2024年5月26日 三位一体主日・聖霊降臨後第1主日(B年)

 

司祭 ダニエル 鈴木恵一

 聖霊降臨日が過ぎ、教会の暦は復活節の白の期節から聖霊降臨後の緑の期間に移りました。そして聖霊降臨日の翌週は、父なる神さまと子なる神さまと聖霊は一体であることに心を向ける、三位一体主日という特別な主日が守られます。この三位一体という言葉を知っていても、わたしたちは、この父なる神さまと子なる神さまと聖霊は一体ということを説明しようとしても、なかなか難しいものがあります。だからこそこのように特別な主日がもうけられているのでしょう。
 アタナシオ信経では長い言葉でこの三位一体を伝えています。日本聖公会ではアタナシオ信経は歴史的文書とされています。本日朗読される聖書は、旧約聖書も福音書も、思い込んでいた神さまとは全く違う姿におどろく人々が伝えられています。モーセは自分の足下におられる神さまに出会いました。ニコデモはそのようなことが起こるのだろうかという神さまの業に驚きました。風が思いのままに吹くように、わたしたちもきっとこれまでの経験や知識では捉えられなかった神さまの姿に出会うことでしょう。
 教会の暦はイエスさまの受難と死、そしてご復活、そして聖霊降臨の出来事を知りました。わたしたちも、この父と子と聖霊の神さまの大きなお恵みのなかにあることに心を留めていきましょう。