イエス・キリストが実際に十字架を背負って歩まれたローマ総督邸からゴルゴタの丘に続く道は、VIA DOLOROSA (ヴィア・ドロローサ:悲しみの道)と呼ばれています。古くから多くの巡礼者が歩むこの道には、いつしかキリストの苦しみを 記念し、祈るための「留(りゅう:ステーション)」が設けられるようになりました。 教会の中庭や礼拝堂内などに、エルサレムのVIA DOLOROSAと同じようなキリスト受難を巡る14(もしくは15)の留を据えたものが 「十字架の道行き」です。
当教会の道行きは、信徒の手によって彫られた14枚の木製レリーフで、礼拝堂内に掲げられています。随所にはめ込まれている 小石は、VIA DOLOROSAで拾われたものが使われました。 キリストの受難と復活を通じ、この世界に神の愛が示されました。各留を黙想と祈りで巡ることにより、私たちはますますその 深い愛に触れることになるでしょう。