調和のとれたグループは
和音を奏でるベルのように

川崎聖パウロ教会を活動拠点にしている2つのハンドベルグループを紹介します。(2019年現在、セシリアは休止中、クララは他所で活動しておられます。)

セシリア・ハンドベルクワイヤ

セシリア・ハンドベルクワイヤのメンバー写真

1986年にハンドベルが寄贈されたことをきっかけに、同年クリスマスイブに6名の有志による初演奏が行われました。 翌年には教会婦人会のメンバーを中心としたグループが作られましたが、当時指導に当たられていた先生が多忙のために 辞任され、その後は自主的な活動が続けられました。1996年に新たなハンドベル指導者として佐藤数穂先生をお迎えして、 それを機に「セシリア・ハンドベルクワイヤ」と名付けられ今日に至っています。多数のメンバー入れ替えを経ながらも、 月1回(第3日曜日午後)の練習が続けられています。
教会のクワイヤということで、礼拝の中で演奏する楽曲がレパートリーの中心です。教会信徒がメンバーの母体になって いますが、希望する方は教会内・外を問わず、常時募集中です。ハンドベルへの情熱にかられ、遠くから参加するメンバーも います。
教会の大きな祝日であるクリスマスやイースター礼拝だけでなく、ここ数年は神奈川県東部地区の聖公会の教会が合同で 開催する音楽の集いや友人の結婚式で演奏する機会にも恵まれ、レパートリーが少しずつ充実してきました。



クララ・ベル・リンガーズ

子供が同じ幼稚園に通っていたというつながりから1996年に結成されたママさんサークルです。 教会をお借りして毎月2回楽しく練習しています。主な活動は、聖パウロ祭、東神音楽会、クリスマスの年間3回の 教会行事の際、演奏しています。



所蔵するハンドベルとチャイム

ハンドベルは、今から約400年前にイギリスの教会でタワーベルの練習用に造られたのがその起源だと言われています。 タワーベルとは教会の塔などに設置された「音程の異なる複数の鐘」のことで、当時はその鳴らし方(チェンジ・リンギング) で時刻や出来事などを地域に知らせていました。やがて礼拝中の賛美歌演奏などにも用いられるようになりましたが、楽器と してのハンドベルはアメリカに渡ってから成熟しました。「イングリッシュ・ハンドベル」が正式な名前です。
ハンドベルの製造メーカーとして著名な会社は4社あります。日本でもよく知られるハンドベルメーカーは米国のマルマーク社・ シューマリック社ですが、マルマークは華やかで澄んだツヤのある(倍音が少ない)音が、シューマリックは鐘の音らしい 伝統的でハリのある(倍音が多い)音がそれぞれ特徴です。また、英国のホワイトチャペル社・ジョン・テイラー社は、 ともにタワーベルの製造メーカーとしても有名です。国内メーカーではアプリ社が2007年に25音、2008年に32音のハンドベルを 発表しましたが、奏でられる音域がまだ狭いため今後の製品開発が期待されます。
当教会が所蔵するハンドベルはシューマリック社製で、37個3オクターブの音域をもっています。このハンドベルは1986年に 信徒から教会に寄贈されました。

チャイムは、ハンドベルの普及の過程で生まれた楽器です。ハンドベルと比べると楽器自体が軽く、取り扱いが簡単です。 しかし、ハンドベルの単なる代用楽器としてではなく、独自の機能を備えた新しい楽器と言えるでしょう。さらにハンドベル との相性もよく、互いに調和してハンドベルの音色に新たな響きを加えることができます。「ハンドチャイム」のほか、商標 上の関係で「トーンチャイム」「メロディチャイム」「クワイヤチャイム」などの名前で呼ばれています。
当教会で使用するチャイムはマルマーク社製で、25本2オクターブの音域をもっています。

ハンドベルは一人では演奏できない楽器ですが、だからこそベルの響きがひとつになるときの感動と至福は、何ものにも 代えられない素晴らしさです。ハンドベルに興味がある方、メンバーとして参加を希望される方は、教会までご連絡ください。(2019年現在、セシリアは休止中、クララは他所で活動しておられます。)

戻る