第17号
2001年11月23日発行

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中部の青年たち教区をリード

 十月七〜八日、中部教区フェスティバル「平和への巡礼in 21」が中部教区主教座聖堂、名古屋柳城短期大学で行われた。教区の全教会をまわった十字架の巡礼や大礼拝のコーディネート、手話通訳など、約半年がかりのこのイベントにおける青年たちの活躍はめざましく、中部教区という一つの教会共同体を平和をめざす巡礼へとリードする役割を、青年たちが担ったとも言える。

 二月に青年たちによって作られた十字架が、中部教区フェスティバルに向け、教区全二五教会を「巡礼」しました(下段を参照)。九八年に任命されたユースコーディネーターの宮島義人さん(小布施)の多大な尽力もあり、最近多くの人が教区の青年の集いに集まってきていましたが、この巡礼はその中で生まれたネットワークを大いに感じさせるものでした。毎週、数名の青年が十字架と共に遠くの教会を訪れて交わりを深め、その素朴な交わりにつられ、参加する青年たちも増えていきました。こうした巡礼の雰囲気は、中部教区が一つの教会であることを教区全体に強く意識させ、それがフェスティバル全体の方向性を位置づけたように思います。
 フェスティバル初日は、教会紹介とエルピスのミニコンサート。「これ聖公会?」との声が出るほど青年の姿が目立ちました。その夜は最後の合宿。十字架の巡礼について最後の分かち合いをしました。また、次の日の聖餐式で使うパンを祈りをもって静寂のうちに焼き上げました。
 アフガニスタンへの報復攻撃のニュースとともに「平和の巡礼」のクライマックスである大礼拝の朝がやってきました。参加者四八〇余名というこの聖餐式のコーディネートも青年中心。三年間にわたって信徒・教役者が一緒になって進めたこの礼拝の準備で、青年たちは教区の多様なタレントの引き出し役となり、斬新なアイデアが多数実施されました。たとえば、イエスが民衆の中で語り共に食事をする光景をイメージし、聖卓を主教座聖堂の高いチャンセルの上から会集席の真ん中に下ろし、食卓を囲むように席を作りました。伝統的な粛々とした礼拝諸式に始まり、だんだんとバンドによる奏楽が入り、最後には手拍子とともに歌いながら信徒と教役者が入り交じって礼拝堂を出ていく姿は、二一世紀の平和への巡礼の派遣にふさわしい出発であったように思います。
 特筆すべきもう一点として、中部教区の礼拝で初めて手話通訳と要約筆記がついたことです(下段を参照)。青年たちが司式団の真ん中で手話通訳をする姿は礼拝全体を暖かい雰囲気で包み込んだように思います。
 青年自身から「教区のフェスティバルのお客さんになりたくない」という意見から始まった様々な試みは、やがて多くの人を巻き込み、ある意味フェスティバルを乗っ取ってしまう勢いがありました。お互い率直に意見交換し、時には言い合いになることもありましたが、それが青年たちがお互いに「出会う」ことにつながったと思います。また自分たちの意見を真剣に「大人」たちにぶつけ、「大人」たちも真剣にその意見を聞こうとしてくれました。こうした「真剣さ」「必死さ」がフェスティバルを豊かにしたのだと思います。現在の教会に欠落しているのはまさにこの点ではないでしょうか。「私にできること」を言われるのを待っているのをそろそろやめて「私にできること」を必死に探してみませんか?
(中部・名古屋聖マルコ/下条展大)

