婦人会だよりでクリスチャンネームについて書いてみましょう。という表題をいただいた時,ふっと我に返ったような遠い遠い,若い日々のことが頭をよぎりました。そしてあの頃は,どこの教会も若い信徒が多く,熱心に聖書研究に出席していたことなどが…。(私はやや例外。)
「稚子ちゃん,ハンナってとても良い名前なのよ。」と勧めて下さった,故寺尾司祭の奥様。
教会の門を叩いてから洗礼を受ける迄に年月がかかっていた私の背を温かくソッと押すように…。
そして間もなく洗礼と堅信を受ける恵にあづかり,喜びと感謝に溢れる思いを押さえ難たいほどのあの頃の心を今省みて,教名ハンナの由来,そしてハンナとはどのような女性であったのかも忘れている自分に気づいたのです。
昔のカトリック聖人伝上・下(絶版)コンコルダンス等々,まず聖書を調べることをアドバイスしてくれた信仰の友。
聖ハンナ(恩恵…めぐみという意味)は,サムエルの母であり,サムエル(その名は神)は,ハンナが神に祈り,願い,神がハンナに与えて下さった子であること。
旧約聖書サムエル記(上)1章1節〜28節迄と,同2章にはハンナの美しい祈りの言葉が記されていました。
信仰浅い私の身に余るほどの素晴らしい洗礼名を頂いたことに思いを新たにし,これから又,サムエル記(上)(下)をしっかりと読み返してみたいと思いました。
このような機会を与えてくださった婦人会だよりの存在に感謝。
わたしは、この子を授かるようにと祈り、
主はわたしが願ったことをかなえてくださいました。
わたしは、この子を主にゆだねます。
この子は生涯、主にゆだねられた者です。
サムエル記より
(ほっとひといき) 藤田 伸子
今月は秋元姉にお手紙をお願いしました。お疲れの所,早々とお送り下さり感謝です。いつもご夫婦で仲睦まじく教会にいらっしゃる秋元家。これは,信徒みんなのあこがれの姿ではないでしょうか。
自分にとって,家族の中でもっとも大切な人を教会に誘えるかというと私自身は否と答えねばなりません。どうしてでしょうか? 普段の礼拝のみならず,教会のイベントのクリスマスやイースター,バザーにもなかなか声をかけられません。友達を誘うのはもっと至難の業です。
でも,いつか秋元ご夫妻のように二人で礼拝に出席できたらいいなあと思います。
昔,教会には若い人がたくさん集っていたという事実。私にとっては驚きです。それが続かなかったのはどうしてなのでしょう。群れを大きくする方法など,お茶を飲みながらでも話し合いたいですね。
先月号が完成した直後,外池先生の訃報が届きました。月にせいぜい1〜2回くらいしか礼拝に参加できない私ですが,どんなときでも外池先生は「よくいらっしゃいました。」と笑顔で迎えて下さいました。その一言がとても有り難かったことを思い出します。教職を全うされた大先輩としても,お伺いしたいことはたくさんあったのにとても残念です。御霊の平安を祈ります。