2020年5月24日
復活節第七主日(昇天後主日)
自宅での礼拝
昇天日を過ぎ、復活節も第7主日を迎えました。聖霊降臨日に向け、ご自宅や、それぞれの場所で、礼拝・祈りをお献げください。
日本聖公会の「み言葉の礼拝」式文に基づいて
東京教区で編集した、「一人、または少人数で行う『み言葉の礼拝』」式文を、本日の聖書日課とともに掲載いたします、参考にしてください。
◆聖歌を2曲(聖歌462番、363番)準備しました。ご一緒に歌ってください。音楽グループ"タクトF"が昨年私たちの教会でシャローム・ロッジ維持改修募金コンサートで歌った曲です。
◆「Thy Kingdom come(み国が来ますように)」の祈りをお献げください。聖霊降臨日まで毎日、愛する人、家族や子どもたちが、イエス・キリストと出会えるように祈ります。日本聖公会で作成した「11日間の祈りのしおり」をダウンロードしてご活用ください。
◆牧師が主日のために制作した「朝の祈り」の動画をYouTubeの聖マーガレット教会チャンネルよりご覧いただけます。日曜日の午前7時半以降視聴が可能となります。
一人、または少人数で行う『み言葉の礼拝』
一人でこの式文を用いる場合には、すべての部分を一人で唱えます。(ただし、世界の教会との 連帯のうちに祈っているしるしとして、黙読ではなく声に出して唱えるとよいでしょう。) 立つ、座る、ひざまずくなど、祈りの場所と状況により、ふさわしい姿勢をおとりください。
ともに集う
聖歌462番
1 飼い主わが主よ 迷うわれらを
若草の野辺に 導きたまえ
われらを守りて 養いたまえ
われらは主のもの 主にあがなわる
2 よき友となりて つねに導き
迷わばたずねて ひきかえりませ
われらの祈りを 受け入れたまえ
われらは主のもの ただ主に頼る
3 ゆるしの み誓い 救いの恵み
清むる力は みな主にぞある
われらをあがない 命をたもう
われらは主のもの 主にありて生く
4 みいつくしみをば われらに満たし
今より み旨を なさしめたまえ
われらをあわれむ み恵み深し
われらは主のもの 主をのみ愛す
SHEPHERD (BRADBURY) 作詞(att.) Dorothy Ann Thrupp (1779-1847) 作曲William Batchelder Bradbury (1816-1868)
イザヤ40:11 ヨハネ10:7-18 エゼキエル34:11-16 詩篇23 Iペトロ2:25 ルカ15:3-7
日本聖公会 聖歌集
司式者 初めに、世界が闇であったとき、神は言われた。
「光あれ」
会衆 そして、光があった(創 1:1-3)
司式者 初めに、静けさの中で、言は神とともにあった
会衆 言は、神であった(ヨハネ 1:1)
司式者 神は、その独り子を世にお遣わしになった
会衆 その方によって、わたしたちが生きるようになるためである(Ⅰヨハネ 4:9)
悔い改めの祈り
司式者 神はその独り子をお与えになったほどに、世を愛してくださいました。この神の愛に応えるため、自らを省み、ともに罪の赦しを祈りましょう
しばらく自らを省みた後、以下の祈りを唱える。
一同 憐れみ深い神よ、わたしたちは、してはならないことをし、しなければならないことをせず、思いと、言葉と、行いによって、あなたと隣り人に対して多くの罪を犯しています。どうか罪深いわたしたちをお赦しください。新しい命に歩み、み心に従い、み栄えを現すことができますように、救い主イエス・キリストによってお願いいたします アーメン
続いて次を歌いまたは唱える。
大栄光の歌
いと高きところには神に栄光、地にはみ心にかなう人びとに平和がありますように。 全能の父、天の王、主なる神よ、主を拝み、主に感謝し、主の栄光をほめたたえます。 父の独り子・主イエス・キリスト、世の罪を除く神の小羊・主なる神よ、わたしたちに憐れみをお与えください。父の右に座しておられる主よ、わたしたちの祈りを受け入れてください。 イエス・キリストよ、主のみ聖、主のみ王、主のみ聖霊とともに、父なる神の栄光のうちに、最も高くおられます ア-メン
特祷
ここで当日の特祷を用いる。
司式者 主は皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
司式者 祈りましょう
み子イエス・キリストに永遠の勝利を与え、天のみ国に昇らせられた栄光の王なる神よ、どうかわたしたちをみなしごとせず、聖霊を降して強めてください。そして救い主キリストが先立って行かれたところに昇らせてください。父と聖霊とともに一体であって世々に生き支配しておられる主イエス・キリストによってお願いいたします。 アーメン