全教会を巡礼、交わり深める

 中部教区では青年が中心となって「十字架の巡礼」が約半年間にわたって行われた。これは十月七〜八日の教区フェスティバルに向けての活動の一つであった。十字架が中部教区の全二十五教会を毎週一教会ずつ訪れ、人々に祈りやフェスティバルへの想いを込めてもらい、その十字架を大礼拝で献げるといった趣旨で半年間の巡礼が計画された。十字架に想いを込めれば、大礼拝に欠席しても、心が参加できると考えた。
 小布施で高さ一七〇の十字架が作られ、四月一日主教座聖堂で出発式の礼拝を森主教と一緒に献げた。また毎週全教会の礼拝では「『教区フェスティバル』を迎える祈り」、「『十字架の巡礼』の祈り」を献げた。
 青年たちは移動のための資金をカンパや補助ではないかたちで集めようと、クッキーやパン、牛乳パックから葉書を作った。どちらも多くの方々の協力を得、訪れた先々で評判となった。いつしか作業場は青年たちの交流の場にもなっていた。
 「十字架を通して、つながる・みつめる・わかちあう」が「十字架の巡礼」の合言葉だった。人々が巡礼に参加することで、訪れたことのない教会で新たな仲間と出会い、一人ひとりがこの十字架の前で改めて自身と向き合い、十字架の前で場所や時は違っても、自分と同じように手をあわせた姉妹兄弟と想いを共有できるようにと願いながら青年たちは十字架を運び続けた。
 十字架は二十五教会の聖餐式だけでなく、マルコ、マタイ教会五十周年記念礼拝にも参加した。そして巡礼の中でのべ一五〇〇人近くが祈り、想いを込め、大礼拝で献げられた。
 「十字架の巡礼」はこうして達成された。しかし、「平和への巡礼」は今始まったばかりである。次の一歩が踏み出される日も遠くない。
(中部・名古屋聖ステパノ/村田真)

手話を通して

 今回のフェスティバルでは中部教区の礼拝では初めて手話通訳と要約筆記をつけました。それぞれ、一月、三月からサークル活動をスタートし、フェスティバルで奉仕することができました。手話通訳は八割が青年たちという構成。七月から定例のサークルの中で、祈祷書や聖書を手話に訳し、直前には合宿もし、それぞれのパートの手話を一生懸命習得しました。始めて数ヶ月、自分の箇所を覚えるのに精一杯。途中で忘れたりしないか、と心配しながら、「伝わりますように」と思いを込めました。
 手話を始めて、普段どれだけ何げなく話しをしているのだろう、と驚かされました。忙しくて人の顔も見ずに話しをしていることもあります。手話では顔の表情などがとても大切。向かい合い、全身の動きや表情に、お互いの「伝えたい」という思いが溢れてきてとても楽しく、嬉しいです。「同じ言葉を聞き、祈りを分かち合いたい」という思いが根本だなと感じました。普段から相手と向き合い、思いを大切にする姿勢でありたいと思います。今はとにかくもっと手話が話せるようになりたいと強く感じています。
(中部・岐阜聖パウロ/三原美香)


日韓交流、青年たち企画から参加

 八月十六日から一週間にわたって行われた日韓青年交流プログラム(日本聖公会日韓協働委員会・大韓聖公会韓日協同委員会の主催で、今年は青年たちも企画段階から参加)に今年も参加しました。「共に歩もうこの道を」をテーマに歴史教科書論争について、経済悪化によって引き起こされている諸問題、特にホームレスの問題について日韓両国の青年たちで話し合いの時を過ごしました。
 今回は川崎や寿町を会場に行われました。寿は日雇い労働者の町として知られています。一つの町が出来上がってしまうほど、毎日職を求めてここに人が集まってくるのです。私たちの住む沖縄にはこのような町はありません。ここで私は不思議な光景を目にしました。川を挟んで、向こう側は高級住宅が建ち並び、川のこちら側では、ホームレスの人々がずらりと住んでいるのです。昨年の韓国でのプログラムでは外国人労働者の町を訪ねワークを行い、「発展途上国」の問題について学び社会のあり方について考えましたが、まったく同じようなことが、私たちの身近でも存在するということを知りました。私の目の前を高級車が横切るたびに、問題意識の低さに気づかされ、決してよその国の出来事ではなく、私たちの身近で起こっているのだと強く感じました。
 貧富の差は簡単にはなくならないかもしれませんが、差を縮めて互いに助け合い、祈り合うことは可能ではないでしょうか。また、教科書問題についても同様に、他人事のような意見が両国の青年たちの間ですこし目立ちました。難しい知識はなくても、起こっている問題に対して、関心を持ち一緒に考えることはできます。あふれるくらいに物に恵まれ不自由なく生活できるようになったこの世の中で、目の前のことで頭が一杯になり、日々の生活に追われ、自分のことで精一杯になりがちではないでしょうか。私はこのキャンプを通して「心のゆとり」について学んだ気がします。心のゆとりが消えたとき、祈ることも忘れてしまいます。今後の課題は「ゆとり」かもしれません。
 なお、今回のプログラムでは東京や横浜教区の様々な教会に分かれて宿泊する日があり、それぞれの教会で暖かく歓迎していただきました。
(沖縄・名護聖ヨハネ/呉屋淳子)


