2023年12月10日 降臨節第2主日(B年)

 

司祭 ダニエル 鈴木恵一

降臨節の第2主日を迎えました。クリスマスを待ち望むアドベント。幼稚園の子どもたちも、クリスマスの聖劇のおけいこを楽しみながらしています。子どもたちにクリスマスの劇をすることは、「イエスさまのお誕生を伝える神さまのお手伝い」という話をしたところ、よりいっそうはりきってくれていることをうれしく思っています。
洗礼者ヨハネは救い主の到来を告げ知らせました。そして、これから訪れる救い主は、聖霊で洗礼をお授けになると伝えました。霊という言葉を聞くと、現代のわたしたちには、不確かなものや、おぼろげなものを想像するかもしれません。古代の人々は目に見えない大きな力を感じたとき、それを「霊」と呼びました。そして「神さまからの大きな力」を感じたとき、それを「聖霊」と呼びました。聖霊は、神さまと人とを結び合わせる力をもっています。わたしたちの受ける洗礼は、「人を神さまに結びつけ、神の子として、神さまのいのちにあずからせる」ものです。
降臨節・アドベントを過ごすわたしたちは、聖霊によって洗礼を授けてくださる方を、イエスさまを待ち望んでいます。聖霊は、風のように目に見えるものではありません。しかし、わたしたちをつなぎ、わたしたちを神さまとの命に結ぶ、確かな力です。わたしたちを、本来の神さまとの関係に引き戻し、豊かないのちの歩みへと導いてくださいます。