礼拝諸式
聖餐式
2064  めざめさせてください
めざめさせてください
青木瑞恵 (1936-)
LEICESTER
武田喜久子 (1927-)
 聖歌集の改訂作業が開始された1990年代に、作詩者(青木瑞恵:2021参照)が初めて手掛けた聖歌の一つです。
 この歌は、新しい聖歌の発掘という気運の中で認められ、東京教区のフェステイバルで、教区聖歌隊によるアンセムとして採用されました。その後あるきっかけから海を渡り、英国レスター教区大聖堂の持ち歌の一つに加えられました。同聖歌隊が来日した折りの日英合同礼拝の際には、英国の国歌が歌われ、一方で日本の「君が代」の代わりにこの聖歌が使われました。また、2000年に英国レスター大聖堂で開催された、全英オーガニスト会議の折りにも、この聖歌が紹介されたと伝えられています。
 「あなた方は神に選ばれ、聖なる者とされ、愛されているのですから、憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身につけなさい」[コロサイ3:12-17] とのみ言葉を主題にして、主が与えてくださる愛にめざめる信仰をもたせてくださいと、素朴で素直な祈りの気持ちを込めて、作られた歌です。
 聖餐式のみならず、広く賛美・感謝の歌としても、用いることができます(作曲者は2037を参照)。
 なお、『試用版』では唯一、譜面上に拍子記号と速度記号が記譜されていますので、曲の流れを大切にして、遅くならないように歌いましょう。
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