石巻市

活動内容

◆外国人支援

物資支援(衣料品、暖房器具等)、生活相談、子どもたちの宿題の手伝い、学校から配布されるプリントの説明、フリーマーケット形式での物資配布、英語講師養成講座の開催(2012年4、5月)

外国から石巻へ嫁いできた女性のいる在宅被災者家庭への訪問活動を行っています。
英語講師養成講座はカリタスジャパン石巻ベースを会場としてお借りしました。この講座は英語を教えるカリキュラムを持つフィリピン人の団体と協働して、宮城・岩手県の各地で開設しています。この講座の運営にはアングリカン・コミュニオン・ファンド、アメリカの聖公会支援団体ERDの支援を受けています。

 

◆子どもプログラム

英語講師養成講座中の託児、小学生を対象とした学習プログラム、中学生を対象とした英語学習プログラム

主に外国人支援で出会った家庭の子どもたちを対象に活動をしています。学習プログラムには東北大学の留学生、東北福祉大学の学生にボランティアで参加してもらい、会場はカリタスジャパン石巻ベースと石巻中央公民館をお借りしました。

 

◆十三浜漁業者支援(ワカメ収穫期加工ボランティア派遣)

石巻市北上町十三浜に在住の漁業者は、津波により、家族や住宅だけでなく、漁船・漁具・加工設備・漁協建物などの大部分を失いました。漁業再開後1年間は残った漁船を乗り合いにし、収穫を分け合う「協業」を行い、生業復活(11年は収穫直前に津波に襲われ無収入)に向けて尽力しておられます。ワカメ収穫期には日本聖公会各教区震災担当者を通してボランティアを公募、2012年2月27日〜4月26日までの間9班にわたって述べ42名を派遣しました。十三浜現地に宿泊し、「煮方」「出荷」「メカブそぎ」「芯抜き」作業を行いました。

ルーテルとなりびと(物資 支援・販売支援・イベント支援)、NPOパルシック(共同作業場建設・無形文化の継承支援)、生活クラブ生協(ワカメの放射線測定)など、他団体と連携しそれぞれの得意分野を提供しながら協働しています。

◆避難所、待機所における活動

石巻中学校避難所においてカップラーメン・シーツ等の物資支援、訪問活動、2011年10月11日の閉鎖に伴う待機所への引っ越し手伝い

待機所の1つ、向陽コミュニティーセンターにて訪問活動、石巻市内の全待機所(4カ所、計65人)の閉鎖(2011年12月11日)のため引っ越し手伝い。避難所、待機所を経て仮設住宅、自宅に移られても現在も訪問活動を継続しています。

 

◆石巻市街(旧石巻市)在宅被災者支援

物資支援(2011年5月〜12月)、再建工事に向けての働き

一軒家の1階を津波で流され2階で生活を送っている方々、石巻市内の離島から避難した方々がおられる石巻市街の3つのグループに対して継続して物資支援を行いました。

住宅修繕工事に大工を派遣してその費用を受け持つ「サマリタンズ・パース」の協力により、1軒のお宅の再建工事が2012年4月に完了しました。その再建工事の前提となる床下の泥かきと壁・床はがしは「日本基督教団東北教区エマオ (石巻)」が協力してくださいました。

 

◆十三浜漁業者支援(物資支援)

石巻市社会福祉協議会を支援している「ルーテルとなりびと」のスタッフより「石巻市北上町十三浜大指(おおざし)地区の在宅被災者に支援物資が届いていない」との連絡を受け、在宅被災者数軒分の物資支援を行ないました。(2011年5月〜8月)

 

 

石巻市の情報

仙台市に次ぐ宮城県第二の都市、石巻市は世界三大漁場の一つ、北西太平洋漁場の一角として知名度の高い金華山・三陸沖の中核の漁港を有する全国でも有数の水産都市。市内の万石浦でカキの養殖法が開発され、世界中に広がった。
震災により石巻市街地が水没。石巻市の人口の2.4%が死亡または行方不明に。石巻市立大川小学校では全校児童108人のうち74人、教職員13人のうち10人が死亡または行方不明となった。

震災被害データ(宮城県発表平成24年4月6日現在)

●人的被害
死亡者        3,417人
(直接死       3,238人)
(関連死       179人)
行方不明者      535人

・直接死とは:津波や家屋倒壊などが原因で死亡したと被災市町村で確認された方の合計。
・関連死とは:直接死以外で、この震災が原因で死亡したと災害弔慰金支給審査会等で認定された方の合計。

●建築物被害
全壊         22,357棟
半壊         11,021棟
一部損壊       20,364棟

応急仮設住宅(国土交通省住宅局発表平成24年4月2日現在)

地区数        131地区
戸数         7,297戸