2019年6月9日     聖霊降臨日(C年)

 

司祭 ミカエル 藤原健久

一つになれる!【ヨハネ20:19−23】


 聖霊降臨の出来事は、私たちに大きなメッセージを与えてくれました。あらゆる言葉で語ることを通して「すべての人が救われる」ことと「人類が一つになれる」を示しました。使徒たちはこの喜びのメッセージを、一刻も早くすべての人に伝えたくて仕方ありませんでした。彼らには、このメッセージが真実であることの確証がありました。それは経験に基づいたものでした。その経験とは、自分は最低の人間だという実感であり、そんな自分が赦された、との確信です。彼らは十字架の時、イエス様を見捨てて逃げました。そんな最低の自分の元に、復活のイエス様が現れ「平和があるように」と語りかけてくださったのです。こんな最低の自分でさえも、このように赦され、愛されるなら、ほかの人が神様から愛されないはずがない、赦されないはずがない、そして大きな喜びを感じないはずがない!
 私たちは神様にこの上なく愛されている存在です。私たちは愛し合い、一つになり、愛と平和の世界を造り出すことができます。どれほど難しそうに見えても、私たちは一つとなって愛と平和を造り出す賜物を頂いているのです。そのことが天にも地にも明らかにされたのが、聖霊降臨の日です。感謝して、愛の道を歩みましょう。