イギリス〜イタリア、「帳消し」訴え自転車で走る

 昨年、英国聖公会のロジャー司祭一行が、ジュビリー二〇〇〇キャンペーンで、自転車でアメリカを横断し、九州・沖縄サミットに合わせ日本では福岡から沖縄まで走った。僕は自転車好きでもあったので参加した。
 これは途上国の返済不可能な債務の帳消しを多くの人へ訴えるため。貧しい国では、債務返済で医療・教育等の予算が削られ、立場の弱い人々にしわ寄せが来ている。借りたお金はとっくに返しているのに、利子や通貨価値の変動で返せないほどの債務になっているのには貸す側に多くの問題がある。
 「今年もサミットに向かってイギリスからイタリアまで走るがどうする?」とメールが届いた。英語が分からないし、知識もとぼしい、しかも海外旅行経験なし。かなり悩んだが、サイクリングキャンペーンなら債務問題解決のために自分にもできると思い、周囲の応援もあり、ロジャーさんたちとも会いたいと思ったので参加した。
 イギリスを四百キロ走り、フランスを縦断して、アルプス山脈を越えて、イタリアのジェノバまで約二千キロ、全二十三名、サポートカー二台。イギリスでは、クリスチャンエイドという教会のNGOのメンバーの家に泊まらせてもらった。フランスからジェノバまではキャンプ。サミット中のジェノバでは、しきりにヘリコプターが飛び回り、あちこちで煙が上がっていた。二十万人以上がこの街に集まってきていたとも言われている。今回の旅は、ほんとにいろいろな体験をすることになった。来年も債務帳消しが進まなければ、ロジャーたちは走るだろう。その時はまた一緒に走れればと思っている。
(九州・宗像/緒崎智一)


アフガニスタンの難民について学ぶ

 実際にパキスタンで難民の状況を見て心がゆり動き、活動を始めた友人が、難民への援助とその状況を知ってもらいたいということで、七月十五日、学習会を開きました。また、九月突然のテロ事件によって難民の状況は急変し、急遽第二回の学習会を十月七日に行いました。私たちは、今パキスタン・アフガニスタンに行っている美智子ちゃんと、貧しさと恐怖の中で生きる難民の人たちのことを覚えて祈るのみです…。アフガニスタン難民を支援する日亜友好会HPは神戸教区青年交流会HPからリンクしています
(神戸・神戸聖ミカエル/中村香)


九州から平和を

 去る一〇月二八日に久留米聖公教会にて、九州教区「平和を考えるプログラム」実行委員会の定例会が開かれました。四教会から約二〇名が出席。話し合いの結果、昨年・今年に引き続き、来年二〇〇二年にも平和について学ぶプログラム「長崎に立つ」の開催を決定。期日は二月九〜十一日、長崎聖三一教会を主会場として開催する予定。今後、全国からの参加も呼びかける予定。アフガニスタンに空爆が続いているこの状況下、これまでの学びをどう活かせるかが大きく問われる中での開催となるでしょう。
(九州・宗像/柴本孝夫)


