください
キリストよ、憐れみをお与えください
主よ、憐れみをお与えください
大栄光の歌
一同:いと高きところには神に栄光、地にはみ心にかなう人びとに平和がありますように。全能の父、天の王、主なる神よ、主を拝み、主に感謝し、主の栄光をほめたたえます。父の独り子・主イエス・キリスト、世の罪を除く神の子羊、主なる神よ、わたしたちに憐れみをお与えください。父の右に座しておられる主よ、わたしたちの祈りを受け入れてください。イエス・キリストよ、主のみ聖、主のみ王、主のみ聖霊とともに、父なる神の栄光のうちに、最も高くおられます アーメン
特祷
全能の神よ、あなたは独りのみ子を死からよみがえらせ、永遠の命の門を開いてくださいました。どうか、み子の復活を祝うわたしたちを、聖霊によって罪の死から命によみがえらせてください。父と聖霊とともに一体であって世々に生き支配しておられる主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン
日本聖公会 祈祷書
ともに聞く
司式者 聖書のみ言葉を聞きましょう
第一朗読
使徒現行録 10:34-43
34そこで、ペトロは口を開きこう言った。「神は人を分け隔てなさらないことが、よく分かりました。 35どんな国の人でも、神を畏れて正しいことを行う人は、神に受け入れられるのです。 36神がイエス・キリストによって――この方こそ、すべての人の主です――平和を告げ知らせて、イスラエルの子らに送ってくださった御言葉を、 37あなたがたはご存じでしょう。ヨハネが洗礼を宣べ伝えた後に、ガリラヤから始まってユダヤ全土に起きた出来事です。38つまり、ナザレのイエスのことです。神は、聖霊と力によってこの方を油 注がれた者となさいました。イエスは、方々を巡り歩いて人々を助け、悪魔に苦しめられている人たちをすべていやされたのですが、それは、神が御一緒だったからです。 39わたしたちは、イエスがユダヤ人の住む地方、特にエルサレムでなさったことすべての証人です。人々はイエスを木にかけて殺してしまいましたが、40神はこのイエスを三日目に復活させ、人々の前に現してくださいました。41しかし、それは民 全体に対してではなく、前もって神に選ばれた証人、つまり、イエスが死者の中から復活した後、御一緒に食事をしたわたしたちに対してです。 42そしてイエスは、御自分が生きている者と死んだ者との審判者として神から定められた者であることを、民に宣べ伝え、力強く証しするようにと、わたしたちにお命じになりました。 43また預言者も皆、イエスについて、この方を信じる者はだれでもその名によって罪の赦しが受けられる、と証ししています。」
日本聖書協会 新共同訳聖書
詩篇118:14-17、22-24
14 主はわたしの力、わたしの歌‖ 神こそわたしの救い
15 喜びと勝利の叫びが正しい人の天幕にある‖ 「主の右の手は力を示す
16 神の右の手は高く上がり‖ その右の手は力を示す」
17 わたしは生き長らえて死ぬことなく‖ 主のみ業を告げ知らせよう
22 家造りの捨てた石が‖ 隅のかしら石となった
23 これは主のみ業‖ 人の目には不思議なこと
24 今日こそ主が造られた日‖ この日をともに喜び祝おう
日本聖公会 祈祷書
第二朗読
コロサイの信徒への手紙 3:1-4
1さて、あなたがたは、キリストと共に復活させられたのですから、上にあるものを求めなさい。そこでは、キリストが神の右の座に着いておられます。 2上にあるものに心を留め、地上のものに心を引かれないようにしなさい。 3あなたがたは死んだのであって、あなたがたの命は、キリストと共に神の内に隠されているのです。 4あなたがたの命であるキリストが現れるとき、あなたがたも、キリストと共に栄光に包まれて現れるでしょう。
日本聖書協会 新共同訳聖書
福音書
ヨハネによる福音書 20:1-18
復活する
1週の初めの日、朝早く、まだ暗いうちに、マグダラのマリアは墓に行った。そして、墓から石が取りのけてあるのを見た。 2そこで、シモン・ペトロのところへ、また、イエスが愛しておられたもう一人の弟子のところへ走って行って彼らに告げた。「主が墓から取り去られました。どこに置かれているのか、わたしたちには分かりません。」 3そこでペトロとそのもう一人の弟子は、外に出て墓へ行った。 4二人は一緒に走ったが、もう一人の弟子の方が、ペトロより速く走って、先に墓に着いた。 5身をかがめて中をのぞくと、亜麻布が置いてあった。しかし、彼は中には入らなかった。 6続いて、シモン・ペトロも着いた。 彼は墓に入り、亜麻布が置いてあるのを見た。 7イエスの頭を包んでいた覆いは、亜麻布と同じ所には置いてなく、離れた所に丸めてあった。 8それから、先に墓に着いたもう一人の弟子も入って来て、見て信じた。 9イエスは必ず死者の中から復活されることになっているという聖書の言葉を、二人はまだ理解していなかったのである。 10それから、この弟子たちは家に帰って行った。
