京都教区各教会の皆さま

主教 ステパノ 高地 敬

 主の平和がありますように。
 2004年度、私たちの教区では「こどもといっしょキャンペーン」が行われ、各教会や教区の行事などでさまざまな取り組みがありました。これはまた教区全体が一つのテーマを意識するという初めての試みでもありました。
 2005年からは、また少し違った角度から、新しい動きを作っていきたいと思います。皆さまご承知のとおり、今の時代の宣教は難しく、教会の礼拝に集まる人はだんだん少なくなり、年齢も高くなっています。それで、今のうちに何かあっと驚くような計画を立ててがんばるというのも一つの考え方だと思いますが、今いる私たちにとってあまり無理のないやり方でやらなければ、負担が大きいだけだろうと思います。当たり前のことですが、できることしかできないのです。
 そこで、一つのとっても小さなことを皆さまにお願いすることにしました。小さいことから始めていく。そのことを通して神さまの恵みを世に伝え、また、神さまが世界に向けて働いておられるそのお手伝いをするという、教会の本来の使命をよりよく果たしたいと思います。

各教会の目標を立てましょう。
  目標は
 
@
礼拝にまつわること
教会生活の中心はもちろん礼拝です。ここから始めましょう。
A
単発のイベントではないこと
礼拝というとても日常的なことですので、毎週とか、毎日実行する目標にしましょう。
B
できる限り小さな目標
実現できないような大きな目標よりも、「針の穴を通る」くらいの小さな目標を決めて、一つずつ実現できればと思います。
C
目標を決めるために
信徒と教役者が一緒に知恵を出し合って決めることができればと思います。人が出すアイデアを絶対にけなさないで、たくさん出たアイデアのうち、一番楽しそうで、手軽なことを選びましょう。その際、「うちはこの程度の目標なのか」とがっかりしないで、「みみっちぃことでも、本当に実現したらすごいね」と言えればと思います。目標は、実現できそうであれば複数でもいいと思います。
D
なんにも思いつかないとき
決して恥ずかしいことではありません。そこであきらめてしまわないで、だれかに相談しましょう。相談できるということはとても大切なことです。

目標が決まったら
 
@
何を考え、何をしたか、しているか、まだしていないか、節目ごとに聞かせていただければと思います。
A
簡単なメモ程度のものをEメールなどで送っていただきます。それをまとめて教区のホームページに載せたり、印刷、配布して、教区全体で分かち合います。
B
他の教会のユニークなアイデアの中で実現できそうなものがあれば、真似してしまいましょう。「針の穴計画」は競争ではありませんから。

うまくいかなかったら
  そのことを素直に報告できたら、これもすてきなことだと思います。

注   意
 
無理してると分かったら、その目標はやめましょう。時間がかかっても良いのですから、別のことを考えましょう。
人に強制していませんか。参加しない自由を認めていますか。
すでに何か実行している教会はそれで結構なのですが、無理していないかもう一度、チェックしていただければと思います。

各教会の目標を考えるために(みみっちぃ目標を決める具体例)
 
みんなでするお祈りはゆっくり、歌うスピードは速めに。
笑える内容の感謝献金を年に一回は献げる。それを月報で発表する。(例:「今朝は妻がきげんよかった感謝」)
年に一回よその教会の礼拝に出る。
お盆を持てない人も奉献の係に。
毎週だれかの愛唱歌を歌う。
 
などなど・・・

とりあえず初めに各教会のようすを聞かせていただくのは、2005年2月28日締切とします。
教務所にE-mailまたは郵送でお伝えください。(決まった目標、その他の状況を短く)