司祭 ダニエル 鈴木恵一
イースターおめでとうございます。
イエスさまのご復活の喜びの朝です。
ご一緒にこの喜びのあいさつをかわしたいと思います。
教会の暦は、春分の日の後の満月の次の日曜日をイースターとしています。今年は春分の日と満月とが重なったのでイースターはだいぶ遅くなりました。そして、今年の春の訪れも、4月になっても雪が降ったところがあったように、だいぶ遅くなったように感じます。このイースターを迎えるたびに感じる事なのですが、季節の移り変わりもこの教会の暦に合わせるかのように春の訪れが遅くなったり早くなったりしているように感じることが少なくありません。ストーブがなかなか片づけられないこの季節。身軽になって、新しいことに取り組みたいのにもどかしい気持ちもするかもしれません。イースターを迎えるまでの数日は、新しい日が待ち遠しくなる、そんな季節でもあります。
今日読まれた聖書には、夜が明けるのを待つ婦人たちが記されています。「週の初めの日の明け方早く、婦人たちは準備しておいた香料を持って墓に行った。」とあります。きっと準備を整えて、夜が明けるのが待ち遠しかったのではないでしょうか。少しでも早くイエスさまの体を整えるためにお墓に駆け付けなければとその時が来るのを待っていたのではないでしょうか。それは夜の闇とともに、さまざまな不安や心配も心によぎったことでしょう。
そんな思いをもって、墓に駆けつけてみると、そこにはイエスさまの体がなかった。「主イエスの遺体が見当たらなかった。」と聖書は記しています。不安や心配どころか恐ろしさをも感じる出来事です。でも、そのときにイエスさまのご復活の出来事に気づきます。イエスさまの言葉を思い出したのでした。それは、闇に光がさすように、恐ろしさが喜びに変えられた出来事でした。
墓から帰った婦人たちは、「皆に一部始終を知らせた。」とあります。それは、喜びにみちた笑顔だったことでしょう。わたしたちも喜びの笑顔につながる者たちです。
わたしたちも、このイースターの喜びを皆に伝える者とされています。
イースターおめでとうございます。
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