2009年11月15日  聖霊降臨後第24主日 (B年)


司祭 イザヤ 井田 泉

イエスさまの手─子ども祝福式によせて

 「イエスに触れていただくために、人々が子供たちを連れて来た。弟子たちはこの人々を叱った。しかし、イエスはこれを見て憤り、弟子たちに言われた。『子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。』そして、子供たちを抱き上げ、手を置いて祝福された。」マルコによる福音書10:13〜16

 イエスさまは子どもたちが大好きでした。子どもたちもイエスさまが大好きでした。
 人々はそれを知っていて、子どもたちをイエスさまのところに連れて来ました。イエスさまにさわってほしかった、祈ってほしかったのです。
 弟子たちが通せんぼしましたが、イエスさまは弟子たちを叱って子どもたちを招かれました。

 イエスさまの手に、何か力が働いています。イエスさまの両手は、何かをしたがっています。不思議な力が働いて、その手は何かをしたいのです。
 何をしたいのか。追い返したいのではなく、招きたい。避けるのではなくさわりたい。子どもたちを守りたい、祝福したいのです。

 イエスさまが子どもたちに手を触れられたとき、イエスさまの手から温かいものが伝わって、子どもたちの心は温かくなりました。からだも温かくなりました。イエスさまが祝福の祈りをしてくださったとき、子どもたちはしあわせ、イエスさまもしあわせでした。
 子どもたちはうれしかったし、周りの大人もうれしかったし、イエスさまもうれしかった。みんなで喜んで神さまに感謝しました。

 イエスさまの手がわたしたちに触れて、わたしたちみんなを祝福してくださいますように。