日本聖公会 祈祷書
ともに聞く
司式者 聖書のみ言葉を聞きましょう
第一朗読
使徒言行録 1:8-14
8あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる。」 9こう話し終わると、イエスは彼らが見ているうちに天に上げられたが、雲に覆われて彼らの目から見えなくなった。 10イエスが離れ去って行かれるとき、彼らは天を見つめていた。すると、白い服を着た二人の人がそばに立って、 11言った。「ガリラヤの人たち、なぜ天を見上げて立っているのか。あなたがたから離れて天に上げられたイエスは、天に行かれるのをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになる。」 12使徒たちは、「オリーブ畑」と呼ばれる山からエルサレムに戻って来た。この山はエルサレムに近く、安息 日にも歩くことが許される距離の所にある。 13彼らは都に入ると、泊まっていた家の上の部屋に上がった。それは、ペトロ、ヨハネ、ヤコブ、アンデレ、フィリポ、トマス、バルトロマイ、マタイ、アルファイの子ヤコブ、熱心党のシモン、ヤコブの子ユダであった。 14彼らは皆、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちと心を合わせて熱心に祈っていた。
日本聖書協会 新共同訳聖書
詩篇68:1-20
1神よ、立ち上がり、敵を散らしてください‖ 神を憎む者は神の前から逃げ去る
2 風に吹き散らされる煙、火に溶ける蠟のように‖ 神に逆らう者は神の前から滅び去る
3 正しい人をみ前で喜ばせ‖ 喜び楽しませてください
4 神に向かって歌い、み名をたたえて歌え‖ 雲に包まれて来られる方をあがめよ、その名は主。み前にあって喜び踊れ
5 親のない子の父や、やもめの助け‖ 神の尊いみ住まいにおられる
6 身寄りのない人に家を与え、捕らわれた人を自由にし‖ 彼らを幸せにされる。神に背く者は乾いた地に住む
7 神よ、あなたが民に先立ち‖ 荒れ野を進まれたとき
8 地は揺れ動き、天は雨を降らせた‖ シナイの神、イスラエルの神のみ前に
9 神よ、あなたは豊かに雨を降らせ‖ 荒れ果てたあなたの国を新たにされた
10 あなたの民はこの地に住む‖ 神よ、あなたは貧しい人びとを養われた
11 主はみ言葉を授け‖ おとめたちは良い知らせを告げる
12 「王たちとその軍勢は逃げ去った‖ 家に残された女が獲物を分ける
13 あなたがたは囲いの中で寝ているのか‖ 鳩の翼はしろがね、羽は黄金に輝く
14 全能である方が王たちを追い散らされたとき‖ ザルモンの山に雪が降った」
15 バシャンの山は神の山‖ 連なる峰にそびえ立つ山
16 峰の連なる山々よ、なぜねたみ見るのか‖ 主がとこしえの住まいとして選ばれた山を
17 神の戦車は幾 千万‖ 主はシナイから聖所に来られた
18 あなたはとりこを連れ出し、背いた者からも、贈り物を受け、高い所に上がられた‖ 主なる神はそこに住まわれる
19 日ごとにわたしたちの重荷を担われる神‖ わたしたちの救いである神に賛美
20 神はわたしたちの救い‖ 主なる神は死から救ってくださる
日本聖公会 祈祷書
第二朗読
ペテロの手紙一 4:12-19
12愛する人たち、あなたがたを試みるために身にふりかかる火のような試練を、何か思いがけないことが生じたかのように、驚き怪しんではなりません。 13むしろ、キリストの苦しみにあずかればあずかるほど喜びなさい。それは、キリストの栄光が現れるときにも、喜びに満ちあふれるためです。 14あなたがたはキリストの名のために非難されるなら、幸いです。栄光の霊、すなわち神の霊が、あなたがたの上にとどまってくださるからです。 15あなたがたのうちだれも、人殺し、泥棒、悪者、あるいは、他人に干渉する者として、苦しみを受けることがないようにしなさい。 16しかし、キリスト者として苦しみを受けるのなら、決して恥じてはなりません。むしろ、キリスト者の名で呼ばれることで、神をあがめなさい。 17今こそ、神の家から裁きが始まる時です。わたしたちがまず裁きを受けるのだとすれば、神の福音に従わない者たちの行く末は、いったい、どんなものになるだろうか。 18「正しい人がやっと救われるのなら、
