保育補助のために沖縄教区から保育士を派遣して頂いているこのプログラムも、今年で4回目になります。遠く離れた沖縄からの派遣に、送り出す幼稚園・保育園の大変さを覚えながら、忘れられていないことが実感できるプログラムです。
~セントポール幼稚園の先生の声より~
「違う幼稚からの先生に最初は戸惑いがありましたが、2週間続けて来て頂いた事で次第に空気のように自然に感じられるようになりました。」
「どの子どもに対しても誠実に話を聞いて頂き、担当の先生方の縁の下の力持ちとして支えてくれました。保育補助の最終日には、沖縄の先生方が別れを惜しんで涙してくれました。」
「沖縄へ帰られた後には、居心地が良かったとの感想を頂き、感謝の気持ちしかありません。今回で4回目となる『沖縄One Family』ですが、回数を重ねる毎に絆が深まっているのを感じています。」
~被災地巡り~
10月22日には、岩佐直人司祭と知名尚恵さんと共に帰還困難区域と居住制限区域が混在している富岡町や、福島第一原発付近へ行きました。
「放射能のみならず津波の被害も大きく受けた海岸沿いの被災地を初めて訪れ、郡山も頑張らなくてはと改めて思いました。津波の被害が未だに残っている町、積み重なる汚染土の山、立ち入り禁止区域のバリケードの光景を目にし、矛盾や疑問を感じ大きなショックを受けました。」
「福島の問題は解決方向にあるかのように報道されていますが、実際は放射能の問題に終わりは見えず、いまだに日々悩みと迷いの絶えない状況にあります。
幼稚園でも震災を経験していない子ども達が年々増えていくなかで、教育者の立場として、震災を忘れず伝え続ける義務を感じています。
そのためにも自分たちが前へと進み、『原発と放射能に関する特別問題プロジェクト』とのつながりを持ち続けていきたいと思っています。
又、沖縄も基地の問題で大変な状況にあることと思います。
郡山と沖縄、距離は離れていますが心は近くにある事を忘れないでいたいと思います。」
イエスの「憐み」の心、One Familyの心を大切にという目的のもとに始まった『One Family ―つながる心 福島支援プログラム―』ですが、回数を重ねる毎に心が一つになっている事を感じています。
今回も郡山セントポール幼稚園は沖縄教区の皆様のあたたかな愛に包まれ、元気と勇気を頂きました。子ども達の未来の為に、より一層励みたいと思います。
本当にどうもありがとうございました。