聖パウロという人物 〜剣と書物〜新約聖書には以下の書が収められています。 | |
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このうち「ローマの信徒への手紙」から「ヘブライ人への手紙」までは『パウロ書簡』と呼ばれ、こんにちの学説上(一部の異論も ありますが)、聖パウロが執筆したと考えられています。「使徒言行録」とこれらの書簡を読むことにより、聖パウロの人柄や歩みを 知ることができます。 ユダヤ名「サウロ」(ヘブル語では「サウル」、「パウロ」はギリシャ名)は、熱心なユダヤ教徒であり、初代キリスト者を迫害する者の
ひとりでした。サウロはある旅の途中で、突然鮮烈な光に照らされ、道に倒れ込みました。「サウル、サウル、なぜ、わたしを迫害するのか」
(使徒言行録8:4)と呼びかけるイエスの声が聞こえ、それ以来、彼は視力を失い、幻を見るようになりました。
ある日、彼が見た幻は「ダマスコでアナニアというキリスト者が視力を回復させる」というものでした。その幻のうちに示されたダマスコへ
出かけると、アナニアとの出会いがあり、彼は幻のとおり癒やされたのでした。「パウロの回心」として知られるその出来事以降、パウロは
一変してキリスト者としての道を歩み始め、それまでとは逆に自分が迫害される立場になったにもかかわらず、他のキリスト者たちと協力して
危険な旅を続け、イエス・キリストの教えを遠地まで届けました。 |
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右の写真は、当教会の礼拝堂にあるパウロの聖像です。斬首刑で殉教し、たくさんの書簡を記したことから、多くの場合、聖パウロの 姿は"剣"と"書物"で象徴されます。 |
(ご案内)当教会では、日本聖書協会発行の「聖書 新共同訳(旧約聖書続編つき)」を使用しています。
本文引用:
聖書 新共同訳
(c)共同訳聖書実行委員会
Executive Committee of The Common Bible Translation
(c)日本聖書協会
Japan Bible Society , Tokyo 1987,1988