イエス、マグダラのマリアに現れる
11マリアは墓の外に立って泣いていた。泣きながら身をかがめて墓の中を見ると、 12イエスの遺体の置いてあった所に、白い衣を着た二人の天使が見えた。一人は頭の方に、もう一人は足の方に座っていた。13天使たちが、「婦人よ、なぜ泣いているのか」と言うと、マリアは言った。「わたしの主が取り去られました。どこに置かれているのか、わたしには分かりません。」 14こう言いながら後ろを振り向くと、イエスの立っておられるのが見えた。しかし、それがイエスだとは分からなかった。15イエスは言われた。「婦人よ、なぜ泣いているのか。だれを捜しているのか。」マリアは、園丁だと思って言った。「あなたがあの方を運び去ったのでしたら、どこに置いたのか教えてください。わたしが、あの方を引き取ります。」 16イエスが、「マリア」と言われると、彼女は振り向いて、ヘブライ語で、「ラボニ」と言った。「先生」という意味である。17イエスは言われた。「わたしにすがりつくのはよしなさい。まだ父のもとへ上っていないのだから。わたしの兄弟たちのところへ行って、こう言いなさい。『わたしの父であり、あなたがたの父である方、また、わたしの神であり、あなたがたの神である方のところへわたしは上る』と。」 18マグダラのマリアは弟子たちのところへ行って、「わたしは主を見ました」と告げ、また、主から言われたことを伝えた。
日本聖書協会 新共同訳聖書
み言葉の分かち合い
本日のみ言葉をふりかえります
マーガレット・ナウに掲載されている、牧師からのメッセージ「復活:世界の命を癒す神の働き」も参考にしてください
使徒信経
わたしは、天地の造り主、全能の父である神を信じます。 また、その独り子、わたしたちの主イエス・キリストを信じます。主は聖霊によって宿り、おとめマリヤから生まれ、ポンテオ・ピラトのもとで苦しみを受け、十字架につけられ、死んで葬られ、よみに降り、三日目に死人のうちからよみがえり、天に昇られました。そして全能の父である神の右に座しておられます。そこから主は生きている人と死んだ人とを審くために来られます。 また、聖霊を信じます。聖なる公会、聖徒の交わり、罪の赦し、体のよみがえり、永遠の命を信じます アーメン
平和の挨拶
司式者 主の平和が皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
司式者 平和の挨拶を交わしましょう
ともに祈る
代祷
司式者 救い主イエス・キリストのみ言葉とみ業に頼り、全公会のため、また世界のために祈りましょう
・世界の教会とわたしたちの教区のため
・世界の国々の正義と平和のため
・わたしたちの教会、ことに復活日に向けて洗礼準備を続けてきた5人の洗礼志願者のため、また地域社会のため
・苦しみや悲しみのうちにある人びとのため、ことに、新型コロナウィルス感染により、亡くなられた方、そのご家族、入院あるいは自宅で療養中の方、医療に携わる方、仕事をなくされた方、不自由で不安な日々を過ごす方、その他災いの中にある人びとを顧み、み力を与えて、勇気と希望を増し加え、主の救いの喜びに導いてください
・世を去った人びとのため
一同 み子イエス・キリストによってお願いいたします
主の祈り
司式者 主よ、憐れみをお与えください
会衆 キリストよ、憐れみをお与えください
司式者 主よ、憐れみをお与えください
天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
国と力と栄光は、永遠にあなたのものです アーメン
日本聖公会/ローマ・カトリック教会/日本福音ルーテル教会の共通口語訳
感謝
司式者 ともに祈りましょう
主なる神よ、わたしたちに限りない恵みを与えてくださることを感謝します。どうか、あなたのみ言葉の光でわたしたちの心を照らし導いてください。わたしたちがあなたを賛美し、み言葉に従い、ともに主の愛のうちに生活することができますように。主イエス・キリストのみ名によってお願いいたします アーメン
主とともに行く
司式者 永遠の羊の大牧者、主イエス・キリストを死人のうちから復活させられた平和の神が、皆さんを強め、み心にかなうすべての良い業を絶えず行わせてくださいますように
主イエス・キリストの惠み、神の愛、聖霊の交わりが、わたしたちとともにありますように。アーメン
派遣の唱和
司式者 ハレルヤ、主とともに行きましょう
会衆 ハレルヤ、主のみ名によって アーメン