教会暦
大斎節
2038  わが主は静かに
Ride on, ride on in majesty!
Henry Hart Milman (1791-1868)
ST. DROSTANE
John Bacchus Dykes (1823-1876)
 『古今』75番の改訂訳です。
 この聖歌は、「ホサナ。主の名によって来られる方に、祝福があるように」[マルコ11:9]と、棕櫚の葉をかざして歓迎した群衆に囲まれて、エルサレム入城を果たした主イエスの、十字架の道行きに至るまでの、揺るがぬ心の動きと行動を、荘厳に力強く描いています。復活前主日の礼拝の入堂聖歌に適しています。『古今』では、74番「ユダのわらべの」が多用され、この堂々とした歌が歌われないのは惜しいことでした。
 『試用版』では、省かれていた原詩の4節を加え5節の聖歌にまとめました。
 作詩のヘンリー・ミルマンは、英国聖公会の牧師で、詩人としても広く知られています。この詩は、復活前主日(シュロの日曜日)の聖歌として“ Bishop Heber's Pothumous Hymns, 1827 ”の中で紹介されました。
 作曲のジョン・B・ダイクスは、英国聖公会の牧師で、ダラム大聖堂の聖歌隊長を務めた経歴も持ちます。また、『HA&M』の編集にも参与し、19世紀後半の新しい聖歌の傾向の指導者として貢献しました。生涯に300曲以上の聖歌を残し、多数のアンセムも手掛けました。ダイクスの曲は、『試用版』では他に、2096「とこしえの父は」が収められています。
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