秋の青年交流会キャンプ

 九月十二〜十四日に行われた今回の神戸教区青年交流会のキャンプは、自然に囲まれた環境の中で、黙想の時を持つことがプログラムの中心でした。自らの呼吸に意識を向ける。自然の息吹と声に耳を傾ける。すると普段は気づかない小さな音が。十三日の夕の祈りでも、瞑想をまじえてテゼ形式の礼拝を行いました。
 会場になった和歌山県南部川村にある臨済宗妙心派本誓寺「ふるさと道場」には露天風呂があり、夜、空には満天の星が・・さらにはこれまで見たことのないような巨大な流れ星まで!
 平日日程の交流会で参加人数は少なかったのですが、とても楽しく、充実した三日間でした。
(神戸・神戸聖ミカエル/金田憲治)


歴史教科書問題を考えるエキュメニカル青年の会、その後動き

 八月一五日に最終的な教科書採択がなされ、この会の名前に関する活動は現在なされていません。しかし、せっかくつながりの出来た会なので、今後も継続して、何かの勉強会や交わりを深めていこうということで、現在も存続しています。現在は、十月に起こった同時多発テロに関する(アフガニスタンの状況など)勉強会が計画されています。個人的には、それぞれのつながりの中で、各教派の青年たちと楽しく、そしてまじめに様々な取り組みをしていける会に発展していけばいいなと思っています。始まりは、「新しい歴史教科書」に反対して座り込みを始められた韓国の国会議員の方の影響ですが、今後は名称も変更して、よい交わりの会になることを願っています。青年もやればできるということを改めて実感させられた会でした。私自身は、忙しさにかまけてなかなか今回のテロに関する政府の動きなどに敏感に対応しきれていませんが、いつも祈りの中で覚え、何らかの声を発していこうと思っています。
(京都・聖公会神学院学生/矢萩新一)


沖縄への訪問継続

 八月二五〜二九日、藤沢聖マルコ教会の青年会を中心に、参加者一二名で沖縄を訪問しました。宿泊は、小禄聖マタイ教会と久高島コミュニティーホール。
 今年の趣旨は、沖縄土着の文化や習慣に触れることでした。初日、まずは小禄の教会の裏にある団地のパーティーに招かれエイサーなどを満喫しました。二日目には、主日礼拝に参加し、二年ぶりに李司祭の説教を聴き一同感嘆。三〜四日目、いよいよ離島一泊企画で久高島へ。久高島は沖縄土着宗教発祥の地です。島内の様々な聖域見学や、離島の生活に触れ、改めて沖縄のもつ本土とは違う文化を学びました。また、キリスト教徒である参加者が沖縄土着宗教に触れ、違いや類似などを感じていたことも興味深いことでした。五日目に帰路に。
(横浜・藤沢聖マルコ/渡部明央)


大阪で青年礼拝始まる

 一〇月七日午後五時より、大阪聖パウロ教会にて第一回青年礼拝が行われました。これは、今年八月に神奈川県で行われた「第七回・聖公会韓日青年交流プログラム」の報告会を開こうというところから始まって、「どうせなら、以前から構想中だった青年礼拝を同時にしようではないか」ということで実現したものでした。そこで礼拝の中では、交流プログラムの参加者である村上恵依子さん、任司祭、私の三人がメッセージを行うという形となりました。
 礼拝後には、交流会ということで、みんなでチヂミを焼いて戴きました。チヂミの作り方を伝授してくださったのは、ホームレス自立支援センターむくげの会の代表でいらっしゃる徐牧師とそのご家族でした。本場の味を思う存分楽しませて頂き、一同大満足でした。
 今回は、教区、教派を越えて三〇名ほどの参加者が与えられ、有意義なひとときを過ごすことができました。今後も、月一回のペースで青年礼拝を行っていく予定です。(大阪・芦屋マルコ/錦織恵里)

