教会暦
降誕節
2026  深い闇の最中に
ふかいやみのさなかに
岩橋淳一 (1940-)
HALLELUJAH CHRISTMAS
都倉俊一 (1948-)
 心温まるクリスマスの歌です。
 クリスマスの出来事、すなわち主イエス・キリストのご降誕は、闇の中に生まれ出た光です。悩みや疲れを癒し、解放する喜びの力であり、迷いや枯れた心へ、潤いと輝きをもたらします。このような嬉しい聖なる日を思いながらこの詩の世界を味わいましょう。そこには、世をこよなく愛し続けておられる神の「まなざし」、「輝き」、そして「おとずれ」が、心やさしいことばによって歌われ、その喜びにわたしたちは「ハレルヤ!クリスマス」と応えるのです。
 「メリークリスマス」という一般的な言葉が、聖歌の中に採り入れられているのも珍しいことですが、「ハレルヤ」という復活節の聖歌などによく見られる言葉が「クリスマス」と並べて歌われることは、さらに珍しいことです。けれども「ハレルヤ」、すなわち「神をたたえよ!」という意味を考えれば、世の救い主の誕生にその言葉をもって応えるのは、ごく自然なことなのでしょう。
 もとは合唱曲として歌われていたものですので、聖歌隊が歌うのにふさわしいと思われますが、素直で馴染みやすく美しい旋律は、会衆全体でも喜びをもって歌えます。あまり速くならないテンポで歌詩を味わって、静かなクリスマスの喜びをたっぷりと歌いあげましょう。
 1981年のクリスマスのために書き下ろされた、岩橋淳一(カトリック教会司祭)の詩に、作曲家の都倉俊一が曲をつけました。都倉俊一は、数多くの歌謡曲などを世に送り出しています。
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