南三陸町

活動内容

◆外国人支援(ホームヘルパー2級資格取得プログラム)

南三陸町志津川でフィリピン人女性たちのホームヘルパー資格取得のサポートをしてきました。日本人と結婚し、日本で生活している中で震災により家や仕事を失った方です。2011年7月から毎週土曜日に勉強会を行ってきました。基本的な日本語力のアップから始まり、専門的なテキストを用いての座学、実技、実習を経て2012年4月に6人のフィリピン人女性がライセンスを取得しました。実技、実習においてはサンコーカレッジの特別な協力をいただきました。毎週勉強会後には聖餐式を行い、カトリックの信徒である受講生達とともに祈りの時を持つ事ができました。

◆子どもを対象としたプログラム

ホームヘルパー資格取得のための勉強会中、受講生の子ども達といっしょに過ごしました(2011年7月〜2012年4月)。

勉強会後の聖餐式の際、こども祝福式を行ったり、2012年7月には、他の地域の外国人支援を通して繋がった子どもたちといっしょにキャンプを行いました。

◆緊急支援物資搬送と志津川おもちゃの図書館「いそひよ」

大震災後、一時は1500人以上の避難所となったベイサイドアリーナに、世界中から寄せられた水(ペットボトル)、カップ麺(大韓聖公会から)、無洗米など緊急支援物資を繰り返し運び入れました。

ある時被災地を中継するテレビ映像に、おもちゃ図書館「いそひよ」代表の鈴木清美さんが登場して、ご両親が行方不明で探していると語っておりました。以来、いっしょに歩こう!プロジェクトは鈴木さんと接触し支援、彼を通じて志津川への支援の和を広げていきました。

立教女学院はいっしょに歩こう!プロジェクトとの連携から、おもちゃの図書館の開設場所としての建物再建を目指し、鈴木さんを全面的にサポート、また南三陸町の学校等に支援を続けました。

南三陸町の情報

志津川湾ではギンザケ、カキ(牡蠣)、ホタテガイ、ホヤ、ワカメなどの海面養殖業が盛んに行われてきている。近年では農漁業体験を含む滞在・体験型の観光にも力を入れていた。
2011年3月11日南三陸町では最大震度6弱を観測した。地震に伴う津波が直撃し、町役場も流され、職員の多くが犠牲に。町の防災対策庁舎では町職員32人が津波で犠牲に。南三陸町の女性職員が震災当日、津波到達の直前まで「6メートルの津波が来ます。早く高台に避難してください」と防災無線で呼び掛け続け、自らは津波にのみ込まれて行方不明に。4月23日に遺体が発見された。
町人口の約半数にあたる人数が一時、避難生活。

震災被害データ(宮城県発表平成24年4月6日現在)

●人的被害
死亡者        609人
(直接死       589人)
(関連死       20人)
行方不明者      270人

・直接死とは:津波や家屋倒壊などが原因で死亡したと被災市町村で確認された方の合計。
・関連死とは:直接死以外で、この震災が原因で死亡したと災害弔慰金支給審査会等で認定された方の合計。

●建築物被害
全壊         3,142棟
半壊         173棟
一部損壊       1,210棟

応急仮設住宅(国土交通省住宅局発表平成24年4月2日現在)

地区数        58地区
戸数         2,195戸