司祭 ミカエル 藤原健久
できる事からできない事へ。【ルカ14:1,7−14】
「招待を受けたらむしろ末席に言って座りなさい。」分かりやすく、実行しやすい教えです。けれどもこれは、「恥をかかない」ための教えではありません。「高ぶるものは低くされ、へりくだる者は高められる」という、神様の救いについての教えです。「宴会を催すときは・・・」障害のある人を招きなさい、とのこと。この二つ目の教えは、実行不可能ではありませんが、かなり難しいです。これは「復活するとき、あなたは報われる」という、先ほどより、より深い救いの教えです。イエス様は、私たちが実行できる、簡単な教えから初めて、だんだん実行が難しく、その分深い教えへと導いてくださいます。
「友のために自分の命を捨てる事、これより大きな愛はない。」イエス様の教えは、難しいです。けれどもイエス様は、十字架において、愛の教えを実行されました。イエス様もすぐにできるようになったのではないのかもしれません。人々を愛し、人々から愛され、愛の交わりの中で、だんだんできるようになったのかもしれません。
イエス様に導かれ、愛の道を歩みましょう。
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