教会暦
復活節
2046 望み絶え果てた
Christ has risen while earth slumbers
John L. Bell (1958-)
Graham Maule (1958-)
TRANSFORMATION
John L. Bell (1958-)
Graham Maule (1958-)
(訳詩 宮崎 光、加藤 望 、訳詩協力 山野繁子)
闇から希望の光へと、主のご復活のあり様が目に浮かぶような「アイオナ共同体」の聖歌です。
「キリストは復活した (Christ has risen)」という言葉を基調にした原詩のリズムを生かすために、部分的に大胆な訳詩を試みています。
絶望の淵にキリストは復活しました。全地は歓呼せよと力強く呼びかけます。これは主ご自身の約束であり、人間の疑いや否定を超えて宣言される事柄です。
キリストの死は、人々への愛と救いのためであり、死を打ち破った主は、墓を訪れた女たちの前に、部屋の戸に鍵をかけ、恐れおののく弟子たちの真中に立たれます。そのことが2節で歌われます。
続く3節では、パンを裂き、ぶどう酒の杯を分かつみ姿に、弟子たちの信仰の目が開かれ、希望の心が燃え上がったことが歌われます。これは明らかに、ルカによる福音書に記されたエマオ途上の出来事[24:13-35]を示しているため、原詩の内容を詩的に意訳し、「エマオの夕陽は燃え輝いて」という言葉を置きました。 復活によってもたらされた、新しい、変革されたキリストご自身の命は、今のわたしたちにも変革を迫るものとして、挑み続けています。キリストの復活は、わたしたちの信仰の核心であり、わたしたちはキリストの復活の命によって、つねに新しく造られ続けているのです。
低音から上昇し、展開部で高揚する旋律によって、絶望を超えた復活の希望、そして賛美の喜びが力強く表現されています(作者等については2002を参照)。
▲聖歌の解説【索引】へ