司祭 クレメント 大岡 創
今年も共々にイエスさまのご降誕をお祝いすることが出来、感謝です。
今日の福音書(ヨハネ1:1−18)は、「言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた」(1:12)と書いています。教会に連なる者は、神さまに属するもの、光に属するものとしての資格・特権を与えられたというのです。それに対し闇の中に生きる者とはどういうことなのかを考えさせられます。自分の利益のためには、人を傷つけても構わない、人の命を奪っても何とも思わない、そのような罪悪感すら薄らいでいるような状況は今も続いているように思います。
しかしながら、闇の中にいる人は逃げ隠れしなくてはなりません。自分の姿がすべてあからさまになることを恐れるからです。だからこそ隠れようとする。さらにいくら光の子とされた私たちであっても、この影響から免れることはできません。礼拝で感謝と賛美を歌いながらも、それが終わると、ついつい平気で人を傷つけるような言葉が出てしまうことは、よくありがちです。
私たちは神さまのお恵みを継ぐ者とされたものです。神さまのお恵みは人を生かすものです。命の恵みです。人の心を傷つける言葉を口から吐くためではありません。神さまを賛美しお互いに祝福しあうことが教会の兄弟姉妹の交わりです。そのような交わりを創り出すことによって、私たちが光の子とされた、その輝きを人々の前に照らし出す。そうすることによって神さまを崇められるようになるというのです。クリスマスはまことの光が私たちを照らして下さった出来事です。その光の中に生きるものとして日々新たにされますように祈りたいものです。
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