不信心な人や罪深い人はどうなるのか」と言われているとおりです。 19だから、神の御心によって苦しみを受ける人は、善い行いをし続けて、真実であられる創造 主に自分の魂をゆだねなさい。
日本聖書協会 新共同訳聖書
福音書
ヨハネによる福音書 17:1-11
イエスの祈り
1イエスはこれらのことを話してから、天を仰いで言われた。「父よ、時が来ました。あなたの子があなたの栄光を現すようになるために、子に栄光を与えてください。
2あなたは子にすべての人を支配する権能をお与えになりました。そのために、子はあなたからゆだねられた人すべてに、永遠の命を与えることができるのです。
3永遠の命とは、唯一のまことの神であられるあなたと、あなたのお遣わしになったイエス・キリストを知ることです。
4わたしは、行うようにとあなたが与えてくださった業を成し遂げて、地上であなたの栄光を現しました。
5父よ、今、御前でわたしに栄光を与えてください。
世界が造られる前に、わたしがみもとで持っていたあの栄光を。
6世から選び出してわたしに与えてくださった人々に、わたしは御名を現しました。
彼らはあなたのものでしたが、あなたはわたしに与えてくださいました。
彼らは、御言葉を守りました。
7わたしに与えてくださったものはみな、あなたからのものであることを、今、彼らは知っています。
8なぜなら、わたしはあなたから受けた言葉を彼らに伝え、彼らはそれを受け入れて、わたしがみもとから出て来たことを本当に知り、あなたがわたしをお遣わしになったことを信じたからです。
9彼らのためにお願いします。
世のためではなく、わたしに与えてくださった人々のためにお願いします。
彼らはあなたのものだからです。
10わたしのものはすべてあなたのもの、あなたのものはわたしのものです。わたしは彼らによって栄光を受けました。
11わたしは、もはや世にはいません。
彼らは世に残りますが、わたしはみもとに参ります。
聖なる父よ、わたしに与えてくださった御名によって彼らを守ってください。わたしたちのように、彼らも一つとなるためです。
日本聖書協会 新共同訳聖書
み言葉の分かち合い
本日のみ言葉をふりかえります
使徒信経
わたしは、天地の造り主、全能の父である神を信じます。 また、その独り子、わたしたちの主イエス・キリストを信じます。主は聖霊によって宿り、おとめマリヤから生まれ、ポンテオ・ピラトのもとで苦しみを受け、十字架につけられ、死んで葬られ、よみに降り、三日目に死人のうちからよみがえり、天に昇られました。そして全能の父である神の右に座しておられます。そこから主は生きている人と死んだ人とを審くために来られます。 また、聖霊を信じます。聖なる公会、聖徒の交わり、罪の赦し、体のよみがえり、永遠の命を信じます アーメン
平和の挨拶
司式者 主の平和が皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
司式者 平和の挨拶を交わしましょう
ともに祈る
代祷
自宅で行う礼拝の代祷は、定型の文によらなくとも、それぞれの節ごとにお名前を挙げたり、代祷項目を挙げたりするだけでも十分です。また、特に祈りたいことがらについては、祈祷書の「諸祈祷・感謝」(p.106~)や短い祈りをこの箇所で捧げてもよいでしょう。 以下は、祈りを唱える形で代祷を行う場合の一つの例です。この例をもとに、適宜改変して用いてくださって構いません。
代祷者 世界の教会とわたしたちの教区のために祈りましょう。
本日はアングリカン・コミュニオン・サンデーです
世界のアングリカン・コミュニオンに連なるすべての人々のため祈ってください
・カンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビー師父と全ての首座 主教と主教たちのため
・全聖公会 中央 協議会のメンバーのため
・総主事のジョサイア・イドウ=ファアロン師のため
・ロンドンのアングリカン・コミュニオン・オフィスおよびジュネーブとニューヨークの国連オフィスのスタッフのため
日本 聖公会では、本日のアジア・サンデーと、本日から始まるアジア・エキュメニカル週間のために
祈りのパートナーである東北 教区 大館 聖パウロ教会と、聖職・信徒のために
東京 教区では、阿佐ヶ谷 聖ペテロ教会、立教 学院(諸聖徒 礼拝堂、諸天使 礼拝堂、小学校、中学校、高校、大学)のために
メリーランド教区では、タウソンの聖トマス教会、ビショップ・クラゲットセンター(教区リトリートセンター)のために
エルサレム教区においてはエルサレムの聖ジョージ学園のために