青年による証し

 九月四日、大阪教区連合男子会主催の「祈りと証しの会」が大阪聖パウロ教会で行われた。尼崎聖ステパノ教会の鈴木整と石橋聖トマス教会の村上恵依子が証しをした。鈴木君は教会につながっていることの大切さに青年活動を通して気づき始めたことや、両親の影響が大きかったことなどを率直に語ってくださった。私は、聖和大学のキリスト教学科に入学したこと、キャンプなどでの出会いを通して今の自分があることなどを語った。証しを通して神様の大きな愛の中で歩んできたことを確認することができ、証しする恵みにあずかれたことを本当に感謝している。(大阪・石橋聖トマス/村上恵依子)


 一一月一七日、京都聖ステパノ教会にて、「まったりミーティング」が行われた。内容は、情報交換、「Face to Face」、今後の青年活動について意見を交わした。昨年二月に行った「よせ集めの会」を、来年に開催できないかどうか話し合った。「よせ集めの会」は、これから青年活動でやりたいことを「よせ集め」て、今後の活動につなげてゆこうとするもの。(京都・橋本基督/藤原健久)


ボランティアキャンプ

 八月一二〜一六日、八日市場市にある「九十九里ホーム」で横浜教区ボランティアキャンプが行われた。身体障害者養護施設「聖マーガレットホーム」、老人福祉施設「九十九里ホームデイサービスセンター」の二施設でのボランティア。戸惑いと驚きの中で日常業務に加えていただき、それぞれの施設に入居/利用する方々、職員の方々との「出会い」が与えられる。ミニコンサートも開催。体は疲れ果てるが日常の心の疲れが吹き飛んでいく。初参加の篠田さん(藤沢聖マルコ)は教区報に「九十九里は夢の世界に感じた」と綴った。「出会い系」「癒し系」がセットで語られる今日だが、日常を離れた場所での生の「出会い」がこの交わりにはある。「他者との出会い」である以上に「自分と、創造者との出会い」を伴った出会いで、それは真の癒しをもたらす。(横浜・川崎/小林祐二)


CCAアジア・ユース・ウイーク二〇〇一の冊子『Living the Lord's Player』 をもとに、もう一度「主の祈り」について見直し、お互いに分かちおうと計画を進めています。まだ具体的な予定は決まっていませんが、みんなで作りあげる息の長い活動になっていけばといいと思っています。(京都・八木キリスト/池本真知子)


大阪教区の青年交流会に参加して

 初めて参加の教区礼拝(一〇月一四日)を無事終え、青年会の交流会に参加しました。まず、ボーリングに行きました。それから、大阪聖パウロ教会に向かい、鍋をしました。久々に友人とも会えて、しかも健康的に遊べたのがとてもよかったです。行こうかどうしようか迷いましたが、みんなとてもあたたかく、参加して本当に楽しく過ごせました。(大阪・西宮ペテロ/松本智子)

バーベキュー大会

 七月一四日、西宮聖ペテロ教会にてバーベキュー大会が行われました。天気にも恵まれ、参加者も五〇名。今回は青年有志の呼びかけで、教区の青年・中高生の交わりを深める目的。ゲームをしたり、バーベキューをしたりと、和気あいあいとした時間を持つことが出来ました。
 私達には教会に来る子どもの数を増やすことが出来なくても、多くの行事や出会いなどを通して機会を作ることは出来ます。そしてそこで、多くを感じ自ら何かを得られる環境作りをしていきたいと思います。(大阪・尼崎聖ステパノ/鈴木整)


