一般
教会 |
2085 父なる神よ受難のまえ |
ちちなるかみよ
森 紀旦 (1940-)
NYLAND
Finnish hymn melody
harm. David Evans (1874-1948) |
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教会一致を主題に新たに書かれた詩に、フィンランドのメロディが付けられました。作者は不明で、1907年にヘルシンキで出版された“Finland's Evangelical Lutheran Church Chorale Book”で初めて紹介されました。
英語訳詩の曲として知られたのはそれから20年後の1927年で、デイヴィッド・エヴァンスのハーモニー(和声付け・編曲)で、“The Revised Church Harmony”に収録されました。安定したテンポを刻む、理性的な調べとなっています。
作詩は森紀旦(2035参照)。公会の主教職にある作者自身の取り組むべき課題と信仰の姿勢が、全編を通じて端的に表現されています。作者による言葉を以下に記します。
「20世紀は「教会一致運動」(エキュメニカル・ムーブメント)の世紀と言われ、この方向は21世紀の現在も続けられていきます。主イエスは十字架を控えて、父なる神に祈られました [ヨハネ17章] 。その中で「すべての人を一つにしてください」と祈られ、このみ言葉がエキュメニカル運動を支えるものとなっています。
世界に広がる教会は主イエスにあっては一つです。しかし、目に見える形でも一つになることが神の願いです。「キリストの体」(教会)を分裂させたわたしたちは、その罪を悔い改めなければなりません。分裂の状態は、この世界に働かれる神の宣教を妨げる結果となっているからです。
また、エキュメニズムとは単に教会だけの一致を求めるのではなく、被造物全体が神にあって一つになることを最終的な目的とします。そして、それを成し遂げてくださるのは神です。」
この歌は、復活節第7主日(昇天後主日)の福音書に対応しているほか、エキュメニカルな意図を持った礼拝などにおいてふさわしく用いることができます。 |
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