これらの教会、また世界に広がるすべての教会を覚えて祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 世界の国々の正義と平和のために祈りましょう。
争い・分裂のうちにある、またそれを引き起こしている国々とその指導者の悔い改めのために
不正義、不平等、人間の尊厳を傷つける搾取、傲慢や強欲、ますます一般化する無関心を私 たちが取り除くことができるように祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 わたしたちの教会と地域 社会のために祈りましょう。
ことに5人の洗礼 志願者とその準備のために、また福永 澄 聖職 候補生 志願者の聖公会 神学院での学びと成長、その導きとみ守りのために
その他、わたしたちの教会や教友のため
(お誕生日を迎える方や洗礼志願中の方々のお名前をあげてもよい)
教会の置かれた地域社会のため、
自分が属する地域社会のために祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 苦しみや悲しみのうちにある人びとのために祈りましょう。
ことに新型コロナウィルス感染により、家族を亡くされた方、入院あるいは自宅療養中の方、医療に携わる方、仕事をなくされた方、不自由で不安な日々を過ごす人々のため
東日本 大震災および自然 災害による犠牲者と被災者、支援する人々のため、
病気療養中の、わたしたちの教会の兄弟姉妹のため
孤独な人、愛する人を失った人、抑圧・虐待されている人びとのため
家や食べ物がない人、貧困のうちにある人、生活に必要なものが与えられない人びとのため
難民、囚人、また犯罪 被害者のため
事故や過失により傷を負った人びとのため
また他人に傷を負わせた人びとのため
その他、多くの悩み・悲しみ・苦しみのうちにある人びとのために祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 世を去った人びとのために祈りましょう。
ことに5月20日 主のもとに召された 東北 教区 アントニオ影山 博美 司祭の魂が、主の憐れみによって安らかに憩うことができますように
(この世を去った方々を覚え、名前を挙げてもよい)
世を去ったすべての人の、あなたの永遠のみ国における平安を祈ります
一同 主よ、お聞きくだい
代祷者 憐れみ深い神よ、あなたは私たちを知り、私たちを愛し、私たちの祈りをお聞きくださいます。私たちが、いつもあなたとの交わりのうちにあり、喜びをもって仕えることが できますように。み子イエス・キリストのみ名によってお願いいたします アーメン
主の祈り
司式者 主よ、憐れみをお与えください
会衆 キリストよ、憐れみをお与えください
司式者 主よ、憐れみをお与えください
天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
国と力と栄光は、永遠にあなたのものです アーメン
日本聖公会/ローマ・カトリック教会/日本福音ルーテル教会の共通口語訳
感謝
司式者 ともに祈りましょう
主なる神よ、わたしたちに限りない恵みを与えてくださることを感謝します。どうか、あなたのみ言葉の光でわたしたちの心を照らし導いてください。わたしたちがあなたを賛美し、み言葉に従い、ともに主の愛のうちに生活することができますように。主イエス・キリストのみ名によってお願いいたします アーメン
主とともに行く
司式者 主イエス・キリストの惠み、神の愛、聖霊の交わりが、わたしたちとともにありますように。アーメン (IIコリント 13:13)
聖歌363番
1 ガリラヤの風かおる丘で
ひとびとに話された
恵の みことばを
わたしにも聞かせてください
2 あらしの日 波たける湖で
弟子たちをさとされた
ちからの みことばを
わたしにも聞かせてください
3 ゴルゴタの十字架の上で
つみびとを招かれた
すくいの みことばを
わたしにも聞かせてください
4 夕ぐれのエマオへの道で
弟子たちに告げられた
いのちの みことばを
わたしにも聞かせてください
GARIRAYA NO KAZE 作詞Nobuko Befu(1913-2003) 作曲Shoko Maita(1935-)
マタイ5:1-2 ルカ8:22-25並行 ルカ23:43 ルカ24:13-35
日本聖公会 聖歌集
派遣の唱和
司式者 ハレルヤ、主とともに行きましょう
会衆 ハレルヤ、主のみ名によって アーメン