聖餐式聖書日課関係
福音書 イエスの地上の生涯 |
2096 とこしえの父は大波を静め |
Eternal Father, strong to save
William Whiting (1825-1878)
MELITA
John Bacchus Dykes (1823-1876)
(訳詩 金森なを、訳詩協力 牛島達夫) |
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『古今』498番の改訂訳です。
19世紀英国の教育者、ウィリアム・ホワイティングが1851年に出版した詩集に収められた作品に、ジョン・B・ダイクス(2038参照)が作曲し、『HA&M』の初版に収められた聖歌で、信仰生活を航海になぞらえつつ、ラテン聖歌に倣って1、2、3節に各々父・子・聖霊を配しています。英語圏を中心に「これを収めていない聖歌集はない」ほど有名な聖歌で、詩の内容的以外にも曲自体が波のうねりを感じさせ、まさに「海の聖歌」というべき一編です。7月の第2主日「海の主日」にもぴったりです。
チューンネーム MELITA は、パウロが嵐の中を難破し上陸[使28:1]したマルタ島のラテン語綴りです。この旋律自体がとても有名なため、別の詩を付けて歌われることも多いのですが、面白いのは『H82』での扱いです。そこでは、この詩曲の組み合わせの他にもう一度同じ旋律を用い、この聖歌の1、4節はほぼそのままに、海路だけでなく「各種の交通機関による旅行者のための」賛美歌として、米国聖公会の司祭ロバート・スペンサー( Robert Nelson Spencer, 1877-1961) が2、3節をそれぞれ陸と空の内容として創作し、1937年に発表した詩を収録しています。 |
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