名古屋学生青年センターとは

 団体の目的

  • 1学生・青年に限らず、年令、性別、国籍、宗教、思想、信条を超えてすべての人々に開かれた活動を目指しています。
  • 2人権、正義、平和に関する課題を積極的に担おうと考えています。殊にこの社会にあって、不当な差別と抑圧、そして貧困のなかにおかれている人々の出会いと学びを通じて、いたみを分かち合い、共に生きることのできる社会に一歩でも近づく努力をしたいと考えています。
  • 3地球レベルの交わりと情報の交換を目指しています。様々な機会を用いて、海外の人々との交わりを促進し、情報を交換しながら、相互の課題に取り組みたいと願っています。殊に歴史的にもつながりの深いアジアの隣国との交流を深めたいと考えます。

団体の概要

1957年カナダ人宣教師によって、大学生が学び、語り合う自由な場として創立されました。

現在、キリスト教精神に基づき、学生・青年をはじめとする多くの人々とともに多文化共生、平和な社会の実現に向けて活動しています。ここ15年ほどは、大学生・青年よりむしろ幼稚園・小学生を対象としたプログラムに力を注いできています。外国人移住者の増加が著しい近年は、国籍を超えた共生社会の実現に向けた諸活動もしています。

今後も、子どもたちへ平和への思いを伝え、地球市民として多文化共生社会への実現に向けて活動をしていきたいと願っています。

purpose

名古屋学生青年センターのあゆみ

名古屋学生センター(以下「学生センター」)は、1957年、全国で2番目の学生センターとして、カナダ聖公会の援助を得て、宗教法人日本聖公会中部教区によって設立されました。
1960年、現所在地の昭和区宮東町に新会館完成。
設立当初、教会と大学を結ぶハーフウェイハウスとしての活動開始。大学生に対する様々な学習会、研究会を中心としたプログラムを提供してきました。

1970年代以降、対象を限定せず、世代を超えて幅広くプログラムを提供・開放すると共に、地域社会が直面している様々な課題について学び、より実際的に活動を担うという方向をめざしてきました。

1980年代に入ってもこれまでの基本的姿勢を継承し、特に社会にあって差別や偏見によって弱い立場に置かれている人々に焦点をあて、宗教や思想を問わず、そのような人々と共に生きようとしている様々な個人・団体と協力しながら、エキュメニカルな支援活動を展開しています。

1986年、子どもから大人に至るまで幅広く、より多様なプログラムを提供するために、会館を多目的施設に新築。
また、アジアにも目を向け、南北問題やODA(政府開発援助)の問題、増加し続ける外国人移住労働者などにも焦点をあて、私たちと地域を同じくする外国人との共生を考えるようになりました。

1997年には、学生センターの在り方や活動状況、目指す方向などを鑑み、名称を「名古屋学生青年センター」に変更。学生、青年を問わず、世代を超えて多くの人々と共に平和な社会の実現に向けて歩いていく姿勢を活動の中心に位置づけました。

1998年4月、在日フィリピン人の子どもを対象に「国際子ども学校(ELCC)」設立。

2000年代は、特に次代を担う子どもたちに焦点をあてるようになり、さらに多文化共生社会の実現に向けて活動をしています。

名古屋学生青年センターの傍らにはいつも名古屋聖ステパノ教会の存在があります。両者は車の両輪のごとく共鳴し、協働しています。

名古屋学生青年センターは、この社会にあって、多くの人々とともにいたみを分かち合い、共に生きることのできる社会の実現に向けて活動してまいります。名古屋学生青年センターが人と人とが行き交う場、出会いの場として用いられながら、様々な課題に取り組んでまいりたいと考えています。

主な活動実績

1974年
3歳児グループ「みつば」を開始(1983年以降2・3歳児向けの「みつば幼児グループ」 2015年3月まで)
1977年
バザー開催、1979年より日本聖公会中部教区伝道所と毎年共催(バザーは当初名古屋学生センター祭 日本聖公会中部教区伝道所は後に名古屋聖ステパノ教会となる)
1981年
ロング・デイキャンプ開催
モック子ども造形教室開始
機関紙「こえ」発刊
1985年
英会話クラス開始
1986年
多目的施設を新築
増加する留学生を積極的に受け入れるため「国際学生ハイツ」開始
フィリピン・スタディツアー開始(フィリピン情報センター・ナゴヤと共催 2010年まで)
1988年
沖縄スタディツアー開始(中部教区と共催 以後毎年開催)
野宿者支援のための「笹島キリスト教連絡会」発足。事務局を置く
「石田さんと共に歩む会」発足。事務局を置く(日本キリスト教海外医療協力会よりバングラデシュへ派遣された医師を支える会 1998年7月まで)
1995年
阪神・淡路大震災被災者支援活動のため、聖公会生野センターにスタッフを派遣
1996年
イギリス聖公会USPGより、ミッション協働者派遣される(2013年まで)
1997年
名称を「名古屋学生青年センター」に変更
1998年
「国際子ども学校(ELCC)」設立(開催場所は愛知聖ルカセンター)
2002年
小・中学校の5日制導入に伴い、子どもたちに週末の過ごし方を提案したいという目的で「子どもチャンネル」開始(以後年3、4回開催)
「自衛隊イラク派兵差止訴訟の会」の事務局を置く(2009年2月まで)
国際子ども学校が「第1回ステファニ・レナト賞」を授賞
2007年
民族・文化を超えて価値観の違いを認め合うことを目的とした「子ども平和フォーラム」を開始(以後毎年開催)
子ども新聞「にじ(虹)」発行(2011年11月まで)
2009年
アメリカ聖公会(Youth and Young Adult Ministry)から研修生を受入れる(2012年まで 1年毎 計3名)
2011年
東日本大震災被災者支援活動のため、いっしょに歩こう!プロジェクトにスタッフを派遣
2017年
7月末「国際子ども学校」の開催場所を名古屋学生青年センターに移転

社会的な問題の関わり

名古屋学年青年センターは、「平和の構築」を基軸に、以下のような社会問題に関心を持ち、取り組んでいます。

  • 憲法第9条護憲運動
  • 沖縄問題
  • 原発問題
  • 外国人移住労働者問題
  • 野宿生活者支援
  • 死刑制度問題
  • 天皇制問題
  • 教育問題
  • 環境問題など

アクセス

Access

名称
名古屋学生青年センター
(Nagoya Youth Center)
所在地
〒466-0804 愛知県名古屋市昭和区宮東町260
(260 Miyahigashi-cho, Showa-ku, Nagoya-shi, Aichi 466-0804)
TEL
052-781-0165
FAX
052-781-4334
交通
地下鉄名城線 名古屋大学駅(1番出口)徒歩5分
栄より市バス17番約30分 八雲町バス停前下車徒歩0分
名古屋大学南門前