青年フォーラムを超えて

 八月二五日から二七日、伊豆聖マリヤ教会(横浜)で、主に池袋聖公会青年による「青年フォーラム〜MESSAGE 受けとめること・伝えること・生きること」を開催。参加者は十五名ほど。またこのフォーラム開催支援(財政支援含)のため、七月二八日、カトリック東京大司教区前補佐司教の森一弘司教をお迎えして、講演会を開催しました。
 「青年フォーラム」開催のきっかけを作ってしまったのは、この私。教会に行くのが重荷になっていた私は、池袋の青年MLに「もう教会には行きません」と宣言。丸々一ヶ月逃亡しました。それがきっかけで、MLのやりとり、青年会解散などがあり、青年たちがお互いの人生に本当に出会っているかという問いかけの中で、このフォーラム開催となりました。
 このフォーラムは、八木司祭や森司教からのメッセージ、青年同士のメッセージなど多種多様。生まれて初めて人前でめちゃくちゃ泣いてしまいました。「様々な人生に出会うこと、受けとめ、伝え、生きること」のほんの氷山の一角でしかありませんが、そのときの苦しくて悔しくて悲しくてでもなんだか暖かい気持ちの中で、それを感じました。出会いの中で、自分に与えられた恵みに感謝しています。
 森司教の講演で、私が心に残ったメッセージを紹介します。「一人の人が精一杯生きようとしている。それにみんなが共感してこころを開き合う。それが人間にとって一番尊いことであり、一番すばらしいことであり、一番感動的なことなのです。」
(東京・池袋/加藤篤史)


日韓交流の中で

 九月三〇日、牛込バルナバ教会にて、『なぜ?教会なのに・・・日韓の歴史、在日の人権、教科書問題』というイベントが行われました。青年からの声として、日韓聖公会青年プログラムに参加した経験から、私は以下のような発題をしました。「日韓青年交流プログラムは、私たち青年がともに集い、出会うことを通じてお互いの国の歴史や文化を学び、新しい未来に向かって歩んでいくこと、そして、参加者だけにとどまらない交流を目的としています。」「私たちの出会いは本当に小さな出会いですが、こんな出会いがどんどん増えてお互いの歴史や未来のことを他人事としてではなく大切な友だちのこととして考えることができるようになることが必要だと思います。そのためにもこうした交流、そして、さらに考えたい人のためのプログラムが必要ではないではないでしょうか。」
(東京・池袋/河崎真理)


教区青年ワークキャンプ

 七月二三〜二六日、南三原聖ルカ教会(千葉県)に九名の若者が集った。南三原の教会は管理牧師と数名の信徒の手によって維持管理が行われている。海岸まで歩いて一〇分の場所で、トタンの建物は定期的な塗り替えが必要。錆落とし、錆止め塗り、上塗りと、会館の南側の塗装を終えることができた。しかも、合間を縫って海水浴やバーベキューまで楽しんだ。信徒の方々との交わりの時も与えられ、それぞれが「またここに集わねば」との思いを抱いたことであろう。(横浜・川崎/小林祐二)


京都もワークキャンプ

 八月十六日〜十九日まで、奈良県の五條聖三一教会でワークキャンプが行われた。参加者総勢十八名。とっても暑い中、教会の壁のペンキ塗りを中心に、木の伐採、草刈りなどのワークが進められ、二度塗りしながら丸二日間で予定していたペンキ塗りは完了、ボーボーに生えていた草も見事に刈りとられていった。そしてヘトヘトになりながらも毎夜遅くまで語り合い交わりを深めていった。十九日には橋本・笠田・五條の三教会の主日礼拝に出席、きれいになった外壁を見て満足げにひたりつつ昼食を共にした。
(京都・聖アグネス/西井智子)


京都でもニュースレター発行

 十月二六日、京都教区青年「まったり元気」計画推進実行委員会が『Face to Facce』 第三号を発行した。通信では、藤原健久編集長(教区宣教局教育部青年活動窓口)の巻頭言、教育部リーダー研修会の報告を藤本仁さん(大津聖マリア)、五月に行われた青年交流キャンプの報告を斉藤仁さん(京都聖マリア)、青年サッカー交流会について武村紀美香さん(奈良キリスト)、小学生キャンプについて古賀弘章さん(奈良キリスト)、中学生キャンプについて小林宏治さん(敦賀キリスト)、ジュニアユースキャンプについて斎藤知里さん(京都聖アグネス)、五條聖三一教会ワークキャンプについて北村真紀子さん(彦根聖愛)、青年有志によるTシャツ作りについて安藤崇さん(大津聖マリア)、洗礼・堅信を受けて北村克彦さん(大津聖マリア)、近況報告を山下寛晶さん(京都聖光)、歴史教科書問題をめぐるエキュメニカルな青年の動きについて矢萩新一さん(京都教区聖職候補生)、ジュビリー2000債務帳消しキャンペーンと米「テロ」事件について小林聡さん(京都聖ステパノ)。


