教会の歴史 〜St.Agnes Church since 1923〜

 聖アグネス教会は、日本聖公会京都教区に所属する教会で、1923(大正12)年10 月、平安女学院(St.Agnes’School)の生徒・教職員による教会として認可されました。

 当初は京都聖三一教会の聖堂で、日曜日には聖三一教会の会衆と礼拝時間を区分して主日礼拝を行っていましたが、1930(昭和5)年に聖三一教会が聚楽廻中町へ移転した後は、その聖堂を受け継ぎました。第二次大戦中は、軍需資材置場に充てられたり、戦後は占領軍将兵の礼拝に用いられるなどの出来事がありましたが、礼拝は絶えることなく続けられました。

 現在は、京都教区の中心となる主教座聖堂(Cathedral)、聖アグネス教会という地域にある一つの教会(Parish Church)、そして平安女学院の礼拝堂(Chapel)としての3つの役割で持って、信徒を学校関係者に限ることなく、信仰活動の拠点となっています。

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日本聖公会 〜The Anglican Communion〜

 日本聖公会は英国国教会(Church of England)の流れをくむ教派です。西ヨーロッパの教会がすべてそうであったように、英国の教会も約1000 年にわたりローマ・カトリック教会の一部でありました。16 世紀にルターやカルヴァンなどの宗教改革者と呼ばれる人々によってローマ・カトリック教会の教会制度や信仰理解等をめぐって改革運動が起こされ、その結果、プロテスタント諸教会が生まれました。英国においても独自の宗教改革を行ってローマ教皇の支配から独立し、英国国教会が成立しました。それが聖公会の始まりです。

 聖公会は、キリスト教の本質は聖書に記されているとする一方、カトリック的な伝統をも大切に保ちながら、ローマ・カトリックとプロテスタントの中道を歩む教会です。歴史的にも聖公会はローマ教会とプロテスタント諸教会との橋渡し(bridge church)の役目を担い、教会再一致を目指しています。

 全世界の聖公会(The Anglican Communion) は現在約90カ国に広がっています。日本では1859(安政6)年、米国聖公会のC.M.ウィリアムズとリギンズが長崎で宣教を開始し、それ以降、米国・英国やカナダの伝道団体が宣教を進め、1887(明治20)年に「日本聖公会」の組織が成立しました。教育・医療・福祉などの社会的事業にも積極的に取り組み、教育機関としては立教大学・桃山学院大学・平安女学院などの学校、幼稚園(98 園)を創設、医療ではハンセン病患者の救済、聖ルカ国際病院・聖バルナバ病院などを創り、福祉事業として日本で最初の知的障害児施設滝乃川学園、児童養護施設の博愛社や、保育所(47 所)など多くの施設をもって活動しています。

 京都では1889(明治22)年以降、米国聖公会宣教師によって積極的に伝道が行われ、現在では近畿北陸の9 府県にまたがり、約40 教会を包括する日本聖公会京都教区が設けられています。

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聖堂 〜J.M.がーディナー設計、京都市指定文化財〜

 当聖堂は、日本聖公会の京都地方部(現・京都教区)の大聖堂として1898(明治31)年に竣工し、献堂式が行われて聖三一大聖堂と命名されました。設計は立教学院初代校長も務めたアメリカ人建築家ジェームズ・マクドナルド・ガーディナーによるものです。
 外観は煉瓦造のゴシック様式の三廊式バジリカ型で、袖廊の小さい左右非対称の礼拝堂と、烏丸通りに面する東北角にある三層の鐘楼が特徴です。
 内部では小屋組みのはりなどの材木をむき出しにしたデザイン、南東角には礼拝準備室(ベストリー)が設けられ、南西角の八角形に張り出す洗礼室(バプティストリー)など、明治期のキリスト教会堂の特色を伝えています。


平面図


礼拝堂内部

 1931(昭和6)年、聖堂東側と内陣の大規模な改修で塔屋上の装飾や烏丸通に面していた説教壇が撤去されるなど、時代を経て改変がありました。聖堂内には西バラ窓のほか30以上のステンドグラス窓が装飾され、大部分は竣工当初のものが残されています。
 煉瓦造りの聖堂としては歴史的に貴重な建築であり、1985(昭和60)年に京都市指定有形文化財に指定されています。ステンドグラスのデザインはJ・M・ガーディナーで、製作は日本人です。
 またパイプオルガンは1981(昭和56)年に設置されました。


西バラ窓

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殉教者聖アグネス 〜乙女の守護者〜

 聖アグネスとはローマ帝国の禁教時代に13 歳という若さで殉教した少女の名で、ローマ執政官の息子からの求婚を拒んだことから裸身で市内を引き回されるも頭髪が伸び身体を覆ったという伝説をもち、乙女の守護者とされています。

牢獄の聖アグネス
ホセ・デ・リベラ(Jusepe de Ribera)画:1641 年
ドレスデン国立美術館(ドイツ)蔵

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教会墓地 〜京都霊園(京都市西京区)〜

 聖アグネス教会の教会墓地は京都霊園(京都市西京区)にあります。毎年、聖霊降臨日(春)と諸聖徒日(秋)の主日礼拝後に墓参礼拝を行っています。墓石の形は教会礼拝堂内のステンドグラスをデザインしたもので、色調もレンガ造りの礼拝堂をイメージしています。

建立・墓地聖別式---2002年5月27日(聖霊降臨日)

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牧師紹介 〜聖アグネス教会の教役者の紹介です〜

司祭 石塚 秀司(管理牧師)/ Shuji Ishizuka (Priest)

 2016年4月より聖アグネス教会管理牧師
 京都復活教会牧師(2012年4月〜)
 毎月第3日曜日の主日礼拝には当教会で司式・説教

執事 鈴木 恵一 / Keiichi Suzuki(Deacon)

 1972年生まれ
 2009年3月、聖公会神学院修了
 2011年4月、日本聖公会京都教区の執事に按手
 2009年4月より聖アグネス教会勤務
 男女のふたごをもつお父さん。司祭志願中です。

司祭 スコット・マーレー / Scott Murray (Priest)

 1957年、米国カリフォルニア生まれ
 1992年来日、大工修行を経て、現在は職人として注文家具を製作するかたわら、聖アグネス教会の司祭として司牧
 主に英語会衆礼拝を担当

司祭 マイケル・パイ/ Michael Pye (Priest)

 1939年、英国ソリズベリ市生まれ
 ケンブリッジ大学卒(現代語学、神学)
 1982年よりマルブルク大学(ドイツ)で比較宗教学を教授
 1995年〜2000年、IAHR(国際宗教学・宗教史学会)会長
 2005年、大谷大学客員教授として来日
 2011年、日本聖公会京都教区の司祭に按手
 聖アグネス教会の主に英語会衆礼拝に司牧

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聖アグネス教会

〒602-8021
京都市上京区烏丸下立売角
tel:075-432-3015