私の好きな聖歌
ベアトリクス櫻井みふみ
今年の2月、大宮教会で試用版の聖歌の講習会がありました。時節柄、主に大齋節とイースターの聖歌でしたが、発見と感動に満ちたひとときをすごさせていただきました。  試用版の聖歌は譜だけ見ていると、何だかとっつきにくいのですが、クリスマスの2026番(作曲はあのピンクレディーの都倉俊一)、復活節2046番(作者のスコットランドのアイオナ共同体について、婦人之友の5月号に載っておりました。)等、いざ歌ってみると歌いやすく、美しい聖歌がいっぱいだと思います。詞もすてきですが、美しいメロディーの2103番、2064番、2108番は間奏に奏でさせていただいております。
合同礼拝で歌われていた2087番、えっこれ聖歌?と一瞬疑うブギ調の2112番(1998年の講習会で聞いてびっくりしました。)

増補版の中では、キリストにならう15番、本当はテンポが速そうな19番、繰り返しが美しい21番をはじめ、シンプルで耳に残る聖歌の印象が強いです。

「聖歌は祈りです。」クリスチャンだったピアノの恩師の言葉です。オルガンの度、この言葉を思うのですが、現実は四苦八苦で、今はすこしでも近づけるようにと希っております。古今聖歌集は一番おなじみですが、好きの他に苦手な聖歌もあります。314番を歌っていると、恥ずかしさのあまり、穴を掘ってブラジルまで行きたくなります。私の名付親は、未信徒の父ですが、素人ほどこわいもの知らずはないとつくづく思います。

話を元に戻して、曲では137番の2、362番、そして晩祷195番。一日の終わりに近づいた頃、この聖歌を慎ましくも誇りに満ちて歌えるような充実した一日を過ごすことができたら、どんなにすばらしいことかと思っています。

詞では498番です。実家の家業が海に関わる業だったせいか、海に因む詞にひかれます。海の主日以外にも映画「タイタニック」の中でも歌われておりました。勇気がわいてくる詞です。
最後は海のごあいさつで。
皆様の御順航を心よりお祈り申し上げます。




《ほっとひといき》      藤田伸子
 
 今月は櫻井姉のお手紙です。いつも、自宅ポストまでご足労頂き、恐縮です。新しい聖歌の情報もありがとうございました。下っ端オルガニストにとって新曲は脅威ですが、みんなで元気に歌えるといいですね。
 
 「聖歌は祈り」、素晴らしい恩師ですね。以前櫻井さんが「一度もピアノのレッスンをさぼったことはない。」とおしゃっていた訳がわかりました。私も学生時代エレクトーンを習っていましたが、怠けることが多く恥じ入るばかりです。
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