来年八月、聖公会の青年対象 スタッフ研修コース開催

全国青年ネットと協力委員会で初の試み

 全国青年ネットワーク事務局と学生青年運動協力委員会では、来年八月、聖公会の青年を対象とするスタッフ研修コース(リーダートレーニング)を準備している。詳細は現在検討中。日本国内において八月前半に一週間程度のプログラムになる予定。青年大会や青年活動、またその他教会内外の様々な場で必要となるコーディネーターとしての実践的な技術と、キリスト教の基礎的な理解を、全国の聖公会の青年との交わりの中で、じっくりと身につけようというもの。


来年三月、第一回全国エキュメニカルユースキャンプ開催

 来年三月二十一〜二十四日(予定)、全国の各教派の青年を集めてリーダーシップトレーニングのキャンプが行われることとなりました。エキュメニカルとはどのような考え方なのかを考えながら、普段触れ合う機会の少ない他教派の青年たちと交流することで、新たなネットワークを作り、青年活動を活性化しようということがこのキャンプのねらいです。内容としては、難しい講演会はなるたけ避け、体感型のプログラムを数多く取り入れることで、参加者がプログラムに深く入りこめるようにし、またエキュメニカルが実践されていない社会現実を自分のものとして感じてもらいたいと考えています。青年どうしの様々な意見交換や、情報交換ができるような楽しいキャンプにしたいと思っています。教会の若返りのためにも、なるべく若い世代の参加を期待しております。(東京・聖テモテ/大畑智)


おすすめ!SCM現場研修

 三月九日〜一七日に予定されている「現場研修」。言葉どおりです。大阪の生野では、町工場で働き、実際に生野の町の人々に出会います。釜々崎ではそこに寝泊りして、実際にホームレスのおじさんやおばさん達に出会います。自分の生活から離れ約一週間、そこで生活することは、あまりにも非日常であり、しかし町の人たちにはそれが日常であり、そんな中だからどんどん色んなものを吸収してしまって、頭も心もいっぱいになって大変かもしれません。日本社会の裏側とも言うべきこれらの地域には、様々な問題があります。夜には、講師をお呼びしてそれらについてのたくさんの話を聞きます。さらなる夜には、研修生達が今日、なにがあったのか、どんなことを感じたのかなどなど、みんなで聞きあう時間もあります。一人一人の体験をみなで分かち合うことで、多くの気付きもあるでしょう。意見をぶつけ合う事で、本当の友達関係を築けることもあるでしょう。
 在日韓国・朝鮮人の問題やホームレス問題について、教会や本屋さんにはたくさんの本が並んでいるかもしれませんが、生野と釜々崎、ここには本物があります。それを「見に」来て下さい。(神戸聖ミカエル/中村香)


予告!九州で日・韓・在日、エキュメニカルで、出会いと学び

 第2回在日・日・韓キリスト青年共同研修の予告です。今年の4月に韓国のチェジュ島で行われた研修の第2回。来年二月後半に一週間を予定。主催は、NCC関西青年協議会、韓国基督青年協議会、在日大韓基督教会青年会全国協議会。
 場所は、九州北部(小倉周辺)及び長崎が第一候補となっています。小倉周辺では、ホームレス支援などいろいろな教会の働きを見に行こうと考えています。また小倉教会に近い筑豊には、日本最大の炭坑跡があり、そこは多くの朝鮮人が強制労働させられた場所でもありフィールドワークを行おうと思います。また様々な講演も予定しています。
 この企画は韓国人、日本人、在日コリアンが全日程を通じて共同生活をします。夜は学び・体験の分かち合いやゲームなどを通して、様々な壁・距離を越えるための時間を持つ予定。教派の垣根を超えたエキュメニュカルな活動が大きな目的です。
 詳細は未定ですが、関東・関西・九州で事前学習会などを月一回のペースで行っていく予定です。
(九州・福岡/佐山燈)


