十字架、聖書

  

最後の晩餐

ルカによる福音書22章14節から23節
主の晩餐

時刻になったので、イエスは食事の席に着かれたが、使徒たちも一緒だった。イエスは言われた。「苦しみを受ける前に、あなたがたと共にこの過越の食事をしたいと、わたしは切に願っていた。言っておくが、神の国で過越が成し遂げられるまで、わたしは決してこの過越の食事をとることはない。」そして、イエスは杯を取り上げ、感謝の祈りを唱えてから言われた。「これを取り、互いに回して飲みなさい。言っておくが、神の国が来るまで、わたしは今後ぶどうの実から作ったものを飲むことは決してあるまい。」それから、イエスはパンを取り、感謝の祈りを唱えて、それを裂き、使徒たちに与えて言われた。「これは、あなたがたのために与えられるわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい。」食事を終えてから、杯も同じようにして言われた。「この杯は、あなたがたのために流される、わたしの血による新しい契約である。しかし、見よ、わたしを裏切る者が、わたしと一緒に手を食卓に置いている。人の子は、定められたとおり去って行く。だが、人の子を裏切るその者は不幸だ。」そこで使徒たちは、自分たちのうち、いったいだれが、そんなことをしようとしているのかと互いに議論をし始めた。

 聖書 新共同訳より引用
 (c)共同訳聖書実行委員会
 (c)日本聖書協会 Tokyo 1987,1988

聖公会の聖餐式

奈良基督教会の井田 泉司祭の解説を掲載
2015年7月28日、井田司祭より掲載許諾
「聖公会の聖餐式について」(pdf 形式)
オリジナルは こちら

礼拝による聖書朗読

こちらも奈良基督教会 井田 泉司祭の解説です。
2015年7月28日、井田司祭より掲載許諾
「礼拝による聖書朗読」(pdf 形式)
オリジナルは こちら
日曜日の礼拝について      (主日礼拝)

 私たちの教会では、毎日曜日(主日と呼びます)聖餐式を行っています。これは、イエス・キリストが弟子たちと共に、「最後の晩餐」として行った礼拝に起源があります。私たちはこの聖餐式の中で、イエス・キリストの死、そして復活を記念し、感謝いたします。

 最後の晩餐で行われた通りパンとぶどう酒をキリストのご聖体として戴きます。キリストのご聖体を戴くことによって、主イエス・キリストを信じる者がキリストに養われ、一つとされることも表しています。

 初代教会のクリスチャンは、厳しい迫害の中にあっても、この聖餐式を守り行ってきました。聖餐式はすべての方が参加できます。洗礼・堅信を受けていない方も祝福を受けることが出来ます。

  主日礼拝は、下記の書物を用いて聖餐式を捧げることを基本としています。
  • 日本聖公会が発行する「祈祷書」
  • 日本聖公会聖歌集
  • 聖書 新共同訳(日本聖書協会が発行)
  但し、聖書の代わりに聖公会出版の「特梼・聖餐式聖書日課」(年によりA年、B年、C年の3冊あります。)を用い聖餐式を進めることが多いです。
(いずれも教会に備品として用意してありますので、お持ちでない方はお使い下さい)

 日本聖公会は、教会暦(トップページの教会予定に記載してあります)を守って、1年を降臨節、降誕節、顕現節、大斎節、復活節、聖霊降臨後の節とに分け礼拝します。降誕日、復活日、聖霊降臨日などの大きな祝日の他、聖人を覚えて祈る祝日もあり、当教会は特別に礼拝を捧げています。

 それでは、私どもの教会で、礼拝がどのように行わているのか、そのおおよその流れをお話ししましょう。(言葉の意味、詳細につきましては別途掲載します。)
 聖公会の礼拝では、次の動作を行いますが、お身体のご不自由な方、調子の悪い方、不慣れな方は着席のままで結構です。

    「立つ = 歌う、福音書朗読時の全員起立、代梼時 等」
    「座る = 聞く」
    「ひざまずく = 祈る」

  1)礼拝は、サーバが教会の鐘を打ち鳴らすことによって始まります。
  2)全員起立し、司祭(牧師)入堂のための聖歌を歌います。
  3)司祭は参入の聖語を述べます。
  4)続いて会衆(礼拝参加者)は「祈祷書」に従い唱えます。
  5)以下、司祭 → 会衆 → 司祭と祈祷書に従い唱えます。
    キリエ→大栄光の歌→特梼
  6)聖書のみ言葉を聞きます。
     ・旧約聖書(礼拝出席者が朗読)
     ・詩編(同上)
     ・使徒書(同上)
  7)福音書朗読の前の聖歌を全員で歌います。
  8)福音書の朗読 (司祭)
  9)司祭による説教
 10)「ニケヤ信教」を全員で唱える。
 11)代梼(教会委員)
 12)懺悔
 13)聖餐
    ・参加者お互いに「平和の挨拶」を交わします。
    ・奉献時の聖歌を歌います。
     歌の間に信施袋に献金(信施)します。
    ・以後、司祭は祈祷書に従い、会衆と交互に唱和を行いながら、陪餐のため
     の支度(ブドウ酒、パンの支度)をします。
    ・陪餐
     陪餐時に「主の祈り」を唱えますが、この部分を以下に掲載します。

天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。
わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
国と力と栄光は、永遠にあなたのものです。
アーメン

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