バルナバ栄一の「聖書談話」(マルコによる福音書D) (1)
(マルコによる福音書1:14〜34)
ガリラヤで伝道を始める(マタイ4;12〜17 ルカ4;14〜15)14ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤに行き、神の福音を宣べ伝えて、15「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と云われた。
4人の漁師を弟子にする(マタイ4;18〜22 ルカ5;1〜11)
16イエスは、ガリラヤ子のほとりを歩いておられた時、シモンとシモンの兄弟アンデレが湖で網を打っているのをご覧になった。彼らは漁師だった。17イエスは『わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう』と言われた、18ふたりはすぐに網を棄てて従った。19また、少し進んで、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネが、舟の中で網の手当てをしているのをご覧になると、20すぐに彼らをお呼びになった。この二人も父ゼベダイを雇い人たちと一緒に舟に残して、イエスの後について行った。汚れた霊に取りつかれた男をいやす。(ルカ4;31〜37)
一行はカファルナウムに着いた。イエスは、安息日に会堂に入って教え始められた。22人々はその教えに非常に驚いた。律法学者のようにではなく、権威ある者としてお教えになったからである。23その時、この会堂に汚れた霊を持つ男がいて叫んだ。24「ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。正体は分かっている。神の聖者だ」。25イエスは「黙れ。この人から出てゆけ。」とお叱りになると、26汚れた霊はその人に痙攣を起こさせ、大声をあげて出て行った。27人々は皆驚いて、論じ合った。「これは一体どういうことなのだ。権威ある新しい教えだ。この人が、汚れた霊に命じると、その云う事を聞く」。28イエスの評判は、たちまち、ガリラヤ地方の隅々にまで広まった。
多くの病人をいやす(マタイ8;14〜17・ルカ4;38〜41)
29すぐに一行は会堂を出て、シモンとアンデレの家に行った。ヤコブとヨハネも一緒であった。30シモンのしゅうとめが熱を出して寝ていたので、人々は早速、彼女の事をイエスに話した。31イエスがそのそばに行き、手をとって起こされると,熱は去り、彼女は一行をもてなした。32、夕方になって日が沈むと、人々は病人や悪霊に取りつかれた者を皆、イエスのもとに連れてきた。33町中の人が戸口に集まった。34イエスは、色々な病気にかかっている大勢に者達をいやし、また多くの悪霊を追い出して、悪霊に、ものを云う事をお許しにならなかった。悪霊はイエスを知っていたからである。
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