 神戸教区青年交流会では、十月十六日、ニュースレター『激変』を発行した。内容は、金田憲治さん(神戸聖ミカエル)による秋の青年交流会キャンプの報告、日韓青年交流プログラムについて松本真一さん(明石聖マリア・マグダレン)、その他活動予定などを掲載。


 昨年初めて行われた札幌市内超教派合同青年クリスマス会を今年も、との呼びかけがあり、近々準備会が持たれる予定。昨年は聖公会札幌キリスト教会が会場で七〇名出席。テゼの曲を取り入れるなど雰囲気のある良い礼拝ができた。今年は教団の教会で行われることになりそう。札幌市内では超教派のプログラムは過去にもあまり例がなく、画期的な試み。(北海道・札幌キリスト/下澤昌)


京都・大阪・神戸サッカー

 十一月二四日に最近恒例となっているサッカー大会が淀川河川敷海老江グランドで午後一時から行われます。当日の写真などは神戸教区青年交流会HPにUPしますので、是非ご覧ください!
(神戸・聖ヨハネ/さこ田直文)


USPG三〇〇周年記念礼拝

 九月二三日、神戸聖ミカエル教会にて、USPG三〇〇周年記念礼拝が行われた。当日は約二百人が訪れた。先達の蒔いた種から実った(?)私たちは、神戸・大阪の青年約十五人が集まり前日から泊まりがけで豚汁を仕込み、当日奉仕するという形で、USPGの働きと神様に感謝を捧げました。(神戸・聖ミカエル/中村香)


アドベントワークキャンプを、十二月七〜十日まで明石聖マリア・マグダレン教会にて行います。内容は木の伐採、ペンキ塗り等。部分参加可能。参加希望者は090・8161・7437(松本)まで。神戸教区以外の方もお待ちしてます!
また、二月中旬にも米子ニコラス教会を会場にスキーキャンプを予定。日時・詳細は近日中に神戸教区青年交流会HPで発表!また携帯電話でも質問を受け付けております。(神戸・明石マリア・マグダレン/松本真一)


日韓URM協議会

 十月二九日から十一月一日にかけて、NCCJとNCCKの共催で、韓国の慶州において日韓URM協議会が行われ、NCCJの青年枠で参加しました。韓国の民主化運動をはじめ今まで様々な社会活動をキリスト教の立場から行ってきたURMでしたが、今回の協議会は今までの日韓連帯の歴史を再確認するとともに、新しい世紀における両国の新しい社会問題を相互に学び合い、今後のURM運動の課題と展望を模索する会議となりました。様々な分野から色々な人材が集まり、密度の濃い話し合いと交流ができました。
(東京・聖テモテ/大畑智)


Tシャツ作り

 今夏青年有志でTシャツを作り販売した。これは、青年活動を盛り上げていく一つの手段として、京都教区の青年たちがスタッフをしているキャンプ(小学生、中学生、Jrユース)の結びつきを強められるようなことができないかという思いの中進められた。(京都・大津聖マリア/安藤崇)


イスラム世界を知る
現代キリスト教セミナー

管区学生青年運動協力委員会主催で、「アラブ・イスラム世界とキリスト教」をテーマに開催される。講師は、村山盛忠さん(日本基督教団牧師)。来年一月七〜九日、富士箱根ランドスコーレプラザ。一般二万円、学生一万八千円、部分参加可。問い合わせは、名古屋学生青年